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願いを託して

「君がヤマトくんだね??」


「はい」


「キャンベラちゃんと組んで勝ったんだってね??すごいね??」


「いえ、、相手との相性が良かったんです」


「謙虚だね??キャンベラちゃんはどうだった、これからもよろしくね??

おねがいね??」


「、、はい」

ヤマトは生返事をする。


「さ、練習やろ?」



ヤマトは特別授業でキャンベラとペアを組み勝利した。しかしそれはあくまで組んだだけ。

内容はほぼシングルス。

キャンベラの攻防はほぼなく出番がなかった。


シドニアもクラスメートからそう聞いていた。

スキルを使う様子もなく、ただ「いただけ」と言っても差し支えないと。シドニアは強い焦りと不安に駈られていた。「そこまでの状態」だとは思わなかったからだ。

どうにかしてあげたい、でもどうしたらいいのかわからない。藁にもすがりたい想いで彼女はヤマトにその願いを口にしたのだった。


キャンベラが「あのスキル」を使わない限り、彼女は前に進めない。優しいあの子だからこそ、使えわなければいけない、それがわかっているからこそのもどかしさと、何もできない自分の無力さにシドニアは嘆いていた。

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