その8 コクトに突撃取材!
コクト「え~と、お呼びですか? レーチェル様」
レーチェル「ええ、あなたに質問だって。あなたがもう少しレミーに対して冷静なら私が出ることなかったんだけどね」
コクト「え? 普通の兄妹だと思いますが?」
レーチェル「どこら辺がよ・・・」
01.貴方のお名前とその由来は?
レーチェル「じゃあ。まずはあなたの名前と由来ね」
コクト「名前はコクト=エンジェルです」
レーチェル「で、由来は? 聞かなくても大体わかるけど」
コクト「・・・黒騎士→黒い人→コクト(黒人)だそうです」
レーチェル「まぁ、あの作者くんの頭ならそんなところでしょ」
02.性別、生年月日、年齢、血液型は?
レーチェル「次は性別、生年月日、年齢、血液型ね」
コクト「性別は見てのとおり男です」
レーチェル「元々レミーの兄というコンセプトだからね。女じゃまずいわよね」
コクト「誕生日は10月10日です」
レーチェル「なんとなく理由がわかるわね。昔の体育の日・・・ね」
コクト「ええ、どっちかというとアシュラ向きだと思うのですが。年齢は1万100歳、人で言うなら25歳と少しですね・・・レーチェル様の20歳下です」
レーチェル「・・・余計なことは言わなくていいわ(怒)」
コクト「す、すみません。血液型はレミーのときも言いましたが、俺たちは天使と悪魔のハーフですから・・・」
レーチェル「固有の型ではないんだったわね。これから増えるかもしれないから色々調べてみたいところではあるけど・・・まぁ、今はそれで仕方ないか」
コクト「(れ、レーチェル様に調べられるのだけは勘弁してもらいたい。)」
03.出身、家族構成は? ご職業などあればそれもどうぞ。
レーチェル「で、出身と家族構成と職業なんだけど・・・」
コクト「前2つはレミーと同じですが・・・?」
レーチェル「そうね、どこかの誰かじゃないけど同じことを繰り返すのは面白くないわ。でもねぇ・・・」
コクト「職業というのも・・・あえて言えばレーチェル様の秘書とでもいいますか?」
レーチェル「秘書? 精々ペットじゃないかしら?」
コクト「・・・」
04.身長、身体的特徴、服装は? 写真などがあればそれもどうぞ。
レーチェル「次はまともな回答を期待するわ。身長と、身体的特徴に服装。あとは写真も出してちょうだい」
コクト「身長は182cmですね。なかなか長身な方でしょう」
レーチェル「リュウトくんとかが170cmだから、確かにそうね」
コクト「身体的特徴は一番はレミーと同じ金髪(長髪)ですが・・・」
レーチェル「それだけだと他にもいるわね。私だって金髪よ?」
コクト「そういわれましても・・・一応この作品では一番の美男子ということらしいですが・・・」
レーチェル「駄目。一番はライオス! これは譲れないわ」
コクト「彼とリュウトは童顔の所謂可愛い系のショタなんじゃないですか? まぁ、後は体は悪魔のものですね。どんな見た目をしているのかは言えませんが」
レーチェル「うう・・・まぁ、それで良しとしましょう。で、服装だけど・・・あなたのその格好はどうにかならないの?」
コクト「兜に鎧に盾と由緒正しい騎士のスタイルじゃないですか!? それも黒騎士ですよ! ただの騎士よりも黒ずくめで格好いいじゃないですか!」
レーチェル「とりあえずあなたが好んでその格好をしているって言うのはわかったわ。じゃあ、最後に写真を出しなさい」
コクト「ああ、それなんですが・・・まぁ、レミーの前から姿を消したときに全部処分してしまったのでもう残っていないんですよ」
レーチェル「・・・なにも写真まで処分しなくても良かったんじゃないかしら?」
05.長所・短所は?
レーチェル「ふう、じゃあ長所と短所をあげてみて」
コクト「そうですね、長所は生真面目ってところでしょうか?」
レーチェル「まぁ、あなたはライオスやリュウトくんをさらに硬くしたような性格してるからねぇ。だからあんな暴走もしちゃうんだけどね」
コクト「それは言わないで下さい。でもそれが短所なんでしょうね。悩むととことん、どつぼにはまるというか」
レーチェル「こっちもリュウトくんたち以上なのよね~。レミーと平均すれば・・・それじゃ多すぎるから3分の1ぐらい混ぜればちょうど良くなりそうなものだけど、上手くいかないものね」
06.趣味・特技などは?
レーチェル「さ、次は趣味と特技よ。さっさと行きましょう」
コクト「な、投げやりですね」
レーチェル「だって興味ないもの。さ、早く終わらせましょう」
コクト「本人を前にしてそれを言いますか? えっと、趣味は・・・ちょっと言えません」
レーチェル「そう、じゃあ私が言っちゃうわ。あなたの趣味はこれでしょ? 家に隠してあるレミーが前に使っていた枕とかのレミーコレクション? あんまりいい趣味とはいえないわよ?」
コクト「な! なぜそれを!!?」
レーチェル「フフ、私にわからないことなんてないの。じゃ、特技お願いね。それとも私が言ってあげようか?」
コクト「いえ、自分で言います。武具の目利きなら自信がありますね」
レーチェル「本当に役に立たない特技よね~」
07.好き・嫌いな食べ物は?
レーチェル「で好きな食べ物と嫌いな食べ物。きりきり言いなさい」
コクト「・・・取り調べうけている気分です(泣)好きなものは勿論レミーが作った料理ですよ!!」
レーチェル「あれを食べ物と呼べる人はきっとコクトくん、あなただけよ」
コクト「へっ? いや、本当に美味しいですよ?」
レーチェル「・・・まぁいいわ。で、嫌いなものは?」
コクト「実は・・・辛い物は苦手なんですよね」
レーチェル「あら? それは意外な答えね。でもレミーの作るものの中には異常に辛い物もあったと思ったけど?」
コクト「レミーの作るものは例外です! どんなものでも美味しいですから!」
レーチェル「美しい兄妹愛・・・と言うには周りに迷惑かけすぎよね~」
08.好きな人のタイプは? 恋人や気になる相手がいる方はそれもどうぞ。
レーチェル「次は好きな人のタイプよ! 恋人は・・・いそうもないわね」
コクト「なんですかそれ! でもなんかちょっと興味ありそうな雰囲気ですね?」
レーチェル「女の子はこういう話が好きなものよ」
コクト「女・・・の子?」
レーチェル「ん~? 何か言ったかしら!?」
コクト「い、いえ! なんでもありません!! 好きなタイプは『天真爛漫な明るい美人』です!」
レーチェル「なんか特定個人の名前が浮かびそうね、その答えは。いい加減妹離れしたほうがいいわよ?」
コクト「離れるなんてとんでもない! 一生離れませんよ!」
レーチェル「まぁ、私はいいけどね。レミーも可哀想なものだわ」
09.妹について語ってください。
レーチェル「はぁ、だからこそこんな質問も来るのね」
コクト「? どうしました?」
レーチェル「なんでもないわ。質問はあなたにとって妹とは・・・よ」
コクト「そりゃ、勿論『宝物』です。初めて赤ん坊だったレミー抱いたあの日から俺はずっとレミーのためだけに生きていたのですから」
レーチェル「そこまで言い切れるのがある意味凄いけどね」
コクト「いえいえ、そんな大したことじゃ」
レーチェル「けして褒めてはないわよ。さぁ、次に行きましょう」
コクト「えっ? いやいや、まだ話したりないんですが? レミーが成長していくにつれて感じることが山ほど・・・グフォ?」
レーチェル「いらないわ。次に行くわよ」
コクト「は、はい・・・」
10.自分が癒しを感じる時や、至福を感じる時は?
レーチェル「はぁ、なんか答えがわかりきっているから丸ごとカットしたい質問ね。まぁ一応、癒しや至福を感じるときを答えて」
コクト「それは勿論レミーといるときに決まっています! あの笑顔を見て癒されない者がいるでしょうか!?」
レーチェル「まぁ、成人男性としては正しい気もするけど、兄としては致命的に間違っている気もするのよね」
コクト「そんなことはありません! 至福は・・・そうですね。一緒に風呂に入ったり、寝かしつけたりした時でしょうか?」
レーチェル「・・・ちょっと待って? あなたたち、未だにそんなことをやっているの?」
コクト「ええ、それが? レーチェル様ならご存知かと思ったのですが」
レーチェル「(そりゃ、見ようと思えば見えるけどね。さすがにそこまでは見てないわよ。)はぁ、あの子にももう少し一般常識ってものを身につけさせないとね。せめて恥じらいぐらいは・・・」
11.何かこだわりは?
レーチェル「じゃあ、こだわりはなにかある? 言っておくけどもうレミー関係は止めてよね」
コクト「そうですね・・・やはりこの鎧等一式でしょうか」
レーチェル「この世界ではそんな重装備してるのはあなたぐらいなものよ?」
コクト「騎士の誇りにかけてこれだけは譲れません!」
レーチェル「騎士っていうならリュウトくんも騎士なんだけどね。アキちゃん限定の騎士っぽいけど。あなたは・・・」
コクト「勿論レミーの騎士です!」
レーチェル「やっぱり、結局そこに行き着くのね」
12.あなたは悪魔? それとも天使?
レーチェル「これはレミーにも同じ質問があったわね。あなたは天使と悪魔どっちかしら?」
コクト「それは・・・悪魔でしょうね」
レーチェル「レミーは両方と答えたそうだけど?」
コクト「あいつは優しいですから。ただ、最近はどっちでもいいと思っているんです。悪魔だろうと天使だろうと・・・両方だろうとどっちでもなかろうと、俺もレミーも何も変りません。俺は天使や悪魔である前にコクト=エンジェルですよ」
レーチェル「そうね。そこに至れたことは良いことだわ。些細なことを気にしすぎなのが多いからね・・・。種族がそんなに大事だったら私とライオスは何だって言うんだか・・・」
13.今一番欲しいものは?
レーチェル「じゃ、あなたの欲しいものを言いなさい」
コクト「また投げやりですね~」
レーチェル「だってあなたの欲しいものなんて興味ないもの」
コクト「・・・まぁ、わかってましたけどね。とりあえず少し自由を下さい」
レーチェル「誰が叶えてあげるって言ったのかしら? 囚人に自由なんてあげないわよ?」
コクト「しゅ、囚人なんですか! 俺は!?」
レーチェル「そりゃそうよ。レミーを悲しませたし、リュウトくんも苦しめたからね。どっちも私の家族みたいなものなのよ? まぁ、あなたもある意味だし・・・大まけにまけて懲役1万年ぐらいで許してあげるわ」
コクト「あ、あはは・・・あの拷問があと1万年ですか。本当に生き残れるだろうか?」
14.悩み事はありますか?
レーチェル「じゃ、次は悩み事よ。なんかある?」
コクト「ええ、今さっき出来ました。一万年生き残る自信がありません」
レーチェル「知らないわ。自分で解決して見せなさい」
15.友人に一言!
レーチェル「で、友人に一言って言う質問が来てるんだけど、あなた友人なんているの?」
コクト「まぁ、確かに少ないというか・・・唯一そう呼べそうなのはリュウトぐらいなものでしょうか?」
レーチェル「あの子は他人の罪に関しては寛容というか割り切っているからね。もう少しあれを自分に当てはめられればいいのに」
コクト「俺以上にあいつの方が下らないことで、罪に感じることじゃないと思えることで悩んでますからね。そうだな・・・リュウト! 俺を癒してくれるのがレミーなら支えてくれるのはお前だ。貸しが大量にあるからな、今度は俺がお前のために剣を振ろう。覚えておいてくれ!」
レーチェル「うんうん、あの子にもいい友人が出来そうね。・・・あの子も友人少ないから」
16.過去「失敗した!」というエピソードと、逆に「嬉しかった!」というエピソードは?
レーチェル「ん~、これはちょっと過去を掘り返しちゃうかしら? 失敗したエピソードと嬉しかったエピソードね」
コクト「(こういったところで優しさを見せてくれるから何だかんだいって慕われるんだろうな。)そうですね、やっぱり失敗はアレ以外にはないでしょう。レミーの気持ちも考えず、自分の勝手な思いで暴走した・・・悔やんでも悔やみきれない大失態ですよ」
レーチェル「そうやって悔やめるのなら問題ないわ。少なくてもレミーのことを思うのならそんな姿は見せちゃ駄目よ」
コクト「ええ、レミーを心配していただいてありがとうございます」
レーチェル「ま、まぁ私にとっても妹みたいなものだしね・・・。そ、それで嬉しかったことは?」
コクト「あんな失態をおかして、もうなくなったものと思っていた居場所がしっかりと確保されていたことでしょうか。それも・・・以前よりもずっと大きな居場所でした」
レーチェル「方法は大間違いでもあなたの思いはみんな知っていたからよ。だから私たちにとっては当たり前の事、感謝されることでもなんでもないわ」
コクト「ええ、それでもありがとうございます・・・」
17.貴方があと数日で死んでしまうとしたら?
レーチェル「こほん、じゃあ次の質問ね。あなたがあと数日で死んでしまうとしたらどうするのかしら?」
コクト「いまさら死を恐れるような立場じゃないですよ。きっといつもと変らないでしょうね・・・俺は最後までレミーの傍にいますよ」
レーチェル「あなたは本当にそれでいいの?」
コクト「ええ、構いません。ただ、レミーにつり合う男を捜してやらないと心配ですけどね」
レーチェル「・・・アシュラくんがいるじゃない」
コクト「どこら辺がつり合っているんですか!! あんな奴にはレミーは任せられません! ええ、絶対にやりませんよ」
レーチェル「レミーもいろんな意味で大変ね。本人がどう思うかが一番大事だと思うんだけど・・・」
18.この世で一番大切なものは?
レーチェル「じゃあ、あなたの思うこの世で一番大切なものは? まぁ、なんとなくわかるけど」
コクト「そりゃ、『レミー』に決まってます!」
レーチェル「ここで個人名出したのはあなたが初めてよ? あのアキちゃんやメイちゃんすら個人名出してないのに・・・」
コクト「それはその程度の思いだったからでしょう?」
???「ほう? 私の思いがその程度だと?」
コクト「あ、あの~、レーチェル様? 今のは??」
レーチェル「さぁ? そうね、あえて言えばエルファリアにいる数人に通信機渡していたわね? あら! 何故かスイッチが入ってたわ~♪」
コクト「絶対わざとですよね!?」
レーチェル「酷いわ! 私のことそういう風に思ってたの!?(嘘泣き)」
コクト「・・・(思っているって言ったら殺されるんだろうな。さすがにこんな事で無駄死にはしたくない。)」
レーチェル「でも彼女を怒らせたら怖いわよ~♪」
コクト「い、命までは取られないと思いますが・・・きっと・・・たぶん・・・」
19.自分を生み出した作者に一言!
レーチェル「さ、次いきましょう♪ 作者くんに適当になにか言ってあげて」
コクト「作者に・・・か。そうだな、まぁ、レミーを妹にしてくれたことは感謝してる。だが! レミーに危害を加える、または加わりかねないことをやろうものなら覚悟しておけ! もう一人ぐらいこの手にかかるものが増えても大して変るまい?」
20.最後に、読者の皆様へ!
レーチェル「じゃ、これが最後よ。読者に一言!」
コクト「他の連中はどうでもいいが、レミーのことはしっかりと応援してやってくれ。だが、手を出してみろ? 幸せな明日は訪れないと思ったほうがいいな。ふっ、安心しろ、何もせねば逆に守ってやろう。俺は黒騎士・・・闇の中より君たちを守ろう」
レーチェル「ふう、やっと終わったわね。じゃあ解散」
コクト「本当に投げやりですね~」
レーチェル「そりゃ、あなたの質問じゃね~。ライオスが幽霊でも帰ってきてくれれば1000年ぐらい質問し続けても一向にかわまないけど・・・」
コクト「レーチェル様って本当にライオスさんのことを好きだったんですね」
レーチェル「ええ、だから彼の手を失ってから私はずっと迷子よ。でも、今は・・・ちょっと道が見えてきたかな。さ、あなたもレミーのところへ戻ってあげなさい。きっと持ってるわよ」
コクト「ええ・・・でもレーチェル様の道しるべは俺たち全員ですよ」




