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寝耳に水
へっ!?
いきなりの告白、でも意味合いがまったく違う!
嬉しくない!
なに、この子?!
『ハハハ。いきなり告白されるとは、、罪な男だな』
「からかわないでよ、、。本当に嬉しくないんだから。」
「はあー、、、っ!」
深く息を吐き、がっくりと肩を落とす。
端から見ればきっと間抜け面で珍妙な奴に見えるだろうな。
「えっと、、君が誰か知らないけど、なんでそうなるのか、聞いてもいいかな?」
理不尽なのは納得いかないから、素直に聞いてみる。
「はっ、、はい。」
少女が不意を突かれたのか、驚いて返事をする。
「地獄帰りさんは、、その、、、悪い人だからときいたので、、。」
誰情報だよ、言ったヤツ絶対許さん。
「誰がそんなことを?」
重ねて尋ねる。質問攻めで申し訳ないな、、。
「えっ本当に知らないんですか?
騎士団からのお達しがあったじゃないですか 」
うそだろ、寝耳に水だ!