二度あることは三度ある
「ほう、貴様が例の地獄帰りか。
父上がいたく心配なさっていた。」
あ、この人騎士団長の息子って言ってたな。
つまり、あの通達出した人の息子か。
なんか複雑だなあ。
「そうなんですか?
洗礼も受けたばかりだし、なにもしてないのに心配だなんて神経質になりすぎですよ」
と素直に伝える。
だって本当になにもしてないよ。
ブッチャの件だって、いかなり殴られたんだから正当防衛でしょ。
なんて思っていると、グレートの顔色が真っ赤に染まり、心なしか髪が逆立っている。まるで赤い炎のようだ。
「貴様、、父上を愚弄するか、、!!
日々国民のために粉骨砕身お働きになっている、我が誇りとし永遠の目標と定める父上をバカにするだと!!
絶対に許さん!!!!」
いや、、確かに言い方はまずかったかもしれないけど、そんなに激昂しなくても、、。
僕が呆気に取られていると
「地獄帰り!!
我が父の名誉と誇りに掛け、貴様に決闘を申し込む!!
今日の放課後に勝負だ、叩きのめしてやる!!」
あ、あれ、、?
何て言うんだっけこれ?
『デジャブか?』
リスクが答える。
そうそうそれそれ。
まさか1日に3度も決闘を申し込まれるとは、、。
みんな沸点低いというか、バトルジャンキーすぎるでしょ。
「グレート様、お待ちになって!
あの方は私とも決闘の約束をしているのですよ、先約である私の後になさってくださいまし」
「なんだと!」
獣が吠えるようにグレートが声を荒らげる。
「ようし、、わかった。
ならば我とフラン、貴様と1人誰かで決闘だ。
無論、1人でも構わんぞ。
だが我ら貴族が対等で勝負しないのは作法ではない。故に助太刀を許してやろう」
どうだ、と言わんばかりに提言してくる。
こんな食堂で衆人環視の中、断れないよ、、。
どうしようかと狼狽していると、隣にいるアカリと目が合う。
その様子を見たフランが
「グレート様、地獄帰りのペアはあの地方貴族ですわ」
とわざと周囲にも聞こえるように大声で耳打ちする。
「ほぅ、、主席がペアか。
ならば申し分ないな」
決まっちゃったよ、、。




