冒険の始まり4
「んっ……」
明かりの眩しさで目が開けられない。
どうやら現実世界に戻って来たらしい。
「凄かったな……」
そう一人で呟く。
確かにアレは今までのゲームとは違う。
もっとこう、世界に引き込まれるというか、開放感というか……
私――僕は、ゆっくりとベッドから起き上がる。
VRヘッドを外してベッドに置くと、フラフラと台所まで向かう。
歩いたのはゲーム内での話なのに、何故かやけに喉が渇いていた。
冷蔵庫から2リットルのお茶を取り出すと、1/3程一気に飲み干した。
「学校、行きたくないな。」
―――
――
―
「おい早瀬、今日はクリームパンとイチゴ牛乳な。」
「……」
僕は惨めだ。
言われた通りにして安息を手に入れる。
ゲームと現実の差に涙が出てくる。
まぁいいさ、帰ったらまたあの自由な世界に行けるのだから。
「買ってきた。」
「サンキュー。」
そう言うと勇は早々にクリームパンに齧りついた。
僕はそのまま立ち去ろうと――
「おい、早瀬。」
ドキン! と心臓が大きく拍動した。
「お前よう、ゲームとかやんの?」
「え?」
意外な質問に驚いた。 それはどういう意味なのか?
「オタクっぽいからな、そういうの得意とか思っただけだよ。」
「あぁ、得意だけど?」
「ん~、まぁいいわ。」
ん? よく分からない。
「明日もしっかりパシリしてもらうからな。」
「……」
特に深く考える事でもない。
ただ単にオタクを馬鹿にしたかっただけだろう。
まぁ、パンピーにはよくあることだ。
そう考えながら僕は教室を出た。
oリナo アーチャー レベル3
卍エクスカイザー卍 ファイター レベル3




