聖女は汚れた覆水を盆に返す
中盤の終わりから後半にかけて、やや残酷なシーンがございます。苦手な方はご注意ください。
「はっ!?」
気が付くと私は懐かしい、在りし日の自宅に居た。
「ね、姉さん!?どうしたの顔色凄い悪いけど」
そして私の前にはまだ少女の頃のミレイがいた。まだ、愛らしく可愛らしく、そして文字通り全てをかけて私の幸せを望んでくれた“昔の”ミレイが。
「ミレイー!!!」
たまらず、私は抱き着いた。あふれる涙が止まらない。嬉しいのか悲しいのかわからない。でも、感情が溢れ涙が止まらないのだ。
「ね、姉さん!?ねぇ、どうしたの!?ねぇったら」
反射的に抱き返したものの、慌て困惑するミレイ。私は離さずひたすらに号泣し続けた。
ミレイ。お姉ちゃん。戻って来たよ。もうあの悲劇は繰り返さないから!
ようやく落ち着き、私の狂態に涙目で心配するミレイに尋ねたところ、今は私達が英雄に選ばれる1か月前だった。
急がなくてはいけない。1か月はまだ時間があるようだが、完全に準備するには心もとない時間だ。
それから私はナイルとかつての仲間達を呼んで事情を説明した。
正直に未来から来ましたというと信じられず、狂ったと思われるので、女神さまから神託が来たと嘘を言って誤魔化して「私達が英雄に選ばれること」「勇者の真の能力と性格のことを」話したのだ。
皆、半信半疑だったが、はっきりと英雄に選ばれる日時まで断言することで、信ぴょう性を感じたのか信じてくれた。
「洗脳能力?本当にそんなのがあるっていうの?」
「ええ、神託で言っていたわ。今回の勇者は魔王を倒す力を持つが、悪しき心を持った者。洗脳の能力を持ち、このままだと私たちは女好きの勇者の人形になって、破滅の人生を歩むことになるって。そしてナイルはそんな私達によって凄く傷つけられることになり、人生に絶望するともね」
「嘘!私そんなことしないもん!私は操られてもナイルのことを絶対に・・・」
「そうなるのよ!!」
呑気な発言のモモに思わず怒鳴りつけてしまった私。
モモは悪くない。だけど悲惨な未来を知る私からすれば、そんな能天気で危機感が無いセリフに苛立ちを覚えてしまったのだ。
滅多にない私の怒りの表情と大きな怒声にみなはびくりと身を震わせ、モモは涙目で「ご、ごめんなさいマリーさん」と震えながら謝った。ああ、罪悪感を覚える。
すこし気まずい空気になるが、最年長のメルンさんが空気を変えてくれた。
「マリーがそこまで言うのなら本当なのね。私は信じる。あのマリーがここまで必死に言うんですもの。きっと本当のはずよ。だから教えて、私たちは何をすればいいの?」
「ええ、まず絶対必要なのは洗脳能力に対する絶対防御の準備。あれは魔法の一種だから、防ぐことは可能ってミレ・・・女神さまが言ってくれたわ」
そして私はミレイに教えてもらった“対洗脳防止サークレット”の製造方法を伝え、その制作に走りました。
そして運命の日が来た。
当然ながら私達は英雄に選ばれた。予言通りの日時で選ばれたことで皆私の言葉をより一層信じたのか、王城に登城した私達は緊張した顔で勇者と対面した。そこにいたのは懐かしき、若かりし頃のあの男。
ああ、なんて懐かしい顔。本当に・・・今すぐどうにかやりたいくらい。
落ち着くのよ私。ここで不信感を抱かせてはダメ。私は笑顔の仮面を貼り付け、皆と一緒に挨拶をした。
そして勇者がにやりと口元を吊り上げ「よろしく!」と一見快活な挨拶をした瞬間、
きぃぃっん!とい小さな高音がして全員のサークレットが反応した。間違いない。今この男は洗脳をかけたのだ。だが、ミレイが開発した特殊な“対洗脳防止サークレット”は精神魔法を拡散して無効化した。早速私たちを守ってくれた。そのことを知らずか勇者の不快なにやけた笑みが深くなった。私はミレイのアドバイスを思い返す。
(あのクズが使うのは洗脳だけど、厳密には魅了よ。使われると自分の意思が希薄になり、好意が増すの。繰り返し使われることで最期は相手のことしか考えられない、依存する奴隷になりさがる。何度かかけて少しずつ効果を発揮する能力だから、無効化されてもその変化と効果に気付かないと思う。だから、うまくかかった演技すれば魅了できたと誤認させられるはずよ)
凄いわミレイ。貴女の言うとおり。どこまで賢いの貴女は。改めて私は心中で愛すべきかつての妹に賛辞と感謝の言葉を贈った。
その後、私たちは勇者抜きで集まり会議を行った。もはや私の言葉を疑う者はいない。勇者は魔王に次ぐ第二の敵と認識されたのだ。
「ほ、本当にあんな魔法があるなんて」
「マリーさんが神託うけてなかったら私達今頃人形に・・・」
「防御が展開するまで発動に気付かなかった。危なかったわ。自分の意思が無くなるなんて怖すぎる・・・ありがとう!姉さん!」
お礼をいうのはこちらだけどね。ミレイ。全ては貴女のおかげだわ。
「でも、問題はこれからよ。あの男は最低だけど勇者。魔王を倒すのに必要だわ」
皆の顔に不快な表情が浮かぶ。すでにあの勇者の好感度は女性陣の中では最低最悪だ。一見ハンサムだが、欲望にぎらつく言動は本能的に嫌悪感と不快感を催す。何よりいきなり洗脳するような男に好意を抱けるはずがない。
しかし、そんな男でも勇者の資質は本物。魔王討伐に外すわけにはいかないのだ。
「とりあえず、死にたくなるほど嫌だけど、あいつに惚れたふりして持ち上げて、魔王倒したら王様に言ってどうにかしてもらいましょう。洗脳能力がありますと言えば、危険性を認知して何とかしてくれるはずよ。きっと暴走した勇者に対する安全策も、強制送還とかあるはずよ」
「惚れたふりって・・・もし身体要求されたどうするの!?」
「英雄の力は処女じゃないと、出せないからと。嘘言ってごまかしましょう。真偽を確かめるすべはないわ。あいつも無理はしないでしょう。でもそれ以外は許容するしかないわね」
私の言葉に全員の顔が一斉に嫌悪でひきつった。
「い、いやぁ!そんなの!き、キスとかもするんでしょ?あんな奴に!」
「モモ?わがまま言わないで。これは世界を救うために必要なの。それとも勇者なしで魔王を倒せる意見があるの?処女ならともかくキスもダメというのは流石に疑われる可能性があるわ。万一嘘とばれた時の対策があるの?」
「・・・い、いいえ。でも」
冷たく言う私に泣きそうな顔をむけるモモを無視し、皆に問いかける。
「誰か他に意見ある?私は覚悟決めたけど?」
結局、私の意見は採用された。
それから、旅が始まり、私たちの忍耐力が試される地獄の日々が続く。
あの男は私たちに何度も洗脳能力を飛ばしてきたが、それを悉く無効。表向きは洗脳され、自分に魅了されている・・・と思い込んでいるクズ勇者に私達は媚び、甘え、時にはキスをし、胸や尻を触らせ、時には全裸を見せつける。そして、魔王討伐のために本番だけは拒否・・・逆に言うとそれ以外の行為を嬉々として行う・・・ように振る舞った。
さらに、以前のようにナイルを軽視し、侮蔑する行為も行い続けた。それを見て笑い、私達の関係を見せつける勇者。ナイルは震えながら堪えていた。
今日はモモとメルンさんが呼び出された。2人とも風呂に入る前の勇者に呼び出され・・・しばらくして真っ青な顔で戻ってくると、狂ったかのようにうがいをした。
そしてモモは堪えきれない様子でトイレに走り、吐いた。それを見て介抱に走るナイル。メルンさんも涙目で「うっぷ、私も吐きたい・・・あの変態野郎」と温厚柔和の塊のメルンさんが嫌悪で顔を歪め、罵声を吐いていた。
そう、これが私達の裏の日常。
私達の勇者の“接待”は毎日のように行われた。まだ、純粋でうら若い年頃の乙女が行うにはきつい状況。だが、私達は「世界とみんなの平和を守るために!」と互いを慰め合い、英雄の誇りをもってその屈辱と恥辱に耐え、驚く程の精神力で勇者に疑問を抱かせない演技を続けていた。
それはまるでかつて洗脳が解けた時のようだ。あの時の狂乱っぷりはこの比ではなかったが、皆で慰め合い、支え合う状況はその時に似ていた・・・無論、愉快な気持ちなど欠片もないが。
ナイルも表向きひどい扱いを受けているが、皆の惨状を目の当たりにし、現状が分かっているだけに私達に対しては一切の怒りも蔑みも恨むことなかった。むしろ、私達をこんな目に合わせる自分の無力さとふがいなさに震えていた。
その苦痛の日々も終わりに近づく。ようやく魔王との戦いがやってきたのだ。
以前は勇者中心に動き、連携が取れてなかったが、今はそんなことはなく、ナイルのみに負担をかけず一致団結した動きで魔王を追い詰め、とどめを刺した。
一応、前回のことが無いよう、今気が付いた風を装い、「滅んでいないわ。眠っているだけよ」とさりげなく指摘。慌てて飛び出た魔王だが手遅れ。皆で復活しないように念入りに魔王を仕留めた。これで、未来における魔王の脅威は完全になくなった。
そこでようやく、千載一遇のチャンスが回ってきた。
「勇者様!」
最後の大技で精根尽き果てた勇者に私は駆けより・・・抱き着いたふりをして隠し持っていた小刀で勇者の脇腹を抉った。死角での行為だから誰にも見えてはいないはずだ。
「いぎ!?」
勇者が激痛に身体を硬直させた瞬間、小刀を抜き、回復魔法で瞬間治療し、全体の怪我も癒した。
「これで全身けがを治しましたね。ど、どうかしましたか?」
「いや、今脇腹に何か激痛が。刺されたような・・・」
「ど、どれですか!?特に何もないようですが・・・」
「え?でも」
「もしかすると何か破片が刺さっていたのかもしれません。そこに私が抱き着いて・・・申し訳ありません!怪我はないとはいえ私なんてことを・・・!」
「え・・・まぁ・・・そうか。ありがとうな!マリー!後でたっぷり可愛がってあげるからな」
「わぁ!嬉しいですぅ!」
茶番終了。馬鹿はまんまと騙された。
翌日。
私達は帰路の途中、とある村の小屋に立ち寄り、宿泊をした。
私は皆に飲み物を差し入れ、調子が悪そうな勇者にまとわりついていた。魔王討伐は終わったのに演技をし続ける私を訝しげな眼でみんなは見ていた。
それからしばらく後、皆はふかーい眠りについた。皆に入れた睡眠薬の効果である。
さて、それでは始めましょうか?
この村は夜全くと言っていいほど、人気が無い。まさに好条件である。
回復魔法の亜種である筋力強化の魔法を使い、勇者を担ぎ、少し離れた場所、死角に近い場所に勇者を放り投げ、小刀で勇者を刺した。
「いぎぃぃ!?な、何だ・・・体が動かな・・・ね、ねぇ、マリーどうしたんだい?怖い顔をして?ここは一体?」
痛みで悲鳴と共に飛び起きる勇者。この状況下でまだ現状がわかっていない様子。本当に馬鹿。分っていてもまぁ、何もできないでしょうけど。
勇者に仕込んだのはミレイ直伝の“勇者殺し”の毒である。
遅行性の猛毒デスベラドンナを感染させ1日かけ全身に巡らせた後、即効性のある毒を合わせることで、半日以上魔力回路を麻痺させ、全身の自由を奪い、一時的にスキルや加護を失わせる効能がある合成毒。毒を混ぜて一度に、では意味がない。1日かけて感染させた後でないと効果が無いのだ。
そう、魔王を倒したとき私はデスベラドンナをたっぷり塗った刀で勇者を刺し感染させ、1日たって馴染んだ今即効性の毒“トリスパラライズ”を感染させ、合成毒を完成させた。
これに感染すれば半日程、人である以上勇者であっても指一本満足に動かせず、一切の加護を失った一般人と化す。故にこの合成毒の名は“勇者殺し”と言われている。
「むぐぅぅぅぅっぅ!?」
まずは大声を出さないように勇者の口に布をおしこんで声を封じる。
私はみんなに嘘をついた。
国王陛下に勇者を強制送還できる力があると。
実際にあるかもしれないが、私は知らない。ただ、皆が信じてくれるような嘘をついただけ。
初めから私は勇者を穏当に済ませるつもりなどなかった。
絶望し、自ら死した明るく元気なモモ。
諦観し、全てを捨てた優しく温和なメルンさん。
抵抗し、全てを絞り切った愛する妹のミレイ。
失望し、無理やり真っ当な人生の道を外された恋人のナイル。
罪もないのに歪んだ人生を歩まされた子供達。
幸せに暮らすはずだった大勢の女性。その伴侶。
大勢の幸福と希望を奪い人生を狂わせたこの男は私の手で方をつけるつもりだったのだ。
まだ、クズ勇者はこの時代では何もしていない。だから復讐というのは筋違いと言われたらそのとおりだろう。
でも、あの数十年を生き、多くの物を奪われ、失ったものを見続けた私にとっては「そうですね」と二つ返事で許せるものではない。だからこれは私の我儘。私だけの罰。
だからこそ、皆をこの私的な復讐だけには巻き込むつもりはなかった。クズとはいえ殺人という片棒を背負わせたくなかった・・・って笑っちゃうわね。皆に一切本当のことを告げず、あんな色情狂みたいな真似させて苦しめて、みんなのためだなんて。
「だけどまぁ、最短で成功してよかったわ」
そう、皆に秘密の勇者暗殺プランはすでにいくつも練っていた。今回はこれがうまくいったものの、うまくいかなくても他のプランで勇者を始末するつもりだった。
まず、私は勇者の指の骨を折る。
私は折る折る折る折る。十指を折ったら回復魔法で治す。そして繰り返す。
「むぐぉぉぉぉぉぉぉぉっぉぉぉっぉぉぉ!!」
くぐもった悲鳴をあげる勇者。まだこの程度で音を上げないでくださいな。
泣いて首を振る勇者。私は無視して次にナイフを使う。
私は斬る削ぐ刺す抉る剥ぐ。そして回復魔法で治す。そして繰り返す。
「ぎぃぃぃぃっぃぅぅぅぅぅぉぉぉぉぉぉ!!」
くぐもった悲鳴をあげる勇者。まだまだこの程度で音を上げないでくださいな。
涙目で訴える勇者。私は無視して次に鈍器を使う。
私は潰す砕く壊す破壊する。そして回復魔法で治す。そして繰り返す。
「むぉぉぉぉぉぉぉうぉっぉぉぉっいぉぉぉ!!」
くぐもった悲鳴をあげる勇者。まだまだまだこの程度で音を上げないでくださいな。
勇者は気絶した。私は無視して痛みで起こす。
そして回復魔法で治す。そして破壊と再生をまた繰り返す。
「あぁぁあ・・・・・ヴァヴェデェェェェ」
くぐもった悲鳴をあげる勇者。まだです。この程度で音を上げないでくださいな。私は魔力ポーションをグイッと飲み干した。
・
・・
・・・
・・・・
・・・・・・
夜が明けるころ。気が付いたら死んだ目で全身から体液を垂れ流し壊れた勇者がいた。身体は一見無事だが、限界まで苦痛を味わい、すでに心身の衰弱は回復できないところまで来ていた。
もう十分かな。何枚目になるか唾液でべっちょりな口の布をとると、目に少し光が戻り、あうあうと麻痺した口で哀願と命乞いと何でこんなことをするのかかすれ声で問う勇者。
「今の貴方に言っても意味ないことだけど・・・未来の貴方を恨みなさい」
「ふわぁぁぁぁ?」
最後にそういうと、ナイフをきょとんとした勇者の胸に刺しこんだ。致命傷だけどすぐには死なない。つまりあと数分は苦しむ場所に刺した。万一生き延びてもナイフの塗ってある毒で数分後には死ぬ。衰弱した勇者は必死に何度も何度も助けを求め、訴え・・・こと切れた。
「ははは・・・やったわ・・・みんな・・・やったわ!やったのよ!」
あははははは、そう!やったわ!私は復讐を成し遂げたのよ!
勇者が完全に沈黙した後、私は即興の喜びの歌を歌いながら勇者の骸を放って、適当な草むらに行くと、大の字になって寝転んだ。何気に思っている以上に魔力も体力ももう限界だったが、長年の重荷が消えた感覚と、例えようもない解放感が私を包む。
さて、これからどうしようかなぁ?
ミレイの必死の覚悟と命がつなげてくれた第二の人生。きっとミレイは恋人のナイルと共に仲睦まじく歩むこと、もしくは人並みの幸せな暮らしを望んでいただろう。
だが、今の私は仲間に殺人という重荷だけは背負わせたくないという自己弁護をする反面、私的な復讐のために、仲間を信用せず、一言の相談も告白もなく、利用し、復讐の舞台をつくらせ、“まだ”何もしていない男を“未来でひどい目にも合わせたからと”嬉々として拷問し、殺した身勝手な女なのだ。
つまり、妹の命を賭けて作った幸せになれる機会を無視して、仲間を利用し、騙し、実質何もしていない男を憂さ晴らしで喜んで痛め付けて、殺人という大罪を犯しても罪悪感を覚えず、みんなのためでしたとぬけぬけと責任転嫁な言い訳をする女。それが今の私である。
いつからこんな女になったのか?きっと、あの時、洗脳から目が覚めた時の狂乱時から私はもう歪んでいたのかもしれない。
しかし、復讐を成し遂げれば全てがなんというか「うまく元に戻る」かと思っていたが、そんなことはなかった。他の人は知らないが、私に限っては、復讐を終えた後は一時の満足とその後の空虚な気分。そして元通りにならず、なんだろう魂?運命?心?ナニカが歪んで、汚れたなという自覚だけがあった。
少なくとも、かつてナイルが愛した「癒しの力で困った人々のために尽くしたい」と純情な夢を抱いていた、あの時のマリアンヌという女にはもう戻れないことは確かだ。
まぁ、私はもうこんなだが、他のみんなはこれから正しい真っ当な人生を歩む。歩んで行ける!うん、少なくともそれがわかるだけでも問題はない。こんな私のこれからの人生はゆっくり考えよう。
だから、今は少しばかり休憩してもいい・・ですよね?
私はかつてない睡魔を感じて、意識を急速におとしていきました。
次回、後日談です
※この回から一人称の主人公の文体が変わっていますが、誤字ではなく一応復讐のために心を冷徹なものに切り替えたという演出のつもりです。