シンカ
はじめっ!!
やるしかないと腹をくくり、グレートらに対峙する。拳を握りしめ、構えをとる。
「やれることはやったはずだ。」
そう、あの日から、、。
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遡ること半月前。
思い出すのは洗礼の日、翌日。
そこは町外れの野原。
普段からケンや他の子供たちはそこで遊んでいるが、今日は人影が少ない。
洗礼の日の翌日から皆スキルを試したり、小銭を稼ごうと働き始めたりするからだ。
そんな周囲をよそに、なぜここに来たかというと
『よし。じゃ、早速やるか』
僕の中にいるスキル、リスクが言う。
「で何するの?」
『今日からお前にオレのスキルの使い方を徹底的に叩き込んでやる。
いいか、心に止めておけ。
出来ないなんて誰でも言える、出来るようにどうすればいいかを考え、出来るようになるまでひたすら反復だ』
き、厳しそう、、ちょっと不安だな。
『大丈夫だ、しっかりポイントを押さえながらギリギリのラインで教えてやる』
ギリギリってなに?!
『さあやるぞ。
まずはオレのスキルは3つ。
[レバレッジ] [サキヨミ] [レイテツ]
だ。』
レバレッジはこの間のだよね、てこだっけ?
サキヨミとレイテツって?
『サキヨミは先を見通す力。
レイテツは感情的にならないスキルだ。
どうだ、すごいだろう!』
レイテツいらなくない?
違う能力が良かったなあ。
『何をいっているんだ!
いいか、たしかに感情は素晴らしいものだが、時には正常な判断力を奪い、その結果身を滅ぼすこともある。理性や判断力を奪われることなく、徹底的に冷静になることが出来る。これがレイテツの真価だ。』
う、うーん、説明されてもピンとこない。
『まあ良いか、レバレッジをまずはしっかり使えるようにするのが先決だな。』
ブッチャをぶっ飛ばしたあの力だね。
すごい力が出てびっくりしたよ。
『レバレッジとは、てこの力。
あらゆるものを強く出来る力だが、代償もある。
例えば攻撃力が増強される代わりに防御力は減退するし、スピードを増強すれば身軽になる代わりに質量が減るってなもんだ。』
諸刃の剣というわけか、、。
『そして負荷を掛ければ掛けるほど、強くなり結果を出せるかもしれないが、逆に痛い目にあうか最悪死ぬこともあり得る。要は使い方だ。
自分でどれだけコントロール出来るかはひたすら試して反復するしかない。反射的に出来るレベルになるまで深化させるぞ。
スキル能力者として、男として進化の時だ』




