謎の狐娘登場2
『はぁ……はぁ……』
まさか、こんな事になるとは――
「次はこのNPCね、アイテムはこれ。」
まるで流れ作業のように次々とメインクエを消化させられる。
クエアイテムは大量に余っているようで、にこやかな笑顔でアイテムを渡してくるユキさん。
私達はその流れ作業だけで既に疲れてしまった。
――ゲーム内で疲れるという概念があるかは疑問なのだが。
「はいはいお疲れさま! ここまで進めば、やっとIDに行けるわね。」
「あいでぃーってなんだ?」
どうやら、卍エクスカイザー卍の知識にはIDは存在しないようだ。
「えっと、IDっていうのはInstance Dungeonの略だよ。
つまり、PTメンバーだけで挑むダンジョンね。」
「何それ! 面白そう!」
私達二人のやりとりを見て、ユキさんはうんうんと笑いながら頷いている。
「このゲームの醍醐味は、IDとPVPだからね!」
「PVPって言うのはプレイヤー同士の対戦だよ。」
彼が聞いてくるであろう疑問に先に答えてあげた。
それを聞いて滾ってきたのか、謎の奇声をあげている。
「すみませんユキさん、このゲームのIDってレベル制限とかは無いんですか?」
「んとね、ID毎に入場のレベル制限が付いてて、再入場の制限とかは無いわね。」
そうなると、ユキさんが同行するのは無理だろう。
出来ればアドバイスが欲しかったが……
「これを持っていって。」
そう言って、現実で言うスマホを渡してきた。
というか、何故スマホがある……
「あの、これは……?」
「それ激レアアイテムでねぇ、2台のスマホ同士で映像付きの通信が出来るのよ。」
人類が滅亡した世界なら、こういうアイテムが発掘されてって事もありえるのか。
恐るべし、エレウシスオンライン。
「IDが無事クリアしたら返してもらうからね♪ さて、アイテムや装備の準備をしてIDに向かいましょ!」
ユキ
女性 アルマ 身長152cm 体重46kg
エレメンタラー
ギルド 所属無し
金髪のロン毛(腰まで)、瞳は青色。
狐の尾と耳を有している。
エルシャの町で出会った廃プレイヤー。
oリナo アーチャー レベル12
卍エクスカイザー卍 ファイター レベル12




