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日常パノラマ1
人通りの多い中、僕はひっそりと道の端を歩く。
目的のスーパーに辿りつき中に入る。
中は多くの主婦達で溢れている。
こういう雰囲気は苦手だ。
週末の連休に備えて、しばらくの食事の確保のために我慢する。
目的は当然カップ麺。
早くて手間いらず、洗い物も出ない優れものだ。
連休中は廃プレイ予定なので、迅速な食糧摂取は重要だ。
流石に食べないわけにもいかないし。
僕はそのままカップ麺コーナーに向かう。
――そこには意外な人物がいた。
「よぅ。」
そこにいたのは勇だった。
「……」
「なんだ、お前もカップ麺買いに来たのか?」
予想外だった。
まさかこいつ、家の近くに住んでるわけじゃ……
カゴを見ると、大量のカップ麺が入っている。
「そうだけど……」
「流石オタク、連休も引き籠りか?」
明らかに嘲るような声音。
僕はこいつが嫌いだ。




