決別2
ログアウトした私は、ベッドに寝転がる。
明日も学校だし、そろそろ寝ないといけない時間だ。
来客を知らせる通知が来る。
しかも現実の方だ。
私は急いで仮想空間からログアウトする。
――
―
ベットから起き上がり玄関に向かう。
しかし、この時間に一体誰が……非常識にも程がある。
「はい、どちら様――って田辺。」
「――よぉ。」
意外な人物の来訪に驚きを隠せない。
そもそもなんでここに……
「邪魔するぜ。」
「ちょっ、どういうつもりで――」
田辺は勝手に部屋に入るなり、ソファーに腰掛けた。
「お前の部屋質素すぎてつまんねぇ。」
「なら帰ったら?」
「それこそ俺の勝手だろ?」
威圧的な態度に言い返せなくなる。
慣れてるつもりだったが、やはりコイツは嫌いだし怖い。
「――最近学校きてないけど。」
「あ? 学校なんて行く意味あるのか?」
「まぁ……無いんじゃないかな。」
「お前は昔からそうだな。」
田辺は急に立ち上がり、僕の目の前まで来て見下ろしてくる。
その形相は、最近見たような気がする。
「昔からそうやって、誰かに従えばいいって思ってる。」
「……」
昔から? 昔からなんて……
「ずっと親の言いなりでよ、テメェの意思はねぇのか?」
「そんな事……」
まるで僕の事を全て知っているような物言いがなんだか腹立たしい。
そもそも、自分の記憶と何か食い違いが……
ゲームで感じた眩暈が襲ってくる。
倒れそうになった所を田辺に支えられた。




