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ベランダ

作者: 山口景輔

悶々としながらベランダでタバコを吸っている

下には険しい顔をした お爺さんが散歩をしている

そこで妻の ねーね と怒号が

仕事行きなさいとのこと

天気はいいし 気持ちいいけど

なんかいやだ 仕事にいけない

家にいるのも面倒くさいから

嘘でもついてパチンコでもいくかな お金ないけど

ねーね ちょっと新しい仕事の面接行ってくる

という嘘


道すがら消費者金融の看板があるけど

お金借りれないよなあと思いながら

パチンコ店に到着

ああ またパチンコか みんな死んでる様な顔をして だれも?幸せにならないことをしている

僕もそのうちの一人だけど

となりのお爺さんが調子いいらしく

当たりまくってますよねと話しかけたら

うん今日はついてるとの事

缶コーヒーを奢ってくれた

お爺さんが言うには

年金だけじゃ暮らせないと

生きるためにパチンコにくるらしい

日本はどうなっているんだろうと怒っていた

あとは家にいると仕事でもしなさいとオクサンにいわれるから気まずいらし

僕みたい

お爺さんは命かけてるような決死のなんかそんな感じの顔でパチンコしてる

なんかイチカバチカとか特攻とか死ぬ覚悟とか

欲望とか希望とか

でもやっぱり負ける方が多いらしい

でもあのお爺さんの顔には尊敬するような気がする

僕はなんの感情もないまま ただ椅子に座って単純作業をしてる

ただお金を払って椅子に座ってるだけ

あーあ 僕はどこに存在してるんだ


いつものように負けた ああ お腹すいた 財布には200円しかない

コンビニでおにぎりでも買うかな 本当は幕の内が良かったけど

帰り道おにぎりを食べながら お茶ぐらい欲しかったなと思った

そこは家の水道水で我慢しようと

家に着くなり台所に直行

蛇口から直に水道水をがぶ飲みしてやった

服からタバコ臭がする

洗濯したいけど もったいないから

数日このままでいいか

妻が夕食の準備をしてる

トントントントン

と思えば

ガッシャンとまた皿を割ってる

ガサツな妻だ

お父さん夜ごはん食べるでしょう

と 高圧的な 質疑応答

変則的に食物を摂取する僕には少し苦痛なんだよな

実は僕には小さい子供が2人いて

本当は同じテーブルで食事したいのだが

胃が受け付けない 申し訳ないとは思ってる

今日は お父さん食べないならテーブルからどいて

どっか行ってと言われる始末

とりあえず夕食後またベランダでタバコを吸いながら まったりする毎日

暇すぎるから 昔の友人に片っ端から連絡をとってみた

なかには 覚えてないです誰ですか とか

なんかの勧誘し始めるやつとか

何か余計に寂しくなった

昔はあんなにキラキラしてたのに

僕も もうキラキラしてないけどね

ああー暇だ仕事行きたく無いし

金もないし


防波堤にでも行くか

なかなか釣れないな

隣でおじさんが釣りしてる

え!エサついてない

おじさんエサないと釣れないんじゃと

声をかける

おじさんはエサなくても可能性は0じゃないとのこと

何か知らないけど心がギュッとなった

握り締められた


家に帰りついた

魚は釣れなかった まーそんな人生だよねと

納得してる

また子たちが喧嘩してる

長男がオモチャのナイフ振り回して

んで次男が

もっと人生いきたーい

刺されたくないとのこと

なんか僕も同感


数日前に着信残してた昔昔のモト彼女から電話が彼女は僕とさよならして すぐに誰かと結婚したらしいが

離婚して自分らしく生きたいらしい

なので離婚計画発動

かといって何も出来るはずもなく

専業主婦の彼女が生きていけるように

なんかのサイトを作ろうと

ちょっと徹夜ぎみで頑張ってるんですが

親友が離婚できるように必死に手伝ってる僕は

何をやってるんだろうと

僕は両親が離婚してるので

周りで友達が離婚すると涙が出ます

過剰に反応してしまいます

矛盾 僕の心はどこにもないのかな


その子から朝 電話が 寝ぼけながら

なに? あーサイトの件で打ち合わせしたいらしい

あーじゃー昔よく行ったあのカフェでと

とりあえず汚くない服で歯磨きも ちゃんとして


カフェ到着 おひさしぶりと 僕かなり緊張


彼女がじゃんけんしようだって

あ うん

彼女が ぐーと ぱー どっちがいい というので

ぐーと 答えました

瞬間どぎついパンチが

あー死にました

厳密に言うと倒れただけですが心は死にました 


なに?なんでと 僕


あんたは何度も私の事ふって何とも思ってないの?

私がどんなにどんなおもいしてたか と彼女


そのまま死にな 遺骨は食べてあげるからと


怖いですね 殺されるのでしょうか


まあ少しのサイトの打ち合わせしただけで

結果 僕は殺されなかったらしい


後日 彼女は無事に離婚できたらしい

という事を誰かから聞いた


それから間も無く突然に着信残していた20年前まで一緒に同棲していた素敵な女性からメールが

懐かしくて色んな昔話をした 話ししながら何でお別れしたのだろうと 若すぎる僕にグーしたくなったけど若い僕は見当たらないから 自分にパンチしてみた なにも痛くない パンチが本気じゃないんだろうな 誰か代わりにグーしてくれないかななんか泣きそう


遠く離れてるとこに住んでるから会うこともできず メールでしか話できずでも 見えなくてもこころのなかにはずっといましたとしか言えませんでした


心の中の小声で

本当に人生の戦友と思ってる

一緒に生き延びてきたと思ってる

ずっといて僕も生きないとずっと思ってたのですが


素敵な女性からのメールは

食べた物リストが送られてきました


フランスパンに

ソーセージ挟まったやつ


今日は

フランスパンにソーセージが挟まったやつじゃなく

コーンがぎっしり入ったパン食べた


蚊がいっぱい

あーあ夏なんだよなー


こんな人生 嫌だーファンタスティック


だそうです


戦友

お休み

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