その6 ママナに突撃取材!
ピィ~~、森に響く指笛の音、そして
ママナ「どうしたの? リュウト、私に用事?」
リュウト「ああ、ママナに質問が届いていてな。インタビューは俺」
ママナ「ホント! それ知ってるよ! 私、リュウトたちの見たもん!」
01.貴方のお名前とその由来は?
リュウト「それじゃあ、さっそく。まずは名前と由来から」
ママナ「はい! えっと、名前はママナ=ブラックです。由来はね~・・・」
リュウト「由来は?」
ママナ「うん、本当はオーソドックスにマナのはずだったんだけど、作者がアキ・メイとメインどころが2文字続いたから3文字にしようって・・・。ちなみに漢字で書くとマナなら魔名、ママナなら真魔名なんだって」
リュウト「本当にまともな命名をされてる奴がいないな。しかし、魔名か・・・一応、闇に属するものって言うのを意識して作られてはいるんだな」
ママナ「うん。でもね、ブラックなんかは・・・『だって黒いだろ、ママナは。』の一言だったよ! 確かに私の配色、全体的に黒いけどさぁ!」
リュウト「その、なんていうか・・・」
ママナ「いいよ、下手に慰めなくても。私、もう諦めたから」
02.性別、生年月日、年齢、血液型は?
リュウト「え、えっと・・・次は性別・生年月日・年齢・血液型だそうだ」
ママナ「性別は勿論女の子だよぉ。アキよりもスタイルいいんだから!」
リュウト「(この場合比較対象のアキが全体的に小さいというべきなんだが)次は、誕生日は?」
ママナ「ん? 8月7日だよ。・・・たぶん」
リュウト「たぶん?」
ママナ「私もリュウトと同じで小さいころの記憶がないから。っていうか気づいたら森で暮らしてたというか・・・だから、たぶん」
リュウト「ああ、そうか。記憶喪失というよりは小さくて覚えてないってところだな。もっとも実年齢は・・・」
ママナ「もう! 私は一応悪魔だから人間とは歳のとり方が違うの! 年齢は5700歳! 人間で言うならまだ14歳と少しなんだよぉ!」
リュウト「お、俺はわかってるから! そう、怒るな」
ママナ「うう~、血液型は・・・よくわからなかったんだけど、魔界に行ったときにコーリンさんに調べてもらったらサキュバス型だって。えっと、人で言うならAB型?」
リュウト「う~ん、人外が多い話だからなぁ。っていうかまともな名前つきの人間ってマリア姉さんたちしかいないって言うのが・・・」
03.出身、家族構成は? ご職業などあればそれもどうぞ。
リュウト「う~ん、次は出身、家族構成、職業なんだが・・・これって答えられるものあるか?」
ママナ「え、えっと・・・出身はよくわからないけど、一応迷いの森になるのかな? それ以前の記憶がないからはっきりとはいえないけど」
リュウト「まぁ、わからないものはしょうがないな」
ママナ「家族構成もそういう意味じゃ不明だけど・・・とりあえず弟が1人!」
リュウト「やっぱり俺は弟なのか?」
ママナ「当然! 見た目がどんなに大きくなっても私の方が出会った時大きかったもん。それに年齢だってね」
リュウト「(歳をとっていられたいのか、見られたくないのかどっちだ? う~ん、女の子はよくわからないな。)」
ママナ「どうしたの? 急に黙っちゃって? えっと、職業は私ないよぉ?」
リュウト「なにせ迷いの森に住む、野生の悪魔だからな」
ママナ「その野生動物みたいな言い方やめてよぉ~!」
04.身長、身体的特徴、服装は? 写真などがあればそれもどうぞ。
リュウト「次は・・・身長・身体的特徴・服装、あるなら写真もだと」
ママナ「写真なんて高価なものはもってないけど、身長はね163cm! アキと比べても12cmも大きいのよ。あ、まったく同年代だったのは第1部の頃だから・・・当時は15cm差ね。ちなみにレミーと同じ身長よ」
リュウト「たしかに14歳の女の子としてはかなり大きな方だよな。そのうち俺(170cm)よりも大きくなるんじゃないのか?」
ママナ「えっへん! 私、お姉ちゃんだもん! で身体的特徴ねぇ~、私の場合は一般的な小悪魔っていうとイメージつきやすいのかなぁ。黒のおかっぱ頭に山羊のような角、黒い蝙蝠の羽に黒い悪魔の尻尾。それと! 私は78、62、80だよぉ~」
リュウト「服装も・・・まぁ、わかり易い服といえばわかり易いな」
ママナ「うん、黒皮のボンテージっていうのかな? これって? アキなんかは恥ずかしいから絶対着ないって言ってたけど私はずっとこれだし・・・。っていうかやっぱり私、全身黒ずくめだよぉ~」
リュウト「でも俺まったく同タイプの服見たことあるんだよな。・・・メイの部屋で」
05.長所・短所は?
リュウト「じゃあ、次は質問の定番! 長所と短所言ってみようか?」
ママナ「はぁ、リュウト・・・まだ引きずっているんだ(リュウト編、及びアキ編参照)。大人気ない態度はお姉ちゃんどうかと思うな?」
リュウト「!!!!!?????」
ママナ「ん? どうしたの? そんな滝のように涙流して地面に『の』の字、書いて? まぁいいか! 長所はね、素直で優しいところかな~」
リュウト「そのとおりだと思うが、それは自分で言う類の長所じゃ・・・」
ママナ「やっかみはみっともないよ?」
リュウト「・・・(轟沈)」
ママナ「もう! さっきからどうしたのよ? 短所は~・・・結構思い込みが激しいかな。思い込んだら一直線! 何かにぶつかるまでは止まらないってね♪」
06.趣味・特技などは?
リュウト「うう、次は趣味と特技だ・・・」
ママナ「もう~、暗いよぉ。しゃんとする! で、趣味か・・・やっぱ私はお料理かな」
リュウト「ママナのは趣味というよりも生きる術って感じに近いが、楽しんで作っているのは間違いないからな」
ママナ「あ、ちょっとは元気でた? うん、作るのって楽しいよ! 特技も同じって言いたいけど、リュウトの方がうまいもんなぁ」
リュウト「まぁ、どっちがうまいかは置いておいて、別に一番じゃなくちゃ特技と言えないわけじゃないだろう?」
ママナ「そうなんだけどぉ、身近に自分以上がいるのに特技とは言いにくいよ~。う~ん、そうだなぁ~、他にはこれかな?」
リュウト「おお! 懐かしいな、ママナのオカリナ!」
ママナ「えへへ、昔はよく一緒に吹いていたよね♪」
リュウト「俺は教えてもらってたどたどしくだったけどな」
07.好き・嫌いな食べ物は?
リュウト「次は好きなものと嫌いなものだけど・・・ママナって好き嫌いあったか?」
ママナ「ん~、基本的には何でも食べるけどね。まぁ、食べれないほどじゃなくても好き嫌いはあるよ。例えば私はハーブ系は好きだな。私の料理には大抵入っているでしょ?」
リュウト「言われてみればそうだな。なんに入ってもおかしくないものだから気がつかなかったけど、ママナの好みだったのか」
ママナ「うん。・・・反対に海魚はちょっとね。まぁ、食べる機会が無かったから慣れてないだけなんだろうけど」
リュウト「アキといい、メイといい魚が苦手な奴が多いな」
ママナ「森の中に住んでいる人が多いからじゃないかな。確かあの2人も川魚はそこまで苦手じゃなかったはずだよ? 魚っていうよりも海産物が苦手なのかもね」
リュウト「なるほど。今度、貝でも出してみるか」
08.好きな人のタイプは? 恋人や気になる相手がいる方はそれもどうぞ。
リュウト「次は好きな人のタイプだな。恋人とかもしかしているのか?」
ママナ「恋人はいないけどぉ~、その質問をリュウトにされるのはちょっと辛いなぁ」
リュウト「?? なんでだ?」
ママナ「だって、私の周りには野生動物や下級魔族は多いけど、男の人なんてリュウトとアシュラとコクトさんぐらいしか知らないよ?」
リュウト「いや、他にもドクターとかエルファリアの兵とかにも会って・・・ぐふぉ!?(ママナにわき腹殴られて悶絶中。)」
ママナ「なんか言ったかなぁ~。私はこの3人しか知らないの。だったらもうわかるよねぇ?」
リュウト「いえ゛・・・ぜんぜん、わ゛がりまぜん・・・」
ママナ「(どうしてこういう話だけこんなに鈍いんだろう?)・・・ふう、私もアキも可哀想ねって話よ。もう、吹っ切ったとはいえね」
リュウト「????」
09.両親のことをどう思っている?
リュウト「えっと、次は両親をどう思っているかって話だが・・・」
ママナ「う~ん、どう思うも記憶に残ってないから・・・」
リュウト「怨んではいないのか?」
ママナ「怨む? なんで?」
リュウト「理由はわからないが一緒に暮らせなかったんだろ?」
ママナ「う~ん、そういう思いはないかな? ただね、思い出そうとすると、なんとなく温かくて優しいおもいがするの。だから、出来たらあって見たいかな?」
リュウト「そうか、きっと喜んでくれるよ。今のママナにあったら・・・ね」
10.自分が癒しを感じる時や、至福を感じる時は?
リュウト「で、次は癒しや至福を感じるときだ」
ママナ「癒しは散歩かな? 特に雨上がりの森は最高だよぉ」
リュウト「雨上がりはたしかに雰囲気が変わるよな。匂いも・・・」
ママナ「うん! さすがリュウトはわかってるぅ! 降っている時はちょっと嫌だけど、振らなくても困るしね。至福は・・・私が作ったご飯を美味しそうに食べてくれる人がいるときかな」
リュウト「作り手としては格別だな。レミーなんかはいつもうまそうに食うんだが、何を食べても変らないからいいんだか、悪いんだか」
ママナ「あははは、あれはあれでうれしいんだけどね」
11.何かこだわりは?
リュウト「さて、次はママナのこだわりだな」
ママナ「う~ん、こだわりかぁ。何かあったかなぁ・・・あ! そうだ! 私がリュウトのお姉ちゃんってのは絶対譲れないよ!」
リュウト「おいおい、そんなことをこだわらなくても・・・」
ママナ「駄目! これだけは絶対なの!」
12.あなたの自慢は?
リュウト「次はママナの自慢らしいぞ」
ママナ「自慢かぁ、結構あるよ? 可愛らしいこの顔とか♪ でもね、一番は私のお家!」
リュウト「ママナの家って森の中にあるんだろ?」
ママナ「うん! 雨にも濡れないいいお家だよ♪ 森の魔物と争って勝ち取ったのはいい思い出だなぁ」
リュウト「・・・詳しく聞かないほうがよさそうだな、うん」
13.今一番欲しいものは?
リュウト「今度はママナの欲しいものは何か? だ」
ママナ「欲しいものか~。う~ん、ちょうど香辛料をきらしてるからそれが欲しいな」
リュウト「・・・他の連中と違って随分庶民的な欲しいものだな」
ママナ「そうでもないよ。森で暮らしてる私には結構手に入りにくいものだし・・・」
リュウト「今度、適当に持ってくるよ」
ママナ「ホント! 嬉しいな~♪」
14.悩み事はありますか?
リュウト「ママナには何か悩んでいることってあるか?」
ママナ「うん、明確にこれって言えるものじゃないんだけど・・・」
リュウト「ん?」
ママナ「ほら、私にはリュウトたちみたいにこれのために生きてるんだ~っていう目標? みたいのがないから。結局、私には何にも出来ないのかなぁって」
リュウト「いいんじゃないかな、それで。俺たちだって大切な誰かのために・・・って奴が殆どだぞ。ママナは俺たちのためでもいいんじゃないか? それが嫌ならゆっくり探せばいいさ。魔族の時間は長いんだろ?」
ママナ「いいのかな? 私がリュウトたちのために生きて・・・」
リュウト「勿論!」
15.アキに一言!
リュウト「次は~アキに一言? なんでアキなんだ?」
ママナ「きっとリュウトには一生わからないよ。そうだね、私が譲ってあげたんだからちゃんと幸せにしないと許さないぞぉってところかな?」
リュウト「譲る? 幸せ??」
ママナ「まぁ、譲らなくてもかってに行ったかも知れないけどねぇ。でも、譲ったってことにさせて欲しいな」
リュウト「よくわからないが、いいんじゃないか?」
16.過去「失敗した!」というエピソードと、逆に「嬉しかった!」というエピソードは?
リュウト「で、失敗したエピソードと嬉しかったエピソードだな」
ママナ「失敗はぁ~、一回リュウトを襲っちゃったことあったよね?」
リュウト「ん? ・・・ああ! あれか。でも、あれは俺が悪いんだろ? 気配消しの技術試したくて偶々見かけたママナを脅かしたりしたから」
ママナ「でも、驚いたからって誰かも確認せずに攻撃したのは私だから・・・」
リュウト「気にしすぎ、どっちかと言えば俺の失敗エピソードな気もするぞ。じゃあ、嬉しかったことは?」
ママナ「当時はそうは思わなかったけど、今となってはリュウトと出会えたことかな? あの時も嬉しかったけど、こんなに長い付き合いになるなんて思わなかったもん」
リュウト「実質的な付き合いの時間は10年ちょっとなんだけどな。ママナたち、悪魔の感覚じゃ大した時間じゃないだろ?」
ママナ「うん、でもそれまでの私の時間よりもずっと密度のある幸せな時間だからね」
17.貴方があと数日で死んでしまうとしたら?
リュウト「うむ~、この質問は本当に聞くほうが嫌だな。えっと・・・」
ママナ「あ、何の質問かわかったからいいよ。でも、どうなるのかなぁ~? こういうのってなってみないとわからないってことも多いしね。ほら、ある意味死って私にとって救いになる一面もあるじゃない」
リュウト「ママナ・・・それは」
ママナ「わかってる。別に死にたいなんて思ってないよ。ただ、そうなっても笑ってられるのかな? って。でもイザそうなったら泣き喚くかもしれないし・・・よくわからないなぁ」
リュウト「わからないか・・・ある意味それが普通の回答なのかもしれないな」
18.この世で一番大切なものは?
リュウト「じゃあ、ママナが一番大事なものは?」
ママナ「たしかリュウトは友人って答えてたよね?」
リュウト「ん? ああ、そうだな」
ママナ「リュウトと違って私はそのものズバリ何だけど、ちょっとニュアンスを変えて『仲間』かな」
リュウト「うん、ママナらしいな」
ママナ「ずっと一人だったからね。ようやく手に入れられた心から仲間って言える人たち。こんなに幸せな言葉ってないよ。私にはこれ以上なんていえるものはないなぁ」
リュウト「キミが望む限りずっと俺たちは友達で仲間さ」
ママナ「うん♪」
19.自分を生み出した作者に一言!
リュウト「んじゃ、作者の奴に何かだと」
ママナ「私の場合はこれね。もっと出番増やせ~~~!!! ふう、すっきりした。私ってなかなかあとがきにも呼ばれないからね。なんでメイさんとかには負けるのはわかるとしても、マリアさんとかにまで負けるんだろう?」
リュウト「姉さんはキャラが強すぎるからだろ」
20.最後に、読者の皆様へ!
リュウト「それじゃあ、これで最後! 読者様へメッセージを!」
ママナ「物語の主役はリュウトたちだけど、脇役の私たちにもちょっと注目してくれると嬉しいな。意外と大切なキーを持っていることもあるんだよ? ってなわけで光に立つ悪魔、ママナ=ブラックをよろしくね! 悪魔の笑顔だって可愛いよ? じゃね♪」
リュウト「さてと、じゃあ俺は帰るか」
ママナ「え~!? 折角きたんだからゆっくりしていってよ。せめて、ご飯ぐらいは食べていって欲しいな」
リュウト「う~ん、まぁそのぐらいなら」
ママナ「やった! じゃあ、ちょっと待っててね。(ごめんね、アキ。もうちょっとリュウトを借りるね♪)」




