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story #010 状況変化の連鎖

次の週が始まった。

仕事中も何となく、念じたいという思いが片隅に潜んでいた。不思議な感じがする。遠隔で想信できたらいいのに・・・とふいに思う。


2週間ほど、上司は出張で留守で、データ集計、資料作成などを依頼されていた。資料作りは、少し苦手な部分もあり、時間はかかるが少しずつ完成させていく。空刈くんに変化があったのか、ないのかが、気になりながら生活を送っていた。


一方で空刈くんには、少し変化があったのだ。

学校で、"ゴミ見回りは次いつやるの?"・"家の近くの公園の見回りしてみるね"

"この間落ちてるゴミ拾ってたら、通りすがりの人に、御礼いわれたよ"

などと、嬉しい声がとびかうようになっていたのである。先輩にも、後輩にも言われた。連鎖するかのように・・・・

文字が見えるかどうかはわからないが、想いを拡散できているのでは?と感じている。

そんな出来事から、数週間。

空刈は前より缶やペットボトル、ごみは少なくなっている気がしていた。気のせいかもしれないという気持ちも片隅に潜ませながら・・・・・


脂川は角部さんにスーパーでバッタり出会う。

脂川「久しぶりです」

角部「久しぶりです、最近近所、キレイになっているんです。煙草の吸殻やコンビニで買った後のごみなど、落ちてるときは、落ちてたんです、数週間、ずっときれいで・・・びっくりしているんですよ」

脂川「そんなことがあったんですね。嬉しい限りです」

角部「様子みながら、巡回する予定です」

脂川「ありがとうございます」

スーパーを出た後、近くの神社へ御礼参りをする。想いが届いたことが、心より嬉しいし、感動した。参拝するのは心が清められるのを実感する。


あちらこちらで、何かの変化が始まっている。ゴミ増殖が終息する前兆なのか?

はたして・・・また何か起きる嵐の静けさなのか?

誰にも分らないのである。













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