変調3
「大体こんなものかな。」
ルナプスの背から降りてその場に座る。
背に乗って戦うせいか、今までとは全く感覚が違う。
まず、一部のスキルが消えて新たなスキルが追加されていた。
追加されたスキルは4つだ。
”パワーブレイクショット”
”アーマーブレイクショット”
”マジックブレイクショット”
”メンタルブレイクショット”
効果はファイターの同名のスキルと同じで、それぞれ相手の能力を下げるものだ。
逆に属性攻撃が無くなってしまっている。
これはビーストマスターという職が、火力よりもデバフに重点を置いているせいだろう。
そしてこの子、ルナプスが唯一無二のメリットとなる。
通常は一緒に戦う相棒を扱うのがビーストマスターである。
しかし、ルナプスは乗る事によって移動速度も早める事が出来る。
その反面、ルナプスが攻撃する場合は私が下りるか、そのまま共に接近する必要がある。
この場合、降りるか乗り続けるかの選択で状況によって使い分けが必要だ。
「あれ……?」
ふとフレンド欄を覗くと、同じ狩場に卍エクスカイザー卍がいる。
彼のレベルは32、この狩場の推奨は40以上だ。
背伸び狩にしてはかなりきつすぎる。
私はルナプスに乗ると、バッグから双眼鏡を取り出した。
一体どこに……
辺りを見回してみる。
5,6人のプレイヤーがソロ狩りをしている。
――いた。
ポーションをがぶ飲みしながら戦っている。
「いくよ。」
私はルナプスを走らせた。




