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一つの決着と、、

「「「「ズズゥーン、、、」」」」


「な、何が起きたんだ?!」

「グレート様がまさか!」


悲鳴にも似たどよめきが会場全体を満たす。

アカリとフランも動きを止め、こちらを凝視している。


〜グレート〜

な、何が起きたのだ?

たしかに我はヤツを捉えるべく剣撃を振るった。なのに、ヤツはまるでそうくるとわかっていたかのように直前で「綺麗に」避けた。

あまりの綺麗さゆえ、ヤツの体勢は十分だった。

そして、信じられないくらいの重さのある拳をカウンターで我の横っ腹に打ち込んだのだ。

これ程見事に決められたのはいつぶりだろうか、、。



〜ケンジ〜

「ハア、ハア、、ハア、、」

僕が倒れているグレートを見下ろす。

さっきまでとは逆の立場だ。


『やったな』

サキヨミするのに時間が掛かりすぎたよ、、。

『仕方ない、力量差がありすぎるんだ。

もらったのが一発だけでまだ良かったろう。』


そう。

僕は[サキヨミ]でグレートの動きを予見し、[レバレッジ]で威力を増した拳でカウンターを決めたのだった。


[サキヨミ]

この力の要となるのは経験値。

いかに相手の情報を多く集め、傾向を見極めるか。その質と量でその精度は大きく変わってくるのがミソだ。

今回で言えば、力量差は明白。

その中で、ひたすら相手の攻撃を避けつつパターンや情報を収集し分析していく。

そして、チャンスが来たら臆さずにカウンター攻撃に転じる、という作戦だったので、上手くいって良かったよ、、。

『デッドクロスとは転換、反転を表す用語の名称だ。カッコいいから技の名前にしてしまおう』

う、うん、そうだね、、。



「くっ、、ぐ、、む、、、」


グレートがゆっくりと立ち上がる。


おおーっ!!っと歓声が上がる。

さすがにあれくらいじゃ倒せないか。

やっぱり強いな、、。

僕は警戒し、すぐさま構える。


「ふ、、ふふふ。」


グレートが不気味に目をギラつかせ、静かに笑う。

「初めてだぞ、同輩で本気でやれる相手は!

貴様こそが我が好敵手にふさわしい!!」


「見せてやろう、我がスキルを!!」


まだスキルを使ってなかったのか?!

つまり素であの強さ、スキル次第では勝ち目が消える、まずいぞ、、!


「いくぞ!!スキル発ど、、」




「はい、そこまで、、!」

グレートが動きを止める。

僕もらって構えを解いて立ち尽くす。


学園長が止めに入ったからだ。


「ここまでだね。


グレート君、キミがスキルを使ったら相手を死に至らしめるだけでなく周囲への影響が大きすぎる。だから、止めさせてもらうよ。


興奮して頭に血が昇るのはまだいいとしても、冷静になれず、周りが見えなくなるのはまだまだ未熟者の証だよ。

これからの課題としたまえ。


そしてケンジ君、君は冷静かつクレバーによく戦ったね。地力の差を含めても彼を相手によくここまで戦ったね、これほど善戦するとは正直意外だったよ。しかし、君ならわかっているとは思うが試合と勝負、それぞれで見ればどうかな?

キミがもし、この敗戦を悔やむならさらなる研鑽を積みなさい。



君たち2人の可能性に私は期待しているよ。


、、さてあちらは決着がついたようだね。

これでお開きかな?」


そう言って学園長が視線を向けた先には、、。

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