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車両について

架空鉄道である「相武急行鉄道」の解説の第二弾。今回は車両についてのお話です。

【車両】


相急は営業運転における他社との乗り入れは少ないことから独自の付番を付け続けている。


付番法則


相急は形式を「5系」や「100系」等で番号をふる。


千、万、十万の位…その形式を表す数字。

(例)7-xxx:7系、101-xxx:101系


百の位…その形式における車両の種類を表す。

x-000番台:先頭電動車(奇数は立川・横浜寄り、偶数は本鎌倉・大山口寄り)

x-100番台:中間電動車制御機器搭載車(モハ、モロ)

x-200番台:中間電動車制御機器非搭載車(モハ、モロ)

x-300番台:中間電動車(モハ、モロ)(一部形式にのみ使用。)

x-500番台:予備番

x-600番台:本鎌倉・大山口寄り先頭制御車(クハ、クロ)

x-700番台:中間車(サハ、サロ)

x-800番台:立川・横浜寄り先頭制御車(クハ、クロ)


十、一の位…その形式における詳細な車両番号を表す。現存する全車両はどの番号にも4と9を基本使用しない。

(※「*ハ」は通勤型、「*ロ」は特急型の意味)


車両の呼び方


相急では一つの形式で「差異」が発生すると別形式と置く傾向がある(例:8系→8-807(はちのはちれいなな)系、3系→3-8(さんのはち)系)。

また、第一編成から順に"x-001, x-002, x-003, x-005, x-006, x-007, x-008, x-010…"と番号が進むようになっている。

例:8系、300系

←本鎌倉・大山口|立川・横浜→


8-801F+8-802F

クハ8-602_モハ8-203_モハ8-103_モハ8-202_モハ8-102_クハ8-802 + クハ8-601_モハ8-201_モハ8-101_クハ8-801


8-803F+8-805F

クハ8-605_モハ8-207_モハ8-107_モハ8-206_モハ8-106_クハ8-805 + クハ8-603_モハ8-205_モハ8-105_クハ8-803


300-801F+300-001F+300-802F

クロ300-602_モロ300-105_モロ300-103_クロ300-802 +

モロ300-002_モロ300-001 +

クロ300-601_モロ300-102_モロ300-101_クロ300-801



形式紹介


相急には多種多様な形式が存在する。今回の紹介では戦後から製造、大規模更新を受けた形式を主に時系列順に紹介する。なお、途中で大規模な更新が起こると別系列扱いとなる(先頭車の変更によって生まれた3系→3-8系、先頭車の100の位が同じだったことで生まれた6-821系)


5系:第二次世界大戦後初めて製造された形式。カルダン駆動(直角)と前面の二枚窓(湘南顔)、回生ブレーキと柔らかそうな車体前面と電磁直通弁式電磁直通ブレーキが大きな特徴。鶴岡線向けに投入して「急行」の代表として立った。しかし、当時の回生ブレーキの効率の悪さと車体の維持が難しく、足回り・部品が後の特急型電車「100系」に引き継がれる。1両辺り全長18m。


6系、6-016系、6-050系、6-8系、6-873系:5系の運用時に「無駄」とされた「二枚窓」、「回生ブレーキ」、「柔らかそうな車体前面」を排除して生まれた経済性の高い形式。貫通扉をこの時期から取り付けており、柔軟な運用をこなした。後述する3系や7系との併結が可能で当時の瀬谷線に多く増備されることになる。この形式から新造される形式が1両辺り20mとなった。また、ユニット制御に一部対応した「6-016(ろうのれいいちろく)系」、立川・横浜寄り先頭車の車体がアルミ合金である「6-050系」、拡幅車体を用いた「6-8(ろくのはち)系」、電磁直通弁式電磁直通ブレーキを採用した「6-873(ろくのはちにいいち)系」の4種類がある。全車7系との協調運転に対応している。現在は茅ヶ崎線にて52両が運用中。


3系→3-8系:戦後製造された国鉄63系の車体を新調して出来た形式。6系が登場した後の落成だが自動空気ブレーキのままであった。1980年代に東亜電機製造のGTO-VVVFインバータ制御に変更。同時にブレーキ方式がHSCの回生ブレーキに変更された。この時に先頭車が800番台(クハ)であることから「3-8(さんのはち)系」に改番された。全線のダイヤ見直しに伴ってその年のダイヤ改正で全車廃車された。普通鉄道の吊り掛け駆動を用いた車両としては珍しくVVVFインバータ制御を行っていた。


ED01形電気機関車:貨物列車及び事業用臨時列車の為に製造された初めて自社が保有した機関車にある「高いコスト」から逃れる為に6系と部品を共通化して使えるようにしたことは特筆に値する。しかし、出力の関係で吊り掛け駆動方式とされた。全8両製造。基本的に2両を用いたプッシュプル→重連総括制御で運用されていた。現在はED01-01一両が保存された以外全て廃車、解体されている。


100系、101系、102系:立川駅の人口増加をにらんで(編成の一部に)5系の足回り・部品を用いて誕生した形式。6-873系に採用された拡幅車体を採用(その後の事業用車両除く全形式にも採用)全編成4両だが運用が追いつかず、後に全車新造車となる101系、10連化の増結車である102系が誕生した。2018年現在では102系の予備車一本を除き全車が廃車された。


2系(2-0系)、2-1系、2系:戦前のモハ1形や旧型国電を集めて出来た形式。かつて、2系を名乗れるは17m級の"2-001"2-002"2-003"2-005"の計4両のみで

旧型国電であった"2-101"から残りの16両は18m級であったことから「2-1(にのいち)系」と言う別形式とされていた。しかし、1960年代後半にこれら全車両をアルミ合金の車体に載せ変える+電磁直通弁式電磁直通ブレーキに改造する工事をした。その際に17m級4両を「2-900系」と置いた上で2つの形式をまとめて「2系」となった。2M2T(先頭に電動車を置く)4編成と1M1T(鎌倉・海老名寄りが電動車)2編成に再編され、HSC化、カルダン化、界磁添加励磁制御化を行い、晩年は10両で運転された。また、10両化の運転が決まった際に列車の窓を自動窓にすると言う改造もあった。2005年1月20日の団体臨時列車を以て引退。その翌日に解体業者によって運ばれた。


7系、7-0系、7-821系、7-851系、7-051系、7-865系:2系で培われたアルミ合金車体と6系の足回りを元に作られた。なお、この形式から踏面ブレーキから外付けディスクブレーキが採用されている。この形式の先頭車は当初800番台のみだったが増結用の先頭モハユニットの「7-0(ななのれい)系」と車体デザインの変更がなされた「7-821(ななのはちいちはち)系」、7-818系の車体デザインで制御方式が抵抗制御からVVVFインバータ制御に変更された「7-851(ななのはちごういち)系」、7-851系の先頭電動車ユニットである「7-051(ななのれいごういち)系」、7-851系に拡幅車体を用いた「7-865(ななのはちさんいち)系」の計6種類がある。全車直角カルダン駆動方式を採用している他、3系・6系との協調運転に対応。近年、7-0系の廃車が進行していてこのまま2018年から十数年以内に姿を消すものとみられる。


200系、201系、202系、205系:大山線開通に伴って新造された形式。普通鋼車体で抵抗制御の200系(4両)、普通鋼車体でVVVFインバータ制御の201系(4両)、アルミ合金車体でVVVFインバータ制御の202系(2両)の計3種類がある。202系は狭幅車体である為に評判が悪く、最終的に団体用の205系となった。200系、202系除き全車現役である。


クヤ9形:これまで国鉄の事業用車両を借り入れすることで行われていた架線検測を自社で行う為に製造された。立川・横浜寄りに運転台を有する。また電気指令ブレーキと電気連結器、ブレーキ読み変え装置を採用したことで、機関車の牽引の他に電車の間に組み込んでも使用出来るようにした。車両番号は「クヤ9-000」。


キハ30形:電化が完了した後もしばらくは国鉄から継承されて30両近くが残った。しかしその後、6系に置き換えられていった。


8系、8-807系、8-813系、8-815系、8-821系:全車拡幅車体でGTO-VVVFインバータ制御である。また、この形式は全車10連固定編成であることから貫通扉が廃止された。当初は方向・種別・運番を全て幕で表示していたが後に運番がセグメント色となった「8-807系」、LEDの方向・種別幕が(試験的に)採用された「8-813系」、LEDの方向・種別幕が本格的に採用された「8-815系」、MGからSIVに変更された「8-821系」と形式が多い。また、相急で現存する形式としては最大勢力を誇る。10系以降の全形式との協調運転に対応している。


10系、10-806系、10R系:同じく全車拡幅車体であるがこちらは車体デザインもVVVFインバータの製造先も異なる。2013年に東亜製のGTO-VVVFインバータが目立製のIGBT-VVVFインバータに交換された他、車内の大規模更新によって10系から「10R(じゅうあーる)系」に変更された。8系以降の全形式との協調運転に対応している。


デヤ70形:吊り掛け駆動方式を用い、回生制動付きGTO-VVFインバータ制御を採用。主電動機出力は一つで脅威の360kw。まさかの3つのボギー台車。しかも両運転台。実質機関車である。それもその筈でED012形電気機関車を置き換える「電車」である。ブレーキ読み変え装置付きの電気指令ブレーキを採用したこと、ハイパワー、電車としたことで運転士の育成のコストカットに成功した。現在は6両が在籍している。


11系:この形式からアルミ合金からステンレス鋼に、直角カルダン駆動からTD継手式平行カルダンに変更された他、三菱製IBGT-VVVFインバータを採用する等今までにない要素が取り入れられた形式である。


300系:特急型としては初のスレンテス鋼にIGBT-VVVFインバータ制御の車両である。この形式の製造に伴い、残存していた100、101系を置き換えた。


12系:茅ヶ崎線に残留していた6系を置き換える目的で登場。列車交換時等が多いことを考慮してドアボタンを採用した他、保線区の負担を軽減するためにスノープラウが搭載されている(第一、第二編成のみの予定)。この形式からPMSMを用い、SiC-VVVFインバータ制御が行われる予定。


以上が戦後から現在まで新造、改造をされて活躍した形式である。大人の都合で初めてここに掲載しなかったエピソードや車両の詳細、形式がある。しかし、それらはまた別の機会でお話することにしよう。

今回の記事で相急には沢山の鉄道車両の種類があると分かっていただければ幸いである。

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