青空教室1
太陽の光が眩しい……
暗い洞窟に慣れた目が日光を拒絶する。
逆に言えば、やっと地上に帰ってきたという事だ。
あれから私達は、ボスのドロップ品を回収して戻ってきた。
他のMMOにあるような、IDをクリアしたら入口に! なんて事は無かった。
道中でモンスターがリスポーンしていたため、余計に時間がかかった。
何故こんな面倒な仕様にしたのだろうか……
「お疲れさま、二人共。」
入口で待っていたユキさんが労ってくれる。
私はスマホを返して礼を述べた。
時刻を確認すると22時を過ぎていた。
「貴方達、まだ時間あるかしら?」
「一応まだ大丈夫です。」
「俺もです。」
「おk、ならついて来て。」
そう言ってユキさんはチームを組み直してから歩き始める。
他に何か用事があるんだろうか?
そもそも、ユキさんは何故こんなにも親切にしてくれるのだろうか?
「なぁ、oリナo。」
「ふぇ!?」
考え事の最中に、急に話しかけられて変な声がでる。
「お前さ、昨日に比べてだいぶ砕けた感じになったよな!」
「えっと、その……」
――先程の戦闘の最中の事を思い出す。
確かに……
「俺はその方が気楽でいいぜ? 距離が縮まったみたいで俺は嬉しいよ。」
眩しい程の笑顔だ。
一方の私は、恥ずかしくて俯いている。
「だからさ、もっとお前らしさが見たいって思うよ。」
「それって、口説いてる……?」
「いや! そういうんじゃないから! 俺は――」
彼のこういう部分は可愛いと思う。
これが仲間ってものなのかな……?




