story #008 言葉のシグナル
数日後、あのはっきりしない文字が気になりはじめて、もやもやしている。
仕事と気になる文字との葛藤のタタカイをしながら、日常を送る。
ある日の昼休み、数分ウトウトしていた。
はっとする。そのあと、"だるまさんがよろこぶ・だるまさんはうれしい"そんな文節?呪文みたいな言葉が数回浮かびそのあとスーッと消えた。
もっと気にさせるため、何かに操られているかのように・・・・・
仕事はいつも通り、順調に業務することができた。
休日、川沿いを歩いていると、ポツリポツリとある缶や、ペットボトル。歩きながら拾い、気が付くと川沿いからすこし離れた方向へ来ていた。
公園が見えたので、ベンチで休憩する。自動販売機で珈琲を買い喉を潤した。
"あーっおいしーぃ"とつぶやいた。
集めた袋の中をふと見ると、袋の半分くらいあったはずだったのが、その半分くらいに少なくなっていることに、あれ?と思う。
勘違いか・・・・・
袋とにらめっこしていた時、
文字たちが、袋の中に飛び込んできた。
えっ何・・・・今の何・・・・・
気付いてほしい、と請求しているみたいに・・・・
そのもじとは・・・・・
「だるまさんがにっこり」
「だるまさんがよろこぶ」
「だるまさんがごうれい」・・・・・・
わぁっ
指折り、だ・る・ま・さ・ん・が・に・っ・こ・りと、数える。10だ。
考え込むが、不思議な出来事すぎて混乱していた。帰宅し、落ち着つき出来事を整理する。
言葉の意味があるのか、ないのか、何かのメッセージなのか、全く見当つかないが・・・・・ゴミ増殖の解決に向かっているような気がする脂川。
根拠のない予感。
拾った半分が消えているということは、幻のクローンだ。
マボクロ
文字が見えるごみだけ10文字揃った時、拾ったごみがランダムで半分減少するのではないかという考察。
確信はないのだけど・・・これをどう広げるかがこの先の課題。