どうする?
合宿の全てのイベントを終え、今は帰りの海の上。
行きと同じ船に乗り、風を切りながら、帰路につく。
「濃かった、あっという間の合宿だったね。」
みんな充実した顔をしてる。
成長したり、きっかけを掴んだり。
自力で乗り越えた、だからこそ過ごして良かったと思える合宿だった。
それと同時に先生、リゾート、先輩方の実力者たちの天井の高さを知ることができた。
これが僕たちの収穫だと思う。
僕たちはまだまだだ。
だからこそ、これからもっと精進しなければならない。そのためにももっと努力しなきゃ。
『そうだな、オレもっとまだまだだったよ。
お前の可能性をつぶすところだった。
すまなかったな』
ううん、僕も自分でもっと考えて行動しなきゃ。
そして、もっと強くならないと。
そういえば。
この合宿終わったら夏期休暇だ、約3週間ある。みんなどうするんだろう?
「ボクは夏の一人旅するよぉ」
「私も実家に帰ります」
「帰らないでのんびりするヨ」
「我輩はトレーニングに励むのである」
「我とフランも実家に帰るぞ」
みんな予定あるんだな。
エヴァはうちの家族と過ごす感じだな、完全に母ちゃんが娘扱いしてるし。
いいオモチャにされてるというのが正しいか。
ちなみにうちは毎夏、母の実家にあるヤマ地方スガダイに帰る。
実家は高原の中にあり、風光明媚、山の自然溢れる家だ。しかし、そこには野生生物の宝庫、魔物も出没する。
昔から山菜採りで野山を駆け回っていたけど、今ならいい訓練になるかもしれない、そう考えると今年は楽しみだ。
「そろそろ着くぞ、みんな降りる準備しろ」
この船が着いたらみんなとしばしのお別れか、ちょっと寂しいな。
まあ新学期になればまた会えるよね。
船が港につく。
皆が船着き場に降り、それぞれ荷物を持つ。
「では、解散。
また新学期に会おう。」
「じゃ。またね」
「また新学期に」
皆に挨拶を交わして僕たちも家路に着く。
エヴァはもちろん、アカリも同じ方向だ。
「アカリは実家に帰るんだよね?」
「はい、実家で掃除やら領内の手伝いなんやらしないといけないので。」
「そうなんだ、僕らは母の実家に帰るよ、毎年のイベントなんだ」
「私も一緒?」
「ああエヴァも一緒のはずだよ、いや母ちゃんなら間違いなくつれてくはず」
「ご実家はどちらなんですか?」
「ヤマ地方のスガダイだよ」
「えっ!?」
「そんなに驚く?まあたしかにちょっと山の中にあるけど、、」
かなり田舎だからな、驚くのもムリはないかな。
「ご、ごめんなさい。そうゆうわけじゃないんてます。本当にびっくりしちゃって」
「いやいいよ。
あ、ここでお別れだね。
まあまた新学期に会えるよ。
お互いにいい夏休みにしようね」
「はい!」
「じゃまた」
「はい、また!!」
アカリは優しく微笑み、元気な返事で寮に帰っていった。
さ、僕たちも帰るか。僕とエヴァは家に向かった。
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