波乱の生徒会選挙 銀髪眼鏡VS魔王 ー4ー
生徒会選挙の立候補、推薦は今週までとされてる中で、エリスを説得する事など可能なのかとサイガは溜め息を吐きながらも帰途につきながら、生徒手帳で再度生徒会と選挙の情報を見てみた。
そこには誰が立候補や推薦された者がいるのかを見る事が出来るようになっており、今のところ登録されているのは副会長にサイガとキースのみだった。しかも、名前だけでなく写真も見れるようになっていた。キースの姿は銀髪で眼鏡を掛け、知的なイケメンという感じが滲み出ていた。
それに対してサイガはいつ撮られたというべきか、トイレに流されて苦しんでいる顔の写真だった。誰の仕業かなんて考えるまでもない。
他の役職には誰も登録されていない。マキナも会長に立候補していない。マキナは自ら立候補するだろうと、誰も推薦する者がいないのだ。そして、書記と会計にはマキナが立候補した後に集中して立候補者が出てくるのだろう。
「はぁ……どうやって、エリスを選挙に参加させる事が出来るんだよ。弱味を握るよりも、逆に握られそうだし」
サイガは情報を見るために弄っていると、推薦者と表示される画面になった。そこには名前、学年、役職を入力し、その後に誰が推薦したか分からないようにする設定も出来るようになっている。
生徒会選挙は立候補は当然として、推薦された者もキャンセルする事が出来ない。サイガもアイシャによって副会長に推薦されたのだ。
「無理矢理だけど、生徒会選挙に参加する形はとれるよな。……俺がしたとはばれないようだし」
サイガはエリスの意思を無視して、選挙に推薦する事にした。勿論役職は金にうるさい事から会計にした。推薦されたからといって、エリスは何せず、落選するだろうが参加した形を取れる。アイシャもエリスを参加させたのだから文句は言えないはずだ。




