後始末と溜め息
「立てるかい?」
学園長が涙を流しながら嗚咽する金髪少女、フランに声をかける。
「、、ええ。もう大丈夫ですわ。」
「そうかい、では皆、整列したまえ」
学園長が僕たち4人に告げる。
「今日君たちは勝利も敗北も知った。
どうかな?」
一人一人の目をゆっくり見まわして学園長が問いかけてくる。
「我は負けた。
己の心に負けた。ただ、それだけです。」
とグレート。
「私は全てですわ。
心技体、それら全てを学び鍛え直す必要がありますわ。」
続けてフラン。
「僕もです。
まぐれ当たりが上手くいっただけです。
賭けをする時点で地力で劣ると悟っているのですから」
と僕。
「わたしもダメでした。フランさんには申し訳ないですが、自分の信念を曲げて掴んだ勝利など、勝利ではあってはなりませんから。」
「そうか、、皆思うところがあるなら安心だ。
男子2人には少し伝えたが改めて言わせてもらうね。
君たちの成長のため、謙虚に、真摯に学ぶ姿勢を大切には日々忘れないよう励みなさい。」
「「「「はい」」」」
「よろしい。では君たちには解散の前に、散らかしたこの練習場の後片付けをしてもらうよ(ニッコリ)」
ですよね、、。
ふあーっ、、初日から疲れたなあ、、。
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「で、どうでしたか?」
執務室には見るからに屈強そうな男達が集まっていた。
その中で最も別格の雰囲気を醸し出す男、現騎士団長バルフェットが学園長に問いかける。
新旧の騎士団長の会合に周囲の騎士たちは固唾を飲んでいた。
「うん、正直わからないね。
実力もまだまだだし、何かあるとしてもそれがなんなのかという判断するまでには材料が足りなくてね。」
「そうですか、、。
っふぅ、、、。」
バルフェットはあごに手をやり、今後についてどうしたらいいかと目をつぶり、溜め息をついて、客用のソファーに深く座り直した。
「あ、あとこれ。
練習場の修理代金ね。
キミのとこのせがれが言い出したんだからしっかり払ってくれないとね?」
・・・っ!!?
騎士団長バルフェットは驚愕の表情を浮かべ、さらに深い溜め息をつくことになった。
帰ったら説教だ、あのバカ息子め。
こめかみに青筋をたて、静かに怒りのオーラを出す団長に団員たちは同情しつつただ震えるだけだった、、。




