episode22 現実世界で起きていることの件
【前回のあらすじ】
夢世界を崩壊させるため、バクを探すことにした件
星矢の決意が固まったその頃、現実世界では数々の問題が発生していた。
光は夢から覚めた後、自分たちの周りで何が起きているかをきちんと確認しなかったので、どこまで夢の侵食が起きているのか気が付いていない。
ストライキ、或いはサボり、はたまた感染病など多様な噂が蔓延していたが、どれが本当の原因なのか掴めずにいた。
会社に来る社員は遅刻や無断欠席を行い、多くの会社では対策をするため臨時休業が相次いだ。
経営者が仕事場に来ず、奇跡的に起きていた社員たちは途方に暮れた。
夢から覚めている人々も、電車の遅延や交通状況の麻痺により遅刻を余儀なくされ、多くの学校は休校となった。
特に夢の侵食において被害を受けている機関は病院。
夢から覚めないという謎の病にかかったと絶えず病院に足を運ぶ人々によりたちまち病棟は満室となった。
医師や看護師の不足が、悪い状況へと拍車を掛ける。
そして世界各国で起きているこの現象は、飢えに苦しむ人々に多大な被害を及ぼし、死者も少なからず出ている。
徐々に黒幕の毒牙にかけられる世界。
そんな世界を救えるのは、真実を知る光たちだけであった。




