感付く者
ヤマトとキャンベラはなんだかぎこちない温度差のまま練習場所である砂浜に戻る。
「キャンベラちゃん、ごめんね??大丈夫??」
「、、大丈夫、、だよ。
あたしも、、ごめん」
二人が互いに謝罪する。
「、、じゃ練習、しよっか??」
「、、うん」
「ヤマトくん、ありがとうね??」
「いえ、拙者はなにも、、」
「いや、、キャンベラちゃんの心を少しでも動かせたんだよ。
本当にありがとう」
今までのすこしふざけた感じがない、誠実に心からの感謝をシドニアからヤマトは受け取った。
「拙者も責任がありますから」
「、、ん、どゆこと??」
「い、いえ!それはここでは、、ちょっと、、」
「??」
、、ピーン!まさか!!
「『責任』ね??」
ギラン!とシドニアの目が怪しく光る。
「じゃ、ヤマトくんはキャンベラちゃんと『仲良く』バシバシいくよ??」
「わかりました」
またもヤマトは誤解を広めてしまった。
ただ、救いなのは当人達と周囲では認識の差が大きくでるこの会話に誰も違和感を覚えることはなかったことだ。
「、、うう」
キャンベラはシドニアとヤマトの会話を聞いていつも以上に立派な体躯をもじもじさせながら、おどおどとしてしまった。
だが、みんなが本当に練習に集中してよかった。
気付くようなカンのいいメンバーはこの班にはいなかったからだ。
そう、この班には、、。
ニヤリ、そう笑みを浮かべる者がいたことを彼、彼女らはまだ、知らない。




