その12 アイに突撃取材!
リュウト「で、次の相手っていうのは誰なんだろうな?」
アイ「えへへ、それはボクだよ~」
リュウト「なるほどな。じゃあ、はじめるか?」
アイ「ムムム、リュウトなんか楽しそうじゃない! 久しぶりの二人っきりなんだから、もっと楽しそうにしてよ」
リュウト「いや、こういうのは慣れてないんだって・・・」
01.貴方のお名前とその由来は?
リュウト「と、とりあえず進めるぞ? まずは名前とその由来だな」
アイ「名前はアイ=フリーシアだよ。由来はね元々アキのライバルの一人ってことでアキ⇒アイ。字数や頭もだけど母音は完全に同じ。と同時に愛という意味も含んでいるみたい」
リュウト「相変わらずな単純なネーミングだな。で、フリーシアの方は?」
アイ「ほら、このあとの質問でもあると思うけどボクって一応は元王族でしょ? それに対してフリー、今は自由という意味みたい。シアの方にはあまり深い意味はないみたいだね。せいぜいが音でちょっとでも貴族っぽいかな?ぐらいで」
リュウト「・・・意味があるだけましということなんだろうか?」
02.性別、生年月日、年齢、血液型は?
リュウト「次も自己紹介の定番、性別・生年月日・年齢・血液型だ」
アイ「ボクは女! リュウトも初対面の時に間違えてくれたけど男じゃなくて女だからね!!」
リュウト「うっ、その・・・ごめんな」
アイ「ホントだよ。で、誕生日は・・・4月4日だね。理由・・・知りたい?」
リュウト「いや、いい。大体理解できたから。3月3日と5月5日に何があるか考えれば・・・って悪かったから睨まないでくれ。れ、レーチェルとかも日付的には近いぞ」
アイ「それもあんまり嬉しくないから! 年齢は初めて会ったときは14歳だったね。今は314歳だけど、肉体的には14歳から成長してないんだ」
リュウト「冥王の呪いか。本当に・・・」
アイ「ううん、今は気にしてないよ。それにね・・・ふふふ、今は内緒! で血液型はAB型だよ」
リュウト「アイは純粋な人間だから間違いなしだな。本当に血液型を普通に言える奴が少ないってどういうことなんだか」
アイ「なんとなく人間お断りな雰囲気もあるからね」
03.出身、家族構成は? ご職業などあればそれもどうぞ。
リュウト「次なんだがちょっとアイには質問しづらいな」
アイ「ん? どうしたの?(紙を覗き込んで)ああ、そういうこと。少なくてもボクはもうリュウトを恨んだりなんかしてないよ」
リュウト「いや、俺がな・・・」
アイ「もう! ボクが良いと言ったら良いの! 出身は今は亡きマナリタルフレーム王国でボクはそこの元王女。家族構成は父さん1人に母さんが3人。兄弟はいないよ」
リュウト「母親・・・3人?」
アイ「もちろん産んでくれた母さんは1人だよ? でも父さんは国王だったからね、血を残すために複数妻がいるのは当たり前だって。その割にはボクしか生まれなかったわけなんだけど、リュウトだって似たようなことになるでしょ、絶対」
リュウト「それ、俺は認めてないんだけどなぁ」
04.身長、身体的特徴、服装は? 写真などがあればそれもどうぞ。
リュウト「まぁ、俺のことはいい。次は身長・身体的特徴・服装だな。写真は・・・あるわけないか」
アイ「天使との交流なんてなかったしね。撮ってあっても残らなかったと思うけど・・・ってリュウトのせいじゃないんだから落ち込まないでよ」
リュウト「そうは言ってもな」
アイ「もう! えっとね、身長は144cmだよ。リュウトたちの中ではボクが一番低いのかな」
リュウト「そうだな。アキももう少し背が高いしな。と言ってもあまりそこらへんを気にする奴はいないと思うが」
アイ「人のは気にならなくても自分のは気になるんだけどね。身体的特徴・・・うう、胸がぺったんこって言えばいいんでしょ!」
リュウト「いやいや、誰もそんなこと言ってないから。あ、でももらった数字は64、60、64」
アイ「それを言うな~~~! 体重だって34キロと軽いんだぞ! あ、服装はね、あこがれの冒険者にちなんで旅人ルックってやつしてるんだ。腰につけたダガーケースが特にお気に入り(今はリュウトの真似しているんだけど気がつかないんだよなぁ)」
05.長所・短所は?
リュウト「それじゃあ次は長所・短所だな」
アイ「長所はね、笑顔が可愛い! ・・・ってよくヒジリは言ってくれたんだ」
リュウト「ヒジリ? よくわからないが、確かにアイの笑顔は可愛いと思うぞ」
アイ「リュウト・・・ボク、嬉しいよ。短所はちょっとおてんばってよく言われたな」
リュウト「まぁ、お姫様としては活発だろうが・・・うちの連中の中に交じると普通だからあまり気にすることもないだろうな」
06.趣味・特技などは?
リュウト「なら趣味や特技はなにかあるか?」
アイ「趣味は食べ歩きかな? エルファリアは結構食べ物屋があるから大好きだよ」
リュウト「森の恵みはエルフの生命線だからなぁ。とはいえ、あの広大な森だから食べ物に困るってことは多分ないだろう」
アイ「うんうん、理想的な環境だよ。特技はね、これ! リュウト、今日のご飯はハンバーグだね」
リュウト「・・・なんでわかるんだ?」
アイ「リュウトの手から肉の匂いがするからね。それもちょっと触ったとかいうレベルじゃないから」
リュウト「(まるで犬並とか言うと怒るだろうからやめておこう)」
07.好き・嫌いな食べ物は?
リュウト「奇しくも次も食べ物ネタなんだが、好きな食べ物と嫌いな食べ物は?」
アイ「基本的になんでも好きなんだけどね、ボクは魚介類が特に好きなんだ。特に海のもの! エルファリアにはそういうものがないのだけがちょっと不満かな」
リュウト「アキやメイと反対なわけか。まぁ、アキたちの偏食治すためにもたまにはつくろう」
アイ「ホント!? 嬉しいな。で、嫌いなものかぁ。アキとかレミーの料理みたいな食べ物じゃない奴は例外として基本的に食材として食べれないものはないんだ。ものすごくあえて言えばのレベルで匂いの強い物って感じかな」
リュウト「普通に美味しそうに食べてないか?」
アイ「うん、だから本当にあえて言えば。ああいうの食べるとね、少しの間鼻が効きにくいから」
リュウト「(やっぱり犬並な理由だなぁ)」
08.好きな人のタイプは? 恋人や気になる相手がいる方はそれもどうぞ。
リュウト「それじゃあ、次は好きな人のタイプなんだが」
アイ「そうだね、ボクはやっぱり英雄って呼ばれる人がいいな」
リュウト「英雄? そりゃまたどうして?」
アイ「普通だったら白馬の王子様とかいうのかもしれないけど、ボクは冒険に憧れていたからね。英雄と一緒に世界を駆け巡りたかったんだ。もちろん、力だけでなくて英雄の称号に相応しい人格も欲しいけど」
リュウト「それはまた難しい注文だな」
アイ「うん、ボクもそう思うよ。でもね、それにプラス顔までいいなんていうすごい人に出会っちゃったからね」
リュウト「そうなのか?」
アイ「はは、それで気がつかないのがリュウトだってわかっているからいいんだけどね」
09.アイの食べたものは何処へ行く?
リュウト「次は・・・ああ、平たく言えばアイの大食いに関する疑問だな」
アイ「大食い? いやだな~、確かにボクは少し人よりも多く食べるけど標準の範囲内でしょ」
リュウト「あれが標準だったら大食いは世界からいなくなるぞ。というか食べたものの体積の方がアイの体よりも大きくないか?」
アイ「え~、ボクの体の中に収まっているんだからそんなことないでしょ」
リュウト「・・・どうやらこの質問の答えは本人さえもわからない世界の謎らしいな」
10.自分が癒しを感じる時や、至福を感じる時は?
リュウト「謎は謎のままに次は癒しと至福を感じる時だな」
アイ「癒しかぁ。ボクね、ちっさい子好きだよ。特に女の子!」
リュウト「ああ、妹や弟のように可愛がると」
アイ「え、えっと、そうかな。(小声で自分に確認するように)うん、別に自分と同じぐらいなのに杏著しているわけじゃなくて」
リュウト「ん? どうした? で至福の方は?」
アイ「そっちはリュウトの作ったご飯を食べている時かなぁ」
リュウト「結局食べ物ネタは入るんだな」
11.何かこだわりは?
リュウト「次はアイがこだわっていることなんだが、何かあるか?」
アイ「こだわり? う~ん、ご飯は残さずに?」
リュウト「それはこだわっているんじゃない気がするんだが」
アイ「じゃあ、食材は新鮮なうちに食べよう?」
リュウト「それも違う気がするぞ」
アイ「じゃ、じゃあ! 食後のデザートと3時のおやつは必須!」
リュウト「・・・うん、もう、それにしておこう」
12.アイの大食い記録は?
リュウト「食べ物関連しかネタがないのかっていうぐらいに続くが、ようはアイが一番食べたのはどれぐらいかってことだな」
アイ「ボクが一番食べた量? う~ん、すごくお腹すいた時に10人前ぐらい食べたかな?」
リュウト「・・・それはいつも食べている量を1人前としてか?」
アイ「そうだけど?」
リュウト「それだと1500人前ぐらいだな。それは1日で?」
アイ「まさか、1食でだよ」
リュウト「その日は3食?」
アイ「きっちり食べたよ、もちろん」
リュウト「はぁ、それは随分と満腹になっただろう」
アイ「いや~それがね~、材料がなくなったとかでストップかけられただけだから腹5分目ぐらいだったかな?」
リュウト「・・・っていうことはアイは最大1食で3000人前ほど、1日で常人の1万食ぐらい食べるかもしれないってことか。覚悟しておこう」
※リュウトが言う1食も冒険者基準で一般的な量の2~3倍ほどあります。さらにアイは3食ごとのデザートと3時のおやつをこれに加えて食べます
13.今一番欲しいものは?
リュウト「それじゃあ、今欲しいものは何かあるか? やっぱり食べ物か?」
アイ「ムムム、それじゃあボクがいつも食べ物のことしか考えていないみたいじゃないか。なんでもっていうのならば、ここにサインをお願い」
リュウト「ん? ・・・なぁ、これって婚姻届なんだが」
アイ「やっぱダメかぁ。確かに成功率は低いけど、成功したら儲け物だって言われてたけど」
リュウト「誰が言ったかは大体わかったが、一応聞いておく。それは誰の入れ知恵だ?」
アイ「メイさんだよ」
リュウト「やっぱりか。はぁ、何を考えているんだか」
アイ「それがダメならばあとでデートしよう! 約束だよ」
14.悩み事はありますか?
リュウト「はぁ、じゃあ次は悩み事な」
アイ「悩み・・・(自分の胸をじっと見る)と、特にはないかな~」
リュウト「まぁ、ないならないが一番だ。カーミラのやつは俺の周りのは共通のがあるとか言ってたから気になっていたんだが」
アイ「あ、それは確かにあるかも。ボクは半ば諦めて受け入れてはいるんだけどね」
リュウト「・・・あるのか? 一体何だって言うんだろう」
15.もっとも好きな物語は?
リュウト「次の質問はアイが好きな物語だな。そういうの好きだったんだろ?」
アイ「うん、冒険物のね。一番好きだったのは放浪の白騎士って話。あのね、いろんな所に行って人助けするんだけど、最後にお姫様の願いを聞いてその人と駆け落ちするの! でね、そのあと少しだけ一緒に冒険する話があって・・・憧れたな~。っていうか羨ましかったな~」
リュウト「うん、実にアイらしい話だというべきだな」
16.過去「失敗した!」というエピソードと、逆に「嬉しかった!」というエピソードは?
リュウト「つぎはアイが失敗したというエピソードと嬉しかったエピソードだな」
アイ「う~ん、ボクって本編内だけでも結構失敗しているよ? 溺れて死にかけたり、リュウト裏切っちゃったり」
リュウト「裏切りの方は失敗というのとは違うような・・・その前に裏切られたとも思っていないが」
アイ「それはダメ。裏切り扱いじゃないとその前に仲間じゃないみたいだよ。だから、あれは裏切り。そう思わせてよ・・・2度と間違えないためにもね」
リュウト「・・・わかった。アイがそれを望むのならば」
アイ「うん! あ、嬉しかったエピソードはリュウトが残りの命が五分でも助けるって言ってくれたことかな」
17.貴方があと数日で死んでしまうとしたら?
リュウト「そんな答えを聞いたばかりで悪いんだが、次の質問はあと数日で死んでしまうとしたらってやつなんだが」
アイ「ボクはもうそれを怖がらないよ。ううん、やっぱり離れ離れになるのは嫌だし、リュウトの助けになるために一分だって長く生きる道があるならばそれ縋るとは思う。でもね、そうなっても命が尽きる瞬間までボクはボクで有り続けたいとも思うんだ」
リュウト「アイ・・・」
アイ「そんな顔しないでよ。だからボクはそうなったとしてもいつものボク! でも、その時にリュウトや他のみんなも一緒にいてくれると嬉しいな」
リュウト「大丈夫さ。まぁ、そんなことにさせる気もないが、なった時にはちゃんとな」
アイ「うん、約束だよ、リュウト」
18.この世で一番大切なものは?
リュウト「よし、じゃあ次だな。次はこの世で一番大切なものだ」
アイ「ん~、信頼かな? それを裏切っちゃったボクが言うのもなんなんだけど、仲間も国もみんなそれでつながっているとボクは思うんだ」
リュウト「お姫様だったアイらしい視点なのかな?」
アイ「あんまり姫とかは関係ないよ。ただね、あの三百年間で失ったり、切り捨てたり、でも結局すがった物ってこれなんだろうな~って。あはは、そんな暗い顔しないでよ。今は信頼しているよ。それに多少なりともされているって自惚れてもいいよね?」
リュウト「ああ、もちろんだ」
19.自分を生み出した作者に一言!
リュウト「じゃあ、次は作者に一言なんだけど」
アイ「そういえばお礼参りがまだだっけ? うん、月が明るい夜ばっかりじゃないよねって言っておくね」
・・・笑顔でものすごい悪意を込められた気がする
20.最後に、読者の皆様へ!
リュウト「まぁ、作者はどうでもいいとして次は読者のみんなに一言」
アイ「真のヒロインっていうのはね、黙って助けてもらうのを待ってちゃダメなんだよ。これからリュウトと一緒に大冒険に駆け回るアイ=フリーシアをよろしくね」
リュウト「これで全部終わり。お疲れ様、アイ」
アイ「全然疲れてなんかないよ~。というよりも終わっちゃって寂しいな」
リュウト「まぁ、質問はともかくこれからも似たような時間はきっとあるだろ」
アイ「じゃ、それを楽しみにしているよ。あ、リュウトはここで待機! 次の人がまだいるからね」
リュウト「・・・俺はいつ休めるんだろうな?」




