招待状3
逃走しないのが分かってもらえたのか、やっと拘束から解放されて彼らについて行く。
もしかしたこうなる事自体、ユキさんが想定した事だったのだろうか?
確か昨日は困った顔をしていたような……
連れてこられたのは町のポータルだ。
ドレイクさんは端末を操作してこちらに振り向く。
「今アンタをゲストとして登録したから、このままウチのギルドルームに来てもらうよ。」
「それって紺碧の猟団のギルドルームですよね……?」
「当たり前さね! 他にどこがあるって言うんだい?」
うわぁ、ですよねぇ~
まさかそんなとは思っていたけど、何故こうなった。
覚悟を決めてギルドルームに入室する。
――紺碧の猟団のギルドルーム
これこそはファンタジーの城がそびえ立っていた。
恐らくギルドマスターの趣味なのだろう。
草原を歩いて城へと向かっていく。
あちこちでメンバーと思われるプレイヤー達が互いに戦っている。
「あぁやって個人戦で毎日鍛えてるのさ。 ウチに弱い奴はいらないからね。」
初心者の自分でも分かる程の気迫が伝わってくる。
手前側の男が大剣を握り直す。 その額には汗が一筋伝う。
奥側の男は逆に表情に変化を感じられない。
先に動いたのは手前側の男だ。
勢いをつけて大剣を横薙ぎのに振るう。
奥側の男はそれを易々と大剣で受け流して弾く。
そのままの勢いで懐に飛び込み、顎に向かって大剣の柄をお見舞いする。
そのまま手前の男はスタン状態になり、奥側の男が正面から袈裟斬りにした。
「おや、やけに真剣に見ているね。」
「いえ、ちょっと気になって。」
「道草も程々にして、ウチらのボスに会ってもらうよ。」
ボス――つまりギルドーマスターの事だろう。
緊張で少し体が強張る。
「なーに、取って食うわけじゃないんだ。 さっさと行くよ。」
「は、はい。」




