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第一話「日常の崩壊」

本作からはじめての投稿をすることにしました作者の藍路鼓です。

何かしら良いなと思って下されば幸いです。



ある少年は神に願った。この日常はこのままであってほしい、親友とずっと楽しんで生きたいと。


俺は「知野 魚真」普通の暮らしをしている高校一年だ。自分で言うのもアレだが暮らしは充実してると思う。親は両方とも良い奴らだし、友達もいる。学校生活もそれなにり充実している。

学校では友達と駄弁ったり、居眠りして先生にしかられたり…と漫画とかでよく見る様な暮らしだろう。

まあ、これも自分で言うのもアレだが顔は整ってる方だ。髪の毛は黒くてくせがあまり無く、目も黒いとまあ普通だろう。

唯一のコンプレックスは名前だろうか?小学校の頃これでよくいじられたものだ。しかも名前の由来が酷い。親が魚が好きだからこう名付けたそうだ。よくある自分の名前の由来を発表する時は後付けで「魚心あれば水心」とか「真心」とか適当な理由をつけた。この名前で良かったことを強いて言うなら一生に一度しか出逢えないであろうレベルの親友というか相棒に会えたことだ。

では次に我親友の紹介と行こう、親友の名前は「妻漬 イカタ」同学年だ。こいつは父が日本人で母が外国人のハーフ、俺が二年生の時に転校してきた。見た目は超イケメンでチョコを毎回貰ってきてそのチョコを分けてくれる良い奴だ。髪の毛は茶髪で眼も茶色い。そろそろ何故名前でこいつと友達になれたか気付いた方もいるだろう。そう、俺ら2人とも海にいる生物の名前を冠しているのだ!

そして何故「イカタ」と言う名前なのかと言うとこれもこれで中々酷い。イカタの母親がイカが好きで日本人っぽく「た」を後ろに付けたかったかららしい。それを考える母親も母親だが、それを良しとした父親も父親である。そんな俺たちだが今では絶賛高校を満喫してるJK的なそんな感じだ。ちなみにお互い体格は細めだがイカタの方が筋肉量も身長もある。

ある夏の日のこと塾帰りで19:00ぐらいだった。数時間前に雨が降ったのもあり水溜まりも所々ある。いつも通り俺はイカタと戯れながらコンビニでジュース買ったりなんなりして大通りを歩いて家に帰ろうとした。そして俺たちはその時この世界では死に異世界は行くことになった。世間一般が考える異世界転生は間違いなくこうだ。

トラックに轢かれて、異世界へ☆。

でもそんな事は無かった。どうせ異世界転生するのであればこうが良かった。

…まあそもそも死ぬのは嫌だけども。


「なぁ、イカタ」

「ん?」

「転生ってあると思う?」

魚真が道にある石を蹴飛ばしながらイカタに聞いた。

「変なことを聞くね。んーそうだな…僕はあると思うな」

「そりゃまたなんで?」

「なんでってねぇ…」

苦笑しながらイカタは考えた。

「まあ、死んでも次があるって思えるからかな?」

「それって願望じゃ?」

「別に良くない?」

しばらく魚真は考えた。めんどくさくなったらしく、思考を放棄した。

「まあ、良いか」

そんな回答をした魚真に呆れながらイカタは

「良いんだよ」

そう言うとイカタは後ろを向きながら歩き始めた。あーだこーだ言って2人で談笑をした。そんな時悲劇は起きたのだ。

魚真が水溜りを見つけピッチピッチチャップチャップらんらんらんしていて楽しんでいた。そんな魚真の光景をみてイカタが。

「お前何歳だよ…」

「15歳」

「到底15歳の行動とは思えないな…」

イカタはそんな事をしてる親友を見ていた。しかしこれがいけなかった。あちらに気が向いてしまい足元にあった水溜まりに気がつかなかった。イカタは突然水溜まりを踏んだ事に驚きうっかり足を滑らせてしまい、頭を打ってしまい、どくどくと血を出しながら倒れた。

「大丈夫かイカタ?!」

そして魚真のこの行動もいけなかった。イカタの方に駆け寄るとイカタの血を踏んでしまい転けた。そしてイカタのすぐそばで倒れ彼もまた頭から血を大量に流した。

打ちどころが悪かったのと、大量出血の為2人とも死亡した。


イカタが眼を開けると雲の上にいた。

(ああ、ここがあの世か、もっと生きたかったなぁ…)

ぼーっとそんな事を考えていた。ぼーっとするのも疲れたらしく、なんとなく隣を見てみた。すふとそこには魚真がいた。

「魚真!いや、お前も死んだのかよ…。まあ良いや、起きろ!喰らえチョップ!」

魚真の頭に向かってチョップをした。なかなか起きないのでチョップをしたそれでも中々起きないので往復ビンタを何十回もした。

「うう…痛い…ここは?」

赤く腫れてる両頬を撫でながら魚真が起きた。

「お、目覚めたか、ここは地獄…いや天国か?まあとにかくあの世だ」

「へ?」

魚真はキョロキョロ辺りを見渡した。何処を見ても雲だらけ人1人も見当たらない。

「うそん…まあ、良いか。死んじまったんだし…。でもなーもうちょいイカタと遊びたかったなぁ」

そんな事をボヤいていると目の前がカッと光金髪で美形でローブを身に纏っているいかにも自称神と言いそうなのが現れた。

『やぁ、2人とも私は…』

その怪しい奴が言葉を発す前に2人が遮った。

「「神です。だろ?」」

息ピッタリだった。そんな2人を見てニコッと怪しい奴が微笑んだ

『…まあ、そうです。私は神です!いわゆるG.O.Dです。気軽に偉大なる神とでも読んで下さい。』

そう自称神が言うと魚真とイカタは即拒否の意を示した。

「え、普通に嫌だけど?」

魚真は明らかに嫌悪丸出しの表情を神に向けた。イカタも嫌悪丸出しの表情をしながら神に向かって。

「魚真に同じく、そもそも自分で偉大とか言ってる奴信用出来ないよ?」

『なんと可愛げのない…まぁ、あなた達には目的をこなして貰うためにこちらに来ていただきました』

「いや、目的も無しに呼ばれたらキレるよ?」

イカタが神にそう告げた。しかし魚真は

(目的があれば良いんかい!)

と心の中でツッコミを入れた。

「で?その目的は?てか呼ぶなら神隠しとかすれば良かったじゃん」

『目的より先にそちらに答えましょう。

神隠しより現世で死んだというより殺した?方があなた方の親族が簡単に諦めてくれるからですね。あとどのみち魂を別の身体に移しますから』

淡々と神は話した。

「なるほどね」

「あー…えーと…」

イカタはすぐ理解したが魚真はしばらくかかった。

『それより家族と突然別れる羽目になってキレたり、死んだ事に対して私を恨んだりしないのですか?』

しばらく悩みイカタは答えた。

「いやまあさ、別れるのは嫌だけど恨んでも多分どうしようもないだろ?」

『もちろん』

無情にも神は首を縦に振った。半ば呆れながら魚真は続けて答えた。

「だろうね…でもそれより親友を残して先に死んで別れる方が嫌だなと思ってさ」

『なるほど、魚真は?」

魚真はイカタより少し長い時間で考えてから答えた。

「イカタとほぼ同じだけど、俺はもうちょいあの世界を楽しみたかったな。

でも、死後の世界がどんなところか気になってたしねぇ、なんとも言えないなぁ」

魚真は質問にふんわりと答えたものの悩んでいた。

『まあ、さて肝心な目的だが今回2人には異世界へ行ってもらい、魔王を探していただきます。悪事を行う魔王が行方をくらましましてね…』

「うーん、なんか怪しい」

魚真がその話を聞くと神を不審に思ったの神に対して疑いの目を向けた。

『いやいや、何故?』

「だってさ、悪事を行う魔王がいるとして、そいつを倒せば良いじゃん。しかも神にすら見つけられなかった魔王を俺たち見つけられるわけ無いじゃん?何より名前を名乗って無い時点で怪しいよね」

『なるほど…それらの理由について簡単に話すと人間にしか入れない特殊な場所に居るから我々は入れない。魔王討伐は多分君たちには無理だから外に引きずりだしてということ』

(じゃあ、頼むなよ!!)

イカタは心の中で叫んだ。

『私の名前はそうだね…クロー・マークとでも名乗ろうか』

「何故自ら怪しい名前を名乗ったの?」

『気分だよ』

クローはそういうと声高らかにHAHAHAと笑い始めた。

((こいつうぜぇ))

2人は心の中で全くと言っても良いほど同じことを思った。HAHAと笑っていたクローはふと何かを思い出したようで2人に言った。

『そういえば君たち異世界転生するならどちらが良い?赤ちゃんからやり直すコースと

ある一定の年齢からやり直すコースあるんだけど』

「迷う必要ねぇだろ。一定の年齢からやり直すコースだ!」

堂々と魚真は答えた。

「僕もイカタと同じくそのコースで」

イカタは淡々と告げた。

「てかさ、異世界転生するってことは何かしらチートスキルとかくれるよな?」

目を輝かせながら魚真はクローを見た。しかし魚真のその思いはすぐに打ち破られた。

『いや、無いけど』

「はぁ?!嘘だろお前?!人をこっちに呼んでいてそれは無いだろお前!!」

クローの胸ぐらを掴み魚真は激しく揺さぶった。

『まあまあ、仕方ないじゃん。だってチート系飽きちゃったんだもん。あんなん今更つまらんつまらん』

「お前さぁ…」

『まあまあ、私だって鬼じゃない流石に可哀想だから武器ぐらいはやろう。

詳しい武器の取り扱いはその紙を見てね』

そういうとクローはどこからともなくナイフを出しイカタと魚真に一個ずつ与えた。

イカタには紙も渡していた。

「これは…?」

魚真はそのナイフを不思議そうに眺めていた。イカタは貰ったナイフの説明書を読んでいた。

『あとついでにこれも』

そういうとナイフがピッタリ入りそうなナイフケースと普通のベルトをやはりどこからともなく取り出しイカタと魚真にそれぞれ一個ずつ与えた。

『まあ、こんなもんか…じゃあ最後に

異世界での言葉は自動翻訳的な事が行われるので良し。次に自信のステータスについてはステータスと言うか心の中で言えば分かるよ。では!』

クローは早口でその事を告げた。

「てか、クロウ質m…」

そうイカタが質問を言う前にクローは手を叩いた。するとイカタと魚真の下にだけポッカリと穴が空いた。

「「へ?」」

コンマ数秒後2人はヒュンと落下をした。

『ではよい旅を〜』

クローは穴に向かいハンカチをひらひらとした。そして魚真は精一杯の怒りを込めて。


「ふざけんなぁぁぁ!!ゴミカス!!死ねぇぇぇぇぇぇぇ!!」


そしてそのまま一面緑の地面に不時着した。幸い怪我はなかった様だ。

「クッソ…あのクソ神が…」

魚真は不平を漏らしてめちゃくちゃに暴れ出した。

「どうどう」

イカタは暴れている動物をなだめる様に魚真を抑えた。しばらくして落ち着いたらしく暴走しなくなった。

「あっ!良い事考えた!」

「…とりあえずそれが碌でも無い事だけは察した」

「まあまあ、そういうなって…」

ベルトをズボンに巻き付けながら魚真が提案をした。

「あのクソ神ことクロー・マックをさ…

屠りに行こうぜ!!」

「え?」

イカタは何を言ってるんだこいつはという目をして魚真の事をみた。

「だーかーら、あのクソ神を…」

「いや、そうじゃなくてあいつの事倒せるのかってのと、そもそもあいつに会えるかも分からないじゃん」

「あー」

イカタの正論パンチが効いたのかしばらく魚真は黙っていたが、魚真は口を開いた。放った言葉は無茶で無謀で無策である事が丸わかりであると同時に親友を信頼している事も丸わかりな言葉だった。

「イカタと一緒にいりゃあ、多分なんとかなるだろ!!」

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