その5 メイに突撃取材!
コンコン・・・
アキ「メイ、いるか」
メイ「女王様? どうぞ、お入りください。・・・どうしたの? アキ、こんな時間に私の部屋に来るなんて珍しいわね」
アキ「うん、実はお姉ちゃんに質問が来てるの。今、いいかな?」
メイ「質問? 仕方が無いわね。いいわよ」
01.貴方のお名前とその由来は?
アキ「えっと、じゃあ先ずは名前とその由来から」
メイ「メイ=シルフォードよ。由来は・・・シルフォードはもういいのよね?」
アキ「うん、私のときに説明してるから」
メイ「じゃあメイの方だけど、当然私とあなたではあなたの方が先に設定されているのはわかるわね」
アキ「う、うん。一応ヒロインだし・・・」
メイ「で、あの作者はね、私とあなたの名前に共通点を持たせようとしたの」
アキ「共通点? ・・・2文字?」
メイ「本当はね、母音が同じってことでマイって名づけられるはずだったんだけど、マイ=シルフォードよりメイ=シルフォードの方がゴロがいいっていうんでメイになったの」
アキ「あ、相変わらずいい加減な名前の付け方ね」
02.性別、生年月日、年齢、血液型は?
アキ「次は性別と生年月日と年齢それに血液型よ」
メイ「性別は女、誕生日は5月1日ね」
アキ「5月1日・・・ひょっとして」
メイ「ええ、メイデーだから・・・だそうよ」
アキ「そんなところまでネタで・・・お姉ちゃんって一体」
メイ「歳は2300歳、人で言うなら23歳。アキとは8歳違いってことになるのね」
アキ「もっと上って感じも印象的には受けるけど?」
メイ「何か言ったかしら?(ニッコリ)」
アキ「・・・(青ざめて顔を高速で振る)」
メイ「血液型は狼型。人で言うならO型ね」
アキ「私が羊でお姉ちゃんが狼。力関係がわかったような気がする・・・」
03.出身、家族構成は? ご職業などあればそれもどうぞ。
アキ「えっと、これは聞くまでもない気もするんだけど一応。出身と家族構成と職業を」
メイ「当然姉妹だから出身と家族構成はあなたと同じね。同じことを繰り返すのはやめておきましょう」
アキ「あはは、そうだよね」
メイ「職業は・・・女王様つきのメイド長をやらせていただいておりますわ」
アキ「うむ、頼りにしてるぞ・・・って感じなのかな? お仕事モードの私とお姉ちゃんは」
メイ「そうね、あなたのサポートは私に任せてちょうだい」
アキ「どっちかというとお姉ちゃんがメインな気もしなくもないけどね」
04.身長、身体的特徴、服装は? 写真などがあればそれもどうぞ。
アキ「えっと、身長と身体的特徴に服装が次の質問よ。写真なんてないよね?」
メイ「ええ、そんなものを撮られているのはリュウトくんぐらいでしょ? ねぇ、アキ?」
アキ「な、なんのことかな? で、他の質問は!?」
メイ「ふふ、そうねぇ~。身長は165cm、身体的特徴はアキと同じ緑の髪と目に髪型は足元に着きそうなほど長いストレートヘア。人からは端正な顔つきなんて言われるけど、切れ長な目が怖いなんて言ってくれる子もいるわね」
アキ「お、お姉ちゃんの場合は性格が性格だから余計怖く感じるんじゃ・・・ひっ!」
メイ「何か言った? そうね、他には80、63、78? ふっ、72、58、70のアキとは違うのよ」
アキ「私が気にしてることを~~! うう、私だってお姉ちゃんぐらいの歳になれば大きくなってるもん!」
メイ「ふふ、頑張ってみなさい。服装はメイドだからちゃんとメイド服着てるわよ?」
アキ「私服は凄いんだけどね。なんか別の意味の女王様って感じの服とか持ってたし・・・」
05.長所・短所は?
アキ「次は長所と短所だよ」
メイ「長所はなんと言ってもこの妹思いな性格ね。ああ、自分を犠牲にしてまで妹を助ける。なんて素晴らしき姉の愛」
アキ「自分で言わなければ素直にそう思えるんだけどね。で、短所は?」
メイ「ちょっと、まだ長所言い終わってないわよ? 他にも一杯あるでしょ? 私がいなければこの国の行政はどうなっているか」
アキ「そ、そりゃそうだけど~、もう次行こうよ~」
メイ「しょうがないわね。短所は・・・ないわね」
アキ「た、短所をないなんて言い切る人ははじめてみたわ。・・・私をからかわずにはいられないところとか短所じゃないのかなぁ~」
メイ「何か言ったかしら?」
アキ「ううん、次行きましょう?」
06.趣味・特技などは?
アキ「次は趣味と特技ね。これは私も知らないなぁ~」
メイ「あなたの前ではやったことないものね。趣味は音楽鑑賞かしら?」
アキ「私をからかうことじゃないの?」
メイ「それは姉の特権。趣味とはいえないわね」
アキ「嬉々としてやってるんだから趣味じゃないのかな~。まぁいいわ、いえ、あんまりよくないけど・・・特技は?」
メイ「私の特技は勿論これ! 鞭捌きなら誰にも負けない自信があるわ!」
アキ「お姉ちゃんは特技まで危険なのね・・・。いえ、これって特技って言えるのかな?」
07.好き・嫌いな食べ物は?
アキ「好きな食べ物と嫌いな食べ物・・・こういうのって結構姉妹で似てくるのよね」
メイ「そうね、私も果物は好きよ。でもキノコの方が好きかな」
アキ「アレ? 私はてっきりお酒っていうのかと?」
メイ「アキ・・・お酒は確かに好きよ? でもね、あれば飲むってだけでなくちゃいられないわけじゃないわ。所詮は酔えないんだもの、味さえ気に入ればどんな飲み物でも同じだわ」
アキ「そうなんだ・・・あれだけ飲んで酔えないんだ。じゃあ、嫌いなものは?」
メイ「これはあなたと同じね。私も魚はちょっと・・・リュウトくんには悪いから出てきたときは少し食べるけど・・・」
アキ「あはは、私とまったく同じだね」
08.好きな人のタイプは? 恋人や気になる相手がいる方はそれもどうぞ。
アキ「次は好きな人のタイプだって。恋人や気になる人なんてお姉ちゃんにはいないものね~」
メイ「アキ・・・世の中にはね、言ってはいけない一言っていうものがあるのよ?」
アキ「(顔面蒼白)おおおおお姉ちゃん!?」
メイ「そうよねぇ、あなたはその歳で理想の恋人捕まえて女王様? 対する私はしがないメイドでろくに暇もないからどうせ初恋もまだよ」
アキ「(し、仕事の所為だけじゃない気もするんだけど)お、お姉ちゃんにふさわしい男の人なんてそうそういないってことだよ、うん」
メイ「あら、そう? そうね、理想のタイプは・・・可愛くて優しい子かしら? ちょっとネガティブなところがあったりすると母性本能くすぐられちゃうかも? そうそう、でも芯はしっかりしてなくちゃいやね。あら? こんな子近くにいたような気がするわ~♪」
アキ「だ、駄目ぇ~~!! い、いくらお姉ちゃんでもリュウトはあげないんだから!!」
09.あなたにとって妹とは?
アキ「うう、次の質問はあなたにとっての妹? なんだろ、これ?」
メイ「へ~、面白いじゃない。でも妹の定義なんて誰でも一緒でしょ?」
アキ「そうだよね? 義理じゃない実のなら親が同じ年下の女の子だもんね?」
メイ「はぁ、いいことアキ? 妹って言うのは・・・なんとしてでも守り抜き幸せにしなければいけない宝よ」
アキ「お、お姉ちゃん! そんな風に思っていてくれたんだ!!」
メイ「そして姉である私の所有物であり、人生の娯楽そのものだわ」
アキ「お、お姉ちゃ~ん。最後の・・・最後の一文さえなければ・・・。うえ~ん、私の感動返してよ~!」
メイ「?? 変な子ねぇ?」
10.自分が癒しを感じる時や、至福を感じる時は?
アキ「次は癒しを感じるときや至福を感じるときなんだけど・・・」
メイ「その目はなんなのかしら? まぁいいわ、癒しを感じる時はあなたが幸せそうに笑っているときね」
アキ「うう、もう騙されないもん! 絶対この後にオチがつくんだから!」
メイ「何よ、オチって? 至福を感じる時は私にからかわれてオタオタしてるあなたを見たときね」
アキ「それがオチだって言ってるのよ~~~!!」
11.何かこだわりは?
アキ「じゃあ、お姉ちゃんってなにかこだわりあるの?」
メイ「そうねぇ、紅茶のはっぱにはこだわっているわね。やっぱり紅茶はダージリンでしょ」
アキ「そういえばよく休憩中に飲んでるよね。凄く美味しそうだなって思うけど」
メイ「一言言えば出してあげるのに。メイドが飲んでいるんだから女王が一緒に飲んでも問題ないでしょ?」
アキ「そうなんだけどね。なんとなく欲しいっていいにくいの・・・お酒が入ってそうで」
メイ「ブランデーを一滴だけよ。酔わないからって仕事中にお酒を飲むわけにはいかないわ」
アキ「意外と常識はあったんだ」
12.リュウトに一言!
アキ「次はリュウトに一言だって」
メイ「リュウトくんに? そうね、ちゃんとアキを幸せにしてあげてね。私はあなたが弟になる日を楽しみにしてるわ。・・・でもね、アキをからかう権利は私だけのものよ?」
アキ「りゅ、リュウトはからかったりしないもん! というよりもお姉ちゃんにもそんな権利あげた覚えないよ~!」
メイ「覚えておきなさい。姉には自動的に付与されているものなのよ。あとは・・・そうね、私も近くにいる女なのですから一夜の過ちがあってもいいのよ?」
アキ「駄目! 絶対に駄目!!」
メイ「あら? あなたにそんなこという権利あるのかしら?」
アキ「えっ? ・・・って普通にあるよね? 私、彼女なんだし! お姉ちゃんに私をからかう権利がある以上に確かな権利だよ!!」
13.今一番欲しいものは?
アキ「今、お姉ちゃんが欲しいものだってさ。言っとくけどリュウトはあげないよ」
メイ「そうね、恋人が欲しいわね。もしくは愛!」
アキ「・・・えっと、妹の愛でよければ」
メイ「もちろんそれもたっぷり貰うわ。だけど・・・私は本当の愛も欲しいの~~~!!」
アキ「あはは、お姉ちゃん本当に切羽詰ってるんだね」
14.悩み事はありますか?
アキ「お姉ちゃんに悩みってある? 聞く前から予想はついてるんだけど」
メイ「ええ、あるわよ。なんでこんな完璧で妹思いのわたしに彼氏がいないのかしら?」
アキ「あはは、きっと完璧すぎて近寄ってこれないんだよ。(あの怖い一面さえなければきっともてただろうにな~。)」
メイ「高嶺の花を摘みに来てくれる方はいないかしら?」
15.エルフの国の今後の展望は?
アキ「で~エルフの国の展望? なんで私じゃなくてお姉ちゃんに聞くんだろう?」
メイ「あなたより私に聞いたほうが確かってことじゃない?」
アキ「うう~、悔しいけど否定できない」
メイ「そうね、ちょっと嫌な言い方になるけどリュウトくんをどううまく使うかが鍵ね。でも、そんなに大それたことをするつもりはないわ。ようやくアキたちが手に入れた平和と幸せを壊さない、壊させない。そのためにちょっと発言力と影響力を高めたいってところね」
16.過去「失敗した!」というエピソードと、逆に「嬉しかった!」というエピソードは?
アキ「次は失敗したエピソードと嬉しかったエピソードだって! なにかある?」
メイ「そうね、大失敗した話がこの話が掲載されるころには本編にあるけど・・・それとは別にあの悪夢の出来事が失敗のエピソードね」
アキ「悪夢?」
メイ「忘れたとは言わせないわ。あなたに料理を教えた時のことを・・・」
アキ「ああ、あれね・・・。(アキ編を参照)」
メイ「嬉しかったことは、あなたが女王になったあの戴冠式ね。まだあどけなくてキョロキョロおどおどと頼りなかったけど、本当に涙が止まらなかったわ」
アキ「お姉ちゃん・・・そういえばあの時泣いてくれてたよね」
メイ「大切な妹の晴れの舞台だからね。でもまだまだ増やしてもらうわよ? 差し当たっては結婚式とか」
アキ「・・・うん」
17.貴方があと数日で死んでしまうとしたら?
アキ「次はお姉ちゃんがあと数日で死んじゃうとしたらどうするかって話なんだけど・・・お姉ちゃんって死ねるの?」
メイ「私は化け物じゃないのよ? そうね、数日しかないなら親しい人たちと遊んで暮らしましょう。もう、後のことは大丈夫よね、アキ?」
アキ「・・・うん。もし、絶対に嫌だけど、そんなことになったら私の事なんて気にしないで遊んでね?」
メイ「何言ってるのよ? 私の一番の遊び相手はあなたよ?」
アキ「えっ?」
メイ「妹をからかうのは姉の最大の娯楽よ!」
アキ「私、お姉ちゃんの妹で幸せだったのか不幸だったのか時々わからなくなるよ」
18.この世で一番大切なものは?
アキ「お姉ちゃんが思うこの世で一番大切なもの・・・私なんとなく予想がつくんだけど」
メイ「そりゃもちろん『娯楽』よ」
アキ「あ、やっぱり」
メイ「アキ、あなたはわかっていないわ。人はね、誰しもみんな理想を求めて走るの。でもずっと走り続けられる人なんていないわ。だから、時々心も体も休めてあげないといけない。それが娯楽よ。それがなくなっちゃったらどんな高貴な理想も歪んでしまうの。だからあなたもリュウトくんもちゃんと休むこと! あなたたち2人が一番危ういんだから」
アキ「そうだね・・・。特にリュウトかな?」
メイ「あなたもよ。見つけなさい、あなたが本当に癒される時間っていうものを」
アキ「大丈夫、私はもう持ってるから・・・ね」
19.自分を生み出した作者に一言!
アキ「・・・作者に一言ってある?」
メイ「作者くん? ん~、言いたいことがあったら直接あとがきで言ってるしね~」
アキ「そうだよね~。お姉ちゃんも私たちに負けず劣らずあとがきの出番多いし」
メイ「そうね、とりあえず・・・私の怖さよく覚えておくこと。もし、アキたちに不幸があろうものなら・・・覚悟しておくことね」
・・・こんなところでも脅されるなんて、でもそれがメイらしいのか?
20.最後に、読者の皆様へ!
アキ「それじゃ、これが最後! 読者様へ!」
メイ「私たちの冒険がとりあえず順調に行っているのはあなたたちのおかげだわ。これからも作者くんにビシバシ鞭を入れてあげてちょうだい。変なことしようものなら私の代わりにお仕置きしてもいいわよ? それじゃあ、これからも私の海よりも深く広大な妹への愛を楽しんでちょうだい。邪魔をする敵がいたら・・・ふふふ、跪きなさい。懺悔の時間よ」
アキ「ふう、お姉ちゃんお疲れ様」
メイ「あなたもね。リュウトくんのところに行くの?」
アキ「あ、リュウトは今ママナのところに取材に行ってるから。もうちょっと時間かかるかな?」
メイ「あらあら、浮気されないようにね?」
アキ「うう、リュウトはそんなことしないもん。・・・しないよね? リュウト」




