みんな君を呼んでいる
“どんなに才能があったって、ひとりじゃバンドはできない。でもだからこそ、仲間と一緒に音楽を作り上げる楽しさを、喜びを知ることができる……。それを僕達に教えてくれたのは、お前だろ治!”
――阿隝リアム。
みんな君を呼んでいる
ヒーローが帰ってくる時だ
もう待ちわびているんだ
過去のしがらみから解き放たれた時
君は強さを取り戻せる
長く長く苦しんできただろう
去っていく君を見ていた
欠けてしまったひとつのピース
代わりなんてどこにもない
目を背けることが逃げる手段だった
だけどもうダメだ
そんな時は終わったんだ
手遅れになる前に立ち上がれ
かつての君は死んでいない
ギリギリのところで踏みとどまっている
もう分かっているはずだ
永遠に逃げてなんていられないんだ
みんな君を呼んでいる
ヒーローが帰ってくる時だ
もう待ちわびているんだ
過去のしがらみから解き放たれた時
君は強さを取り戻せる
閉ざされた勇気ある心
正しい道を見つけられないのか
偽るだけが救いなのか
心の穴を埋められないまま
日ごと新たな一日を迎える
待ち続けてきたんだ
君のリズムが再び地を揺らす時を
忌まわしい思い出なんて捨てよう
みんな君を呼んでいる
ヒーローが帰ってくる時だ
もう待ちわびているんだ
過去のしがらみから解き放たれた時
君は強さを取り戻せる
阿隝リアムもとい、『虹色冒険書』です。
こちらは拙作、『ヒーローという言葉の意味を知らない僕達は』に登場する『阿隝リアム』という少年の気持ちを表現した詩作品です。
ご覧いただきありがとう御座いました。