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特別授業

入学後最初数日の慌ただしさは少しずつ日常になり、僕たちも学園、クラスに馴染んできた。


「おはよー」

「うーす」


あちこちで気軽な挨拶が飛び交う。


階段を上がり、Sクラスの教室に入る。


「おはよう」

「おはよー」

「ごきげんよう」

ペコリ


銘々の挨拶が交わされる。

貴族ならではの上品な挨拶も少しずつ違和感なく聞きなれてきた。

エヴァだけは頭を軽くさげるだけで言葉はない。

無表情だが嫌な感じがないのでみんな問題にしてない。なんというか無口な小動物って感じだからだ。


ドドドドドド、、

廊下を全力で走る音がする。

これは、、


「間に合ったかなぁ?」


「まだ大丈夫だよ」


「いやぁ、危なかったよぉ」


「目覚ましはかけないの?」


「かけてるさぁ、でも二度寝しちゃうんだよ。

アレやめられないよねぇ」


わかるけど、ちゃんとしなよ、、。

『二度寝はからだに悪いんだぞ、ちゃんと教えてやれ』

言ったけどこうなんだよ。


ガラッ。

「席につけー」


ティーチ先生だ。


みな着席し静かになる。

出席確認はない。人数が少ないからというのもあるけど、見ればわかるからだ。極力無駄を省くのが先生の良いところだ。


「さて今日は特別授業だ」


え?

みんなそんな顔をしたり見合わせたりする。

誰も知らなかったようだ。


「特別授業の内容は毎年恒例のイベント、1年と2年のクラスマッチだ」


そんなイベントあるなんて知らなかった。

年間行事に書いてあったかなあ、、?


「これはSクラスだけだからあの共通予定表には載ってない」


そうなのか、それならSクラス用を作ってほしいなあ。準備とかいるじゃん。


「ちなみに予め教えておくと変に対策を立てるヤツがいて地力がわからなくなるから専用の予定表は廃止された」


先生って心が読めるのかな?


「毎年でる質問だからな」


やっぱり読めてる?


「はい、先生」


ヤマトが挙手する。

傷もすっかりふさがり全快した。


「なんだ?」


「クラスマッチは個人戦ですか?チーム戦ですか?」


たしかに。


「いい質問だ」


「これも例年通りでシングルス4人、ダブルス3組だ。この奇数での戦いで勝ち星が多い方の勝ちだ。相手は一学年上のSクラスだ、どれだけやれるか楽しみじゃないか?」


先生が意地の悪いを浮かべる。


「どこまでやれるかだと?

違うだろう、我らが勝って見せよう!」

グレートのやる気に火がついたらしい。


「えぇ、私たちが先輩たちに敗北を教えて差し上げますわ」

フランが賛同する。


他のみんなもやる気の表情だ。

エヴァだけは相変わらず表情が読めないけど。


「じゃあこれから教室を移動して顔合わせにいくぞ」

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