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変調1
午前の授業が終わった事を知らせるチャイムの鐘が教室に響く。
いつもの日課で購買に行き、昼食を購入する。
そして教室に戻って気づく、今日はアイツが休みだったのだと。
仕方ないので2人分の昼食を頬張る。
苺ジャムが妙に甘ったるい。
「なんだよお前、二人分買ってきたのかよ。」
「……」
アイツの取り巻きだ。
構わず放っておいてくれればいいのに。
「お前も大変だよな、あんな奴に目をつけられててさ。
しかし、アイツもがいなきゃこんなに平和なのにな。」
まるで自分も開放されたような言い方だ。
案外仲間にも嫌われていると思うと、意外と可哀想という感情も浮かぶ。
「案外アイツも一人なんだな……」
「何か言ったか?」
「なんでもない。」
僕はそのまま残りパンに齧りついた。




