夕食と日課
「ただいまー」
「おかえりー」
玄関をあけ、いつものやり取りをする。
ちゃんと、あいさつをするのが我が家のルールだ。親しき仲にも礼儀あり、だ。
一度部屋に戻り荷物を置き、着替えたらリビングに戻る。廊下からリビングに続くドアを開けるとチーズや乳製品が焼けた、香ばしい匂いがする。
グラタンかな?
当たりだ。
「わーい!!はやくたべよー」
「まだダメ」
「パパが帰ってきてないでしょ」
「えー!?」
テーブルの上にはポテトグラタン。
妹の大好物だ。母ちゃんがリクエストを聞いたようだ。
明日は僕のリクエストを聞いてもらいたい。
ガチャっ。
「うーい、ただいまー」
親父が帰宅し、リビングに入ってくる。
「ばあ」
「えへへー」
親父が妹といつものやり取りをする。
微笑ましい光景だが、僕はお腹が空いているのだ。早くたべたい。
家族が揃い、4人でテーブルを囲む。
「「「「いただきます」」」」
はあ、、ふっふっ、、。
あちち、、。
グラタンがまだ熱くて少しずつ口に入れていく。
はふ、、は、、はむ、、。
我が家のポテトグラタンは絶品だ。
輪切りにしたポテト、シンプルな味付けの焼きひき肉と一緒に炒めた玉ねぎのみじん切り、それに特製ベシャメルソースを乗せ、チーズでトッピングして焼き上げる。
かるく5、6人前はあるのだが、家族4人で食べきってしまう。少食気味の妹もこれだけは別バラらしく、僕より食べる。下手すると一番食べてるかもしれない。だからちょっと物足りないときがあるがそこは僕はお兄ちゃん、我慢だ、、。
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「で、どうだ?学園は」
「ちょっと大変だけど刺激的で楽しいよ」
「そうか」
「うん」
親父と日課の夜の「散歩」をする。
昔から夕食後は僕との時間を作ってくれる。
散歩は短いけど二人きりの時間だ。
悩みや相談をいつも聞いてもらっている。
明確な答えをくれたり、なくても寄り添って一緒に考えたり、時には叱責してくれたりと、父親としての愛情や器の大きさにいつも感謝している。
僕もいつか親になったらこの人みたくなりたいと憧れている。、、、恥ずかしいから言えないけど。
「そろそろ帰るか」
「そうだね」
日課を終え、帰宅する。
風呂で汗を流したらもう就寝の時間だ。
「はあ、、布団はいいなあ、、ぬくい、、」
なんて思いながら眠りに着く。
「おやすみ、、、」




