oリナoちゃんの大冒険?3
そういえば、初めて会った時もそんな事を言っていた気がする……
私は、運ばれてきたオレンジジュースにストローを刺して一口飲む。
伊織さんは楽しそうに、ミルクと砂糖を入れたコーヒーをスプーンでかき混ぜている。
「そういえば……」
「ん~?」
「どうして、僕の顔が分かったんですか。」
お互い写真は交換していない。
昨日の時点で、伊織さんは見たら分かるからいらないと言ったのだ。
僕にとって、その言葉は昨日からの疑問である。
「女の感。」
「茶化さないでください。」
なんというか、この人は少し怖い。
すごくフレンドリーなのだが、裏で何を考えてるか分からないタイプだ。
「まぁ突っ込まれるのは予想してたしね~」
コーヒーを飲みながら、まったりとした雰囲気は変わらない。
ただ、少し眼光が鋭くなった気がする。
「その理由を教えるためにも、私のホームにご案内しようと思ってね。」
「伊織さんの家にですか?」
「ノンノン、ホームよ。」
どういう意味だろう?
ホーム――家という意味で他に何か?
「この店はね、ウチでちょっとばかし借りてるのよ。」
「……?」
よく分からない。
伊織さんの表情は先程と変わらずにこやかだ。
「”ダイレクトログイン”」
伊織さんは呪文のようにその言葉を唱えた。




