狼狽
ハハハ。
面白い冗談だ。
リスクだと?そんなもの常に負ってきた、それのせいで命を落としたのだから。
オレには馴染みがありすぎて何とも思わない。
『覚悟はよいな、では貴様には罰を与える!』
そう死神がいうと、右手に赤い×の字の痣が浮かんだ。罰って、こうゆうことか?なんか昔のバラエティ番組にこうゆうの良くあったな、と男は述懐する。
『貴様に与えた罰とは□□□だ。そしてこれから貴様が向かうのは、貴様からすれば奇妙な世界だろう。
価値観や何もかもが違う、そんな世界に貴様を放り出す。そうだな、、こちらの都合だけでは一方的すぎるな。わしは機嫌がよい、どうだろう。
協力してもらうのだから、なんでも3つ望みを聞いてから転生させてやろう。』
ふむ。
3つ、か。
男は考える。
知らない世界で生き抜くためには何が必要か。
知恵を絞り、男が望んだのは、、!
『ばバばバばヴァ、バカをいえ!!
そんなものを授けたら罰が罰にはならんではないか!
な、なにを言っとるんだ!!愚か者!!!!』
先程までの威厳もなにもない、ただのコミカルなリアクションをする老人がそこにいた。
動揺しすぎだろう。
「なんでも3つだろ?死神とはいえ、神が嘘をついていいのか?協力者とは友好的であるべきではないのか?協力者を無下にする、それこそ愚かな行為じゃねぇのかな??」
正論をすぐさまふっかけてみる。
『ぐぬぬぬぬぬぬぬ、、』
もはや死神がただのじいさんに見えてきた。
主導権が握れればこちらのもんだ。
「さあどうするんだ?」
真顔でだめ押しだ。
『わかった、それでよいだろう。仕方ない、、、トホホ、、』
あっさり観念した。
神にも二言はないんだな、やはり言質を取るのは大事だな、改めて覚えておこう。
『ゴホン!では貴様をこれから転生させる。
しっかり、やりなおすんだぞ、、?
貴様のことは常に見ておるからな、せいぜいわしを楽しませてくれよ。』
そう言って死神じいさんがなにやらブツブツ唱え始めると、意識がまどろんで温かい何かに包まれるような感覚が全身に、、。
そして光の粒子となり風に乗るようにかき消え、広間から男は消えた。
そして、、
『わ、わし、間違えたやつを選んだかもしれん、、、』