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意識不明者2
僕と優さんは、二人でとある病院に来ていた。
もちろん、昨日言っていたシャルロットの見舞いのためだ。
「優さん、ほんとに僕が付いて行く意味あるんです? それに……」
「必要なのよ~? それに彼は貴方に気づく事はないわよ。」
どういう意味だろうか?
二人でエレベータに乗り込む。
優さんは1階のボタンを3回押してから10階のボタンを2回押した。
「なにやってるんです?」
「気にしないのー。」
ガクン! っとひと揺れすると、エレベーターは下の階へ進む。
該当の階を示すランプは、壊れたかのように点滅している。
これが、まともじゃない状況なのは見るに明らかだった。
僕が焦っている僕の様子に気づいたのか、唇に人差し指を当てて”静かに”のジェスチャーをしてきた。
そうは言われても、状況が分からない現状に落ち着けるわけがない。
いつ止まるかわからないエレベーターに閉じ込められた不安でいっぱいだ。
ガコン!
解放の時は唐突に訪れた。
エレベーターの扉が開く……
「なに、これ……」
そこはまるで、映画に出てきそうな研究所のような風景だった。




