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第伍号

「んー…」

何やら、印が、考え込んでいる。


「どしたの、何考えてるの?」

アタシが尋ねると、

「ああ、種族が分かった…ていうか作られた以上、あんたにも名前をつけてあげようかと、ね。」


と、印は明るく答えた。

なまえ…?……え、なまえ?!


「うふふ、零咲の妖怪はね、みんな印に名前付けてもらってるんだよ!」


ええっ、みんな?!印、凄すぎる…!

という事は、「月太」って名前も、印が?


「うん、そだよ。良い名前でしょう!」

えっへん、と胸を張る月太くん。


その時、印が叫んだ。

「よしっ、決めた!」

おおっ、いよいよアタシの名前が決まったの?!


「うん、決めた!」

グッと親指をつき出し、片目を閉じる印。


わわわ、ドキドキするよう…

そして、ついに、印が口を開いた。


「今日から、あんたは、『豆子』だよ!」


…トウコ…

字は、教えてもらわなくても、分かる。

たぶん、『豆』に『子』って書くんだろう。

とっても、単純な名前。…正直、少し、ガッカリしている。


「豆子…豆子…」


でも、何だろう。

どうして、こんなに、嬉しいんだろう。


「…あ、嫌、だった?他の名前、考えようか?」

アタシが黙ってしまったせいか、不安そうに、印が尋ねてくる。


…違う。そんな事、思ってない。


「ううん、そんなこと無いよ。…印、ありがとう!」

そう言って、思いっきり、笑ってみせた。


「…………」


…反応が無い。

二人は、アタシの顔を見たまま、固まっている。


「…あ、あの、二人とも…?」

アタシ、なにか、変な事、言っちゃったかな…


「あ、…ああ、ごめん」

一番最初に、いつも通りに戻ったのは、印だった。


「豆子、あんたの武器、『笑顔』かもね…」

ようやく月太くんも、戻ったみたいだ。


なんだか、「豆子」って、ちゃんと名前で呼ばれるの、照れくさいな…


にしても、『武器』ってどういうこと?



今回はなんだか短かったなあ…

それにしても中二病乙な感じが拭いきれない…

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