日々に
あれほどの苦しみが
今はほんとに穏やかなのです
話すだけで息がつまり
指さきが震え
時にはしびれて
あなたから離れて
今は
本当に安らかなのです
ただ 小さな
淋しさと哀しみを
抱いているだけ
小さな絶望と
穏やかな日常
今は体のどこも
いたみません
体と心は
全くおなじ
思ったより
一緒なもので
心がケガした時は
いっしょに体も泣くし
体が悲鳴をあげれば
心は血を流している
見えない
私の心を温めるのは
なんてかんたん
この私の小さな体を
抱きしめるだけで
充分なのです
見えるでしょう?
ここにあるのは
私のこころ
こんなに かんたんなのに
しぬまでの小さな孤独が見えている