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唐突な終焉1
けたましい警告音が、あちらこちら響いている。
私は俯いたまま街道を歩いている。
警告音に交じって、怒号や嗚咽も聞こえてくる。
「ふざけんなよ! 運営はなにしてんだよ!」
「私達一体どうなるの……?」
私はこうなった理由を知っている。
でも私じゃない、私のせいじゃ――ない。
こうなったのは……
「ん……?」
不意なメール受信のアラーム音で現実に引き戻される。
相手はアレン、私が所属しているギルドのマスターだ。
”緊急事態のため、ギルドメンバーは全員ギルドルームに集合”
そう書かれていた。
行きたくない。 でも、行かなきゃ……
危ない足取りで、フラフラとポータルに向かった。