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第一話 車椅子がしゃべったー!

さてさて、し異世界へ出発回です。

もちろんしっかりお休みいただいて出発します。光くんマジメw


そういや作者も代休溜め込んで怒られたことあるなぁww


※2021/8/20

玄関用の車椅子リフトをエレベーターと記載していたため修正しました。

『三日間の有給ってか──』


 画面に映るバーコードな課長の黒縁メガネをかけた目が画面越しにきつい視線を送ってくる


『まさかとは思うけど、お前──』

「それはないですよ」

『ならいいんだけどな──』

「ほら、プロジェクトも終わりましたし──」

『そうやなあ……ならさ、有給じゃなくて代休消化にせんのか?』


 そういや代休残ってたっけ。


『まあお前には結構苦労かけてるからな、有給は取っといて、代わりに代休消化しとけ』

「そうですね。じゃあ代休消化で──」

『わかった。お前代休溜め込んでるからここで半分でも使っとけ』


 俺、代休そんなに溜め込んでたっけ?──ここんとこ複数のプロジェクト担当してたからなぁ、覚えとらんわ──


「あのー課長──俺そんなに代休溜め込んでたんでしょうか?」


 わからんからとりあえず聞いてみた。

 すると課長は呆れたような目で画面越しに俺をみてくる。


『お前さん、自分の情報見てないのか?』

「あ──」

 

 そういやグループウェアにそんな機能つけたって以前チャットで流れてきてたっけ。


『お前さんの溜め込んでる代休な、20日あるんだわ』


 課長がため息混じりにバーコードな頭を撫でつけながら言ってくる。

 普通なら頭を搔くところだろうけど、せっかくセットしたバーコードが崩れるからだろう、対面で仕事してた時も同じ仕草してたなぁ。そういう時って決まって──


『滝川さんよ』


 ほらきた。画面越しに睨んでくる。


『頼むから代休消化は早め早めにしてくれと何度も言ってるな?』


 確かに何度も聞いた。


『上もお前さんに部下もそろそろつけようかと見てんだからさ、頼むから消化はしっかりやっといてくれ──』


 うちの会社、実は以前、労基から監査入っちゃったらしいんだよね。俺が入社する前の話らしいんだけど。それ以来。有給と代休消化はしっかりやるように社長からお達しが出るようになったらしい。


「すいません」


 流石に落ち度は俺自身にあるんだから素直に謝罪した──けど、


『いや、お前さんが損するだけなんやからな。お互いに損しないようにせんとな』


 と、ニカッと笑ってくる課長。バーコードだけど。



 ☆☆☆ ☆☆☆



 ジリリリリ──


 目覚ましに叩き起こされた俺。

 時刻は朝六時半──。

 せっかく休暇を取ったのに、こんな時間に起きなくても良いはずなのに、いつもの癖で目覚ましをかけてしまい、その目覚ましで起きてしまったのだから仕方がない。


 せっかく目が覚めてしまったしってことで、先日何が原因かはわからないけど、どうやら異世界っぽいところと繋がっているのだから早朝だけどあちらに行ってみるのも良いだろうと思う。


 まあ、そもそも今日から行く予定だったしね。


 と、いうことで、俺は春のパ○祭りでシールを集めるために買っておいた中にバターの入ったロールパン二つをコーヒーで胃に流し込んで普段の外出着にエッチラオッチラ着替えると、腰にいつものウェストポーチを腰に巻いて熱中症予防に帽子かぶって、外出用の車椅子に乗り換えた──え?失敗しないのかって?そ、そそそそそんなことは………しません、よ?


 まあそんなこんなで玄関の設置している車椅子用リフトに乗った──けどなんか足が心許ない気が──靴を履いてなかったー!


 うん、まだ外に出てないから大丈夫!


 一旦リフトから玄関廊下に戻って靴箱から靴を出して履き、他忘れ物がないかを確認して──


 あ、向こうは眩しいかもしれないからとりあえず調光式のサングラスかけておこう。


 靴箱の上の棚にしまってあるサングラスをかけて──いざ行かん、異世界!


 ドアを開ける。

 

 そこは殺風景なマンションの廊下ではなく、真っ青な青い空に太陽が輝く草原が広がっている。


 玄関から草原の上に車椅子を出して大きく深呼吸をしてみる。なんというか昔田舎のじいちゃん家に行ったときに感じた美味しい空気感。


 そしてドアがガチャリとしまった音がして振り返るとそこには玄関はなく遠くに山と森が見える。


「やっぱりここって異世界なんだよね?」


 と自問してみる。すると──


『せやで!ここはシリュウザっていう世界や』


 と突然関西訛りの男の声が!


 三百六十度見渡しても誰もいない。


『あんさんどこ見てん。あんさんわしに座っとんやないか!』


 という声がする。


 も、もしかして──


「あの、まさか車椅子とか?」


『パンパカパーン!正解や兄さん!』


 く、車椅子がしゃべったーっ!


今回も最後までお読みいただきありがとうございます。


というわけで、車椅子くん喋り出しましたねw

因みに作者本人は関西住みではありません。

なので関西弁は似非になります。関西在住の方申し訳ありませんm(__)m


そして、実際車椅子で生活をしていると、屋内屋外問わず車椅子に乗っているので、たまに外に出るのに靴を履き忘れて玄関出て慌てるって事、あったりします。


………


え!?あるよね?ね?



もしかして、わたしだけ?(古っ

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