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幸せの時間2
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昼休みになり、勇にいつも通り昼食を献上する。
僕は自分の席に戻り、適当に買ったコッペパンに齧りついた。
今日のコッペパンは若干パサパサで美味しくない。
苺牛乳で無理矢理喉に流し込む。
「おい。」
耳障りな声が聞こえる。
案の定勇が呼んでいる。
「なんでしょうか?」
嫌味を込めて答えると、不機嫌そうにこっちに近寄ってきた。
「お前よう……」
「……」
あぁ、これはまずったかな。
僕は殴られる事を覚悟した。
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しかし、いつまで立っても衝撃は襲ってこなかった。
「お前の好きなもん、なんだよ。」
「は?」
「手下を労ってやるって言ってんだよ! 昼飯奢ってやる。」
はは、何か悪い夢でも見てるのだろうか?




