その13 マリアに突撃取材!
マリア「さぁ、お姉ちゃんとスキンシップの時間よ!」
リュウト「次は姉さんか。っていうかな、質問であってスキンシップの時間じゃないんだぞ」
マリア「だ~め、お姉ちゃんと一緒にいるときはいつだって愛のスキンシップの時間よ」
01.貴方のお名前とその由来は?
リュウト「まぁ、いいや。とりあえずはじめの質問は名前と由来だな」
マリア「名前はマリア=ストルよ。由来はね・・・」
リュウト「姉さんもわかりやすよな~。少なくてもファーストネームは」
マリア「優しい姉にふさわしい聖母マリアからね。まぁ、作者的には私が孤児院やってたからみたいだけど」
リュウト「で、わかりづらいのはストルの方なんだが」
マリア「北欧神話の炎の巨人スルトからみたいね。語呂の関係で後ろ2文字が入れ替わっているけど。で狙いとしてはマリアと合わせて優しさと激しさの両面性を表しているとか・・・失礼な話よ」
リュウト「うん、すごく納得できたのは俺だけかな?」
02.性別、生年月日、年齢、血液型は?
リュウト「次は性別・生年月日・年齢・血液型だな」
マリア「性別はもちろん女よ。お兄ちゃんじゃなくてお姉ちゃんだからね! 誕生日は2月3日ね」
リュウト「2月3日? 特に何かあるという日では・・・ああ、なるほど」
マリア「・・・だいたいこの近辺だからだそうよ、節分が」
リュウト「姉さんは鬼役にはぴったりだ・・・いやなんでもない。年齢はどうするべきなんだろうな?」
マリア「一応享年は推定26歳よ。死んじゃったら歳とらないし」
リュウト「その前に推定っていうのは?」
マリア「ふふ、それはお姉ちゃんのひ・み・つ♪(本編6部15章6話参照)」
リュウト「まぁ、姉さんがいろいろ謎なのは今に始まったことじゃないか。で血液型なんだが・・・」
マリア「A型よ?」
リュウト「それ本当か? 俺のことはB型だって言ってたが、検査受けた覚えもなければそもそも竜族との混血だったんだが」
マリア「ええ、本当よ。私はそう思っているわ」
リュウト「・・・思っている? 調べたことは?」
マリア「あるわけないでしょう。あの草原のどこで調べろって言うのよ」
リュウト「そんなことだろうと思ってたよ」
03.出身、家族構成は? ご職業などあればそれもどうぞ。
リュウト「はぁ、じゃあ次は出身と家族構成に職業だな」
マリア「出身は不明ね。あえて言えば気が付いた場所はウィルね(本編1部2章1話に登場)」
リュウト「ああ、あそこか。不明っていうのは気にしないことにしよう、うん」
マリア「家族構成なんていうのはリュウトくんもよく知っているでしょ? リュウトくんを筆頭に孤児院の子はみんな家族で妹や弟よ。今はアキちゃんとか他にもいっぱい増えたけどね」
リュウト「それ以前は?」
マリア「いないみたいよ。あの女神様が言うにはね。で職業は・・・幽霊かしら?」
リュウト「先生でいいんじゃないか・・・ってギブギブ! もう言わないから!!」
マリア「私のことを先生って呼ぶなってさんざん言っているでしょう~~~~!!」
04.身長、身体的特徴、服装は? 写真などがあればそれもどうぞ。
リュウト「は、はぁ、つ、次は身長・身体的特徴に服装だな。写真はないだろうし」
マリア「そうね、身長は161cmで赤っぽい金髪のショートヘヤが特徴かしら?」
リュウト「黙っていれば美人なんだよなぁ、本当に。あと82、65、79らしい」
マリア「黙っていなくてもとびきりの美人よ! 服装はまぁ、草原のど真ん中で孤児院やっていたわけだからね。察してちょうだい」
リュウト「はっきりと安い布製の飾りのないシャツとズボンだって言えばいいだろ」
05.長所・短所は?
マリア「ほら、リュウトくん起きなさい」
リュウト「はっ! 俺は一体・・・えっと次は長所と短所だな」
マリア「そうね容姿端麗、慈愛に満ちて、家事万能・・・ってところかしら」
リュウト「・・・なんだか、どこかの女神様が脳裏に映ったな」
マリア「あら? リュウトくんはあの人をそんなタイプだと?」
リュウト「いや、そんな風に答えそうだとな。まぁ、あながち間違ってもないんだけどな」
マリア「そうでしょう? 短所はそうね・・・材料が悪いと料理は致命的にまずいのができるってことかしら」
リュウト「その悪い材料っていうのがごく一般的に使われている食材だということが問題なんだけどな・・・なんで虫やら雑草やら使うと旨いものができて普通の食材だとまずくなるんだろ? アキたちよりはまだ食べれるが」
06.趣味・特技などは?
リュウト「さ、次は趣味と特技なんだが・・・俺も知らないな」
マリア「へっ? 私の趣味はよく知っているでしょう? スキンシップよ?」
リュウト「・・・あれ趣味でやってたのか。じゃあ特技は?」
マリア「ん~、結構いろんなことできるけど、敢えて言うならばプロレス技?」
リュウト「一応技とは認識してたんだ・・・なのにスキンシップで使うと」
マリア「でも大体はお仕置きAコース以上でつかってたでしょ? パイルドライバーとかシャイニングウィザードとかバックドロップその他もろもろ」
リュウト「姉さんのスキンシップは普通に関節技だと思うんだが。チョークスリーパーとか四の字固めとかその他いろいろスキンシップでも戦闘でも両方使ってないか」
マリア「細かいことは気にしちゃダメよ」
07.好き・嫌いな食べ物は?
リュウト「はぁ、じゃあ好きな食べ物と嫌いな食べ物だな。幽霊なのに姉さん普通に食べるしなぁ」
マリア「リュウトくんは細かいこと気にしすぎなのよ。人間だったときはコオロギとか好きだったけど、今はチョコレートかしら」
リュウト「初めて食べたときは大興奮してもんなぁ。その興奮のままに俺にバスター技100連発とかやってたが」
マリア「100じゃなくて200回はやったわよ! それぐらいの衝撃だったわ。嫌いなものは毒キノコかしら」
リュウト「それをなんとか食おうとするのはさすがに姉さんぐらいなもんだと思う。毒が効かないレミーやコクトなら普通に食いそうだが」
08.好きな人のタイプは? 恋人や気になる相手がいる方はそれもどうぞ
リュウト「まぁ、いいや。じゃあ次は好きなタイプ、及び恋人だな」
マリア「そうね~、とりあえず気になる子はいるって答えておこうかしら」
リュウト「・・・アランさんか」
マリア「なんであんな奴なの! 確かに向こうは私に気があったみたいだけど! 私はあんなのを恋愛対象にしたことはな~い! 私はね、あんなおじさんじゃなくて10代前半ぐらいの顔の可愛い男の子が好きなの!」
リュウト「・・・それで孤児院やってたわけじゃないよな」
マリア「んなわけないでしょ。そもそもそんなことしなくたって本命は・・・(リュウトくん、自分が童顔美少女系男子だって気が付いてないのかしら?)」
09.孤児院をあの草原に作った訳は?
リュウト「さて、次は孤児院をあそこに作ったわけなんだが」
マリア「もともと孤児院でなくて私の家だけどね。リュウトくんが来てから捨て子を拾っているうちに孤児院になったんだし」
リュウト「で、大元のなんであそこに家を建てたのかっていうと・・・」
マリア「幸せのユートピアの中でも言っているけど、あそこって人間の認識だとどの国にも属していない空白地帯なのよね」
リュウト「俺の取材の時にあそこらへんはエルフの国の領土だってアキが言ってたな」
マリア「そうみたいね。だからあそこらへんって税金払わなくても住めるのよ。その代わり魔物は多いし誰も助けてくれないけどね」
10.自分が癒しを感じる時や、至福を感じる時は?
リュウト「じゃあ、姉さんの癒しや至福の時ってどんなことだ?」
マリア「私はみんなが一緒にいてくれたら十分に癒しよ。もともと、寂しさから捨て子を拾い出したんだしね」
リュウト「らしいというか意外というかどっちなんだろうな?」
マリア「どういう意味かしら? 至福はチョコレート食べているとき? それとも包丁が綺麗になったとき?」
リュウト「チョコレート食べるたびに俺に技仕掛けるのはやめてほしんだがなぁ。あと、包丁は怪談話になってたからな! 特に今だったらまんま怪談だぞ!」
マリア「ん~、そういえば私、幽霊だっけ」
リュウト「・・・わすれないでくれ」
11.何かこだわりは?
リュウト「はぁ、しょうがない。じゃあ次はこだわっていることだな」
マリア「お姉ちゃんであることにこだわっているわ」
リュウト「どこかで聞いたような・・・ってママナと同じなのか」
マリア「私の方が早くリュウトくんと出会っているわ! それにね・・・あなたがいつまでも先生呼びが抜けないからこだわるのよ~~~!」
リュウト「じゃ、じゃあそう呼ばなくなったらこだわらないのか?」
マリア「それとこれとは別ね」
リュウト「・・・結局どうあってもこだわるんだな」
12.孤児院の大きさと人数は?
リュウト「もう次行くぞ。孤児院の大きさと人数だそうだが・・・これはなぁ」
マリア「もともと私個人の家だから大きくはないわ・・・初めは」
リュウト「何回増改築しただろうなぁ。おもに俺が」
マリア「あら私やたまにアランなんかもやってたわよ。それでも最終的にもリビングが読者のみんなにもわかりやすい表現で15畳ほどで10畳部屋が2つに8畳部屋が6部屋だったわね」
リュウト「10畳部屋は俺と姉さんが使っていたな。ピーク時は俺の部屋に三人別にいた事もあったが」
マリア「人数的に言うといっぺんにいた最大はえっと・・・私とリュウトくんを除いて一五人ね。経営としてやっていたわけでもないし、街からは遠いのによくこれだけいたものだわ」
リュウト「延べ人数で言うと何人になるんだろうなぁ」
マリア「ん? 103人よ」
リュウト「よ、よくすぐに出てきたな」
マリア「そりゃそうよ、全員私の可愛い弟や妹よ。人数程度すぐに出てこなくてどうするのよ。もちろん名前だって覚えているわよ。顔は・・・さすがにもう曖昧になっちゃったけど」
リュウト「四百年だもんなぁ、それは仕方がないさ。というよりも今純粋にすごいと感じたぞ」
マリア「そ、そう? もっと褒めてもいいのよ?」
13.今一番欲しいものは?
リュウト「それは置いておいて次は今欲しいものなぞ」
マリア「なんで置いておくのよ。ん~、これというものもないんだけどねぇ、本当に欲しいモノって多分ほかの子とかぶってるしね」
リュウト「どういうことだ?」
マリア「そうね、リュウトくんがそれがわかったならばみんな苦労してないわね~ってかんじよ。ん~、とりあえずお姉ちゃんにもなにか武器よこしなさい」
リュウト「いや別にあげるという話じゃ・・・武器? まぁ、そういうものならばって姉さんに武器って必要なんだろうか?」
マリア「なんだっていいものよ。そう、リュウトくんがくれるならばなんだってね」
14.悩み事はありますか?
リュウト「まぁ、武器は後で考えるとして次の質問は悩み事があるかってことなんだけど」
マリア「そりゃ不安はあるわよね。今の状況だと」
リュウト「やっぱり幽霊だし・・・」
マリア「違う違う。そっちは別に気にしてないの。みんなの身に危険が迫るかも知れない。これ以上の悩みってないと思わない?」
リュウト「これまた姉さんらしいというからしくないというか・・・質問の意図的にはもう少し個人的なのがありがたいんだが」
マリア「そうね~、ハナとケンタの成長とか? 幽霊って精神的な成長ほとんどしないのよね」
リュウト「確かに二人とも子供のまま・・・って姉さんも大して変わらない気がするな」
15.幽霊で得したこと損したこと
リュウト「で次はそんな幽霊事情にも関係がある質問。幽霊で得したことと損したことなんだが」
マリア「そうねぇ、移動は楽になったかしら? 基本的に敵っていないし、どこ行くにもタダだしね。リュウトくんに呪縛を斬ってもらうまでは長時間の滞在はできなかったけど」
リュウト「敵はともかく金銭的な理由の得っていうのもなんだがな」
マリア「損はアキちゃんがいつまでもなれてくれないことかしらね」
リュウト「いや、アキに慣れて欲しかったらもう少しイタズラをだな」
マリア「ダメよ、あれはあれでコミニュケーションなんだから」
リュウト「・・・アキが慣れる日は相当遠くだろうなぁ。来ないかもしれないが」
16.過去「失敗した!」というエピソードと、逆に「嬉しかった!」というエピソードは?
リュウト「じゃあ次は失敗したエピソードと嬉しかったエピソードだな」
マリア「ん~、失敗かぁ。私特に何かに失敗したって記憶ないのよね。料理とか細かいものはあるにはあるけど」
リュウト「あの料理を細かいで済ませてほしくはないんだが、まぁいいや。しばしばやるイタズラは失敗リストには入ってないんだろうなぁ」
マリア「そうね、あえていえばリュウトくんからもらったペンダントをどこかに無くしちゃったことかしら」
リュウト「ああ、あれか(ん? たしかあれってエルザ姉が孤児院から独り立ちするときにここでの思い出がわりってこっそり持っていったような)。え、えっと嬉しかった方は?」
マリア「ん? なんかおかしかったような?? 嬉しかった方は今から言えばあなたが私のところに来たことよ。あれから私の生き方全部変わったんだから」
リュウト「だが、俺がいなければ姉さんは・・・」
マリア「どっちみち今までは生きてないわよ。本当に細かいこと気にしてちゃダメよ」
リュウト「細かくない。絶対に細かくないんだが・・・ありがとう、姉さん」
マリア「ん、どういたしまして」
17.貴方があと数日で死んでしまうとしたら?
リュウト「で、次が問題なんだよなぁ。もしあと数日で死んでしまうとしたらってやつなんだが」
マリア「数日って・・・私はすでに死んでいるわよ」
リュウト「だよなぁ。まぁ、姉さんの場合は死じゃなくて消滅って考えればいいのかな」
マリア「ん~、私は一回経験済みだからそれほどどうこうっていうのはね。というわけで猫みたいに誰にも知られずにひっそりと消滅したいところなんだけど」
リュウト「それはダメだな・・・2度も別れの言葉さえも言えずに逝かせて堪るものか」
マリア「嬉しそうな困ったような複雑ね、それは」
18.この世で一番大切なものは?
リュウト「で、次はこの世で一番大切なものなんだが嫌な予感が・・・」
マリア「そりゃもちろんスキンシップよ! これさえみんなしていれば世界は平和よ!!」
リュウト「・・・普通のスキンシップならばそうかもなぁ。姉さんのをやると死屍累々になるんだが」
マリア「リュウトくん、ピンピンしているじゃない?」
リュウト「俺も人のことは言えないのだろうけどな、少しは俺が例外的な存在だっていう認識持ってくれ」
19.自分を生み出した作者に一言!
リュウト「はぁ、じゃあラストスパート! 作者に一言」
マリア「そうね、私を殺したことはまぁいいとするわ。でもね、リュウトくんを筆頭に私の家族を不幸にするようなことをしたら覚悟していなさい? 幽霊持込の拷問はちょっと怖いわよ~」
20.最後に、読者の皆様へ!
リュウト「これで最後! 読者の皆さまへ」
マリア「私とリュウトくんたちの『家族』の物語はまだまだ終わらないわ。私たちがしっかりと幸せになるところをそこから楽しんでいってほしいわ。愛も家族も死程度で壊れたりはしないのよ!」
リュウト「これで終わりだな。姉さんお疲れ」
マリア「リュウトくんもね。次はリュウトくんが質問者じゃないみたいだからゆっくり休んで大丈夫よ」
リュウト「ああ、それは助かる・・・って次誰がやるんだ?」
マリア「カーミラちゃんが自分がやるって張り切ってたわよ」
リュウト「ああ、何となく誰が受けるのかその時点でわかるな」




