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ヘブンズ・カンパニー -天国で運命の人に再会しました-  作者: さがわウェンディフェリシア
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SS アメリカ支社の危機

めっちゃ久々の更新になってしまいました…もうちょっとコンスタントに更新できるように精進いたします。。。

 俺は今日も仕事終わりに、大好きなハンバーガーとビールのディナーのために3階のアメリカンダイナーに向かった。

この店は、ちょっとした舞台もあってギターもピアノも貸してくれる。ミニライブをするにはもってこいの店だ。


 「ハーイ、マイク。今日もスペシャル・ハンバーガーとビール?」

「ハイ、ナオミ。そうだね。それを頼むよ。」

「フレンチフライも付ける?」

「ああ、そうしよう。」

「OK。」

1960年代の映画に出てきそうなエプロン付きの制服を着て、ローラースケートを履いたナオミがキッチンの奥へと消えていくと、テーブルからフワッとオーダー品が現れた。


 「ハーイ、マイク。ご一緒してもいいかしら?」

「ミラ!イーサンも。久し振りだね。元気だったかい?」

「ねえ、各国の支社にオンブロが現れているって噂知ってる?」

「ああ、そうらしいね。」

「ニホン支社では、女性のマネージャーが誘拐されたらしいわよ。あとギリシャ支社では、ゼウス支社長も巻き込むほどだったって聞いたわ。」

「ニホン支社には俺の友達がいるから、少し心配なんだ。大丈夫かな?」

マイク・アンダーソンは日本支社に行った時を思い出して、シオリやタクミが無事でいるか気掛かりだった。

「このアメリカ支社にもオンブロが現れるのかしら?」

「きっと、来るだろうね。ヘルズ・コーポレーションの入口は各国支社の近くにあるけど、中は一緒だって言うから。マイクはなにか準備しているのかい?」

「俺は武器が扱えるからノープロブレムだよ。」

「じゃあ、いざとなったらマイクに助けてもらおうかしら。」

「ああ、任しておいて。」


 翌朝、Development Section(開発課)に出勤すると、マネージャーのアイザックが青ざめた顔をしてやってきた。

「マイク。とうとう来たよ。オリバーがオンブロに取り憑かれた。」

「オリバーは今どこに?」

「分からない。」

「それは危険だ。もし、他の人を巻き込んだら事が大きくなる。すぐに探さなくては。」


アイザックは、影をまとってさっきまで執務室にいたはずのオリバーに連絡を入れた。

「もしもし、オリバー。どこにいるんだ?」

「ううう…俺は…」

連絡ツールはそこで切れてしまった。

「まだ、連絡に答えられるだけの自我が残っている。今のうちに…」

「アイザック。今、オリバーの後ろに映っていたのはエントランスのようだった。行ってみよう。」


 エントランスには、背中からもうもう々とオンブロが沸き上がるオリバーがうずくまるようにしていた。

周りには悲鳴が上がり、逃げ惑う人たちの姿もあった。

「オリバー!!」

「…た…すけて…くれ。俺は…ヘルズに連れて…行かれたく…ない…」

オリバーは絞り出すようなしゃがれた声で呻くように、必死に何かと闘っていた。

「マイク。私はSecurity Item (防衛機器)の貸し出し許可を取ってラヨンラゼールを借りてくる。それまで、何とかしてくれ。」

アイザックはそう言うと、どこかへ行ってしまった。


 「オリバー。しっかりしろ。今、助けてやるからな。」

俺は、オリバーの背中から濛々と沸き上がるオンブロをめがけてボウを放った。

光の矢は、オリバーの背中のオンブロに命中し二つに分かれたが、矢が通り過ぎた後はまたひとつになって黒紫の色を濃くしていった。

「マイク…俺は…君を…羨んで…いたんだ。だから…」

オリバーは引っ張られている何かに必死に抵抗していた。


 エントランスには光の鎧を装備した3名ほどのマネージャー達が到着した。手にはハンディのラヨンラゼールを持っている。

「タイプBにセットして!」

光の鎧を身につけたマネージャーのリーダーがそう言うと、全員ハンディのラヨンラゼールをセットした。

「マイク、危ないから離れていて!」

俺は少し離れて見守っていた。


 「発射!!」

一斉にラヨンラゼールから光が放たれた。

オリバーは柔らかく大きな光に包まれた。オンブロは消えたように見えた。

めっ!!」

3人のマネージャーが発光を止めると、残っていた細く小さなオンブロがまたオリバーへと向かっていった。

俺は、すかさずボウを構えて小さなオンブロめがけて光の矢を打った。


 矢は細く小さなオンブロを見事打ち抜いた。オンブロは弾け飛び、跡形もなくなった。

離れて見ていた野次馬たちから拍手と歓声が飛び交った。

「やった!マイク。凄い命中率だな。」

「マイク、君はやっぱりアメリカ国民のヒーローだな。」

周りを囲んで賛辞を述べる人達に向けて、俺は立てた人差し指を唇に付けた。

「俺はヒーローなんかじゃない。ただのしがないシンガーだよ。」


 オリバーは自我を取り戻し、俺に向かって駆け寄って来た。

「マイク、すまない。俺も昔歌手を目指していたんだ。でも、箸にも棒にもかからずで…大スターのマイクが羨ましくて…妬んでたんだ。」

「オリバー。俺たちは友達じゃないか。今度、アメリカンダイナーで一緒に歌おう。」



次回は伏見課長のお話です。

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