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変調2
「あらまぁ、これまた立派な……」
ルナプスの姿を見てユキさんは心底驚いている様子だった。
「そもそも、これ仕様上にないし、どうなってるのかしら……」
「やっぱり仕様外なんですか?」
情報とは違う転職クエスト、ショップで購入不可能な相棒。
規格外の塊みたいな出来事に遭遇したのだから、何かしら意味があるとは思う。
「ただのバグなのか、それとも――敵が塩を送ってきたのか。」
何か専用のコンソールを取り出してルナプスのデータを調べ始める。
ルナプスは不思議そうに首を傾げてその様子を見ている。
「データだけみたら、私達が組み上げているものと差異は無いわね。
相手側からのトラップらしきものも見当たらないし……このまま扱ってても大丈夫だと思う。」
「そうですか。」
ルナプスの頬を撫でてやると、私の顔に擦りついてくる。
「とりあえず今日は少しソロで狩ってみます。」
「折角転職したものね、気を付けるのよ。」
私はルナプスの背に乗る。
ふさふさの毛が座り心地良い。
「じゃあ行ってきます。」
手を振るユキさんを背に町の外に向かう。
とりあえずは1ランク下の狩場で試してみようか。




