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oリナoちゃんの大冒険?4
視界が溶けていく。
テーブルや椅子、手に持ったコップもぐにゃりとありえない形にねじれる。
溶けて混ぜあい、色の概念が消失して――真っ白になる。
あれ、この感覚は……?
有から無に。
そして真っ白から、時間が逆流するように戻っていく。
テーブル、椅子、コップも……
まるで何事も無かったかのように元に戻った。
ただ、一つを除いて。
さっきまで目の前にいた伊織さんがいないのだ。
代わりにそこにいるのは。
「ここのコーヒーは相変わらず美味しいわね。」
ユキさんだった。
間違いない、エレウシスオンラインのキャラクターであるユキさんだ。
しかし、ゲームには似合わない白のワンピースを着ている。
「え、えぇ?」
頭が混乱する。
落ち着け、ここはゲームの中じゃない現実のはずだ。
なら目の前にいるのは、このユキさんは誰だ?
「流石に驚いてるみたいね。」
そう言いながらユキさん?はバックから手鏡を取り出した。
「さあ、これが今の現実よ。」
僕はゆっくりとその鏡を覗き込む。
そこにいたのは、紛れもなく私だ。
oリナoの姿が映ったのだ……




