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ブラックファイア

「『深淵弾』」


 弾幕が数匹のホブゴブリンを貫く。今日の狩りはこれくらいで十分だろうか。かなりの数のホブゴブリンを狩ったが、やはり魔石のドロップ率は芳しくないもので、合計で12個だった。


 最初の方はかなりドロップ率がよかったのだが、それはビギナーズラックであったということか。当然のごとくゴブリンリーダーからも魔石のドロップはなかった。


 合計3回以上討伐しているのに一度もドロップしていないということはドロップ率は3分の1を切っているということなのだろうか。


 ただ俺の運が悪いというだけな可能性も十分ありえるのだが。


 ワープを使って迷宮の入り口まで戻る。


 さて、お楽しみのステータス確認タイムだな。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

名前:神宮寺 悠斗

レベル:26

ステータス:攻撃力 1052

      守備力 1052

      魔力  1052

      知力  1052

      精神力 1052

      速度  1052

スキル:<固有:深淵魔法>

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


 やっぱりオール1000を超えていた。ついに大台に乗ったわけである。


 これならば強力なスキルと合わせてBクラス昇格試験を受けても問題なさそうだ。Bクラス昇格試験は対人戦らしく少し不安はあるが、『深淵同化』を使えば間違いなく突破可能だろう。


 そういえばステータスが1000を超えたらやりたいことが一つあった。

 

 階段を下り、一層に入ると、俺はその壁を全力で殴りつける。何かが爆発したような強烈な音が辺りに響くも、殴りつけたタイルのような壁には一切の傷が見られない。


 世界中のダンジョンすべての壁は破壊できないとは聞いていた。ステータス1000程度でもびくともしないのはさすがだな。


「そろそろ出るか」


 改札をでて家に帰る。明日はパーティー申請などを美佳とともに行うわけだから、ステータスが一定の基準を満たしたら行う予定だったBクラス試験は来週だろうな。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


「おはようございます、悠斗さん」


「ああ、おはよう」


 いつもよりも少し気合を入れて準備をして迎えに来てくれた美佳の前にでる。幸奈はこの後ダンジョンに行くからか少し大きめのボンディングパーカーにスキニーパンツといった格好だった。長めの髪は結ばれている。


「動きやすそうだな」


「はい、ダンジョンに行くのでこの方が楽ですから」


 とはいう俺も動やすめな服で来ている。パーティー登録するのはもちろんだが、俺らはダンジョンに行く気満々らしい。


「じゃあささっと登録を済ませようか」


「はい!」


 美佳に車にのせてもらって探索者協会札幌支部に向かう。


「パーティー名、本当にあれでいいのか?」


「それが私たち二人らしくないですか?」


「確かにそうか」


 車の中で美佳とパーティー名について話す。確かにこの名前は事前に俺たちの合体技からつけたものだし、文句はないのだが、一応最後の確認だ。


 少し車に揺らた後、探索者協会札幌支部につく。


 今回はわざわざ支部長のいる部屋に行く必要はなく、受付嬢さんにもらった用紙にパーティー名と個人名、連絡先を書くだけだ。個人名さえわかればもともと登録してある探索者証からいろいろわかるしな。


 渡された用紙に美佳と共に名前と連絡先を書き込んでいく。最後にパーティー名の欄に書き込みを加える。


漆黒の炎(ブラックファイア)


 それが俺たちのパーティーの名前。美佳が俺に触れている時の黒い炎からの名づけになる。安直ではあるが、それでもいい名前だとは思う。


 書類を受付嬢さんに提出して、登録を済ませておく。そういえばついでに換金しておかなければ。魔石が少したまってきているからな。鞄の中をまさぐるが、魔石が入った袋がない。


 家に忘れてきたようだ。しかし今日魔石を入れる分の袋だけは律儀に持ってきているのに。


 しかたない。また今度交換することにしようか。


「パーティー登録も済んだし、行くか?」


「はい!でも、ちょうどお昼時なので、ご飯でも行きませんか?」


 現在時刻はほぼ12時。確かに昼の時間だ。普段は昼食ってないからなぁ。


「そうだな、じゃあどこに行く?」


 あいにく俺はオシャレな店などは知らないので、店は美佳に任せることにした


「うーん...私はそばが食べたいですね」


「じゃあそうしようか」


 美佳に連れて行ってもらった蕎麦屋でそばを注文する。


「ざるそば一つともりそば一つお願いします」


 俺がざるそばで美佳がもりそばだ。


 とどいたそばをめんつゆにつけて食べる。ワサビもしっかりとかしためんつゆだ。


「悠斗さん、ワサビ食べれるんですね」


「ああ、うまいぞ」


 さっぱりした感覚がする。


「私はどうも苦手で...うう、かりゃい...」


 ほんの少しだけそばにつけて食べた美佳だったが苦手らしい。


 ところでわさびの感覚は辛いであっているのだろうか。唐辛子とはまた違った感覚だとは思うが...。


 とりあえず俺はざるそばを完食する。秋にざるそばを食べるのは初めてだった。


「「ごちそうさまでした」」


 美佳も同時に食べ終わったようだ。


「いくらでしたっけ」


「いや、ここは俺が払うよ」


 パーティーの結成祝いだ。


「いや、それは申し訳ありませんし」


「パーティーの結成祝いだよ」


 そもそも何回も車で送ってもらっているし、これぐらいはお礼をしておかないとな。


「そうですか...でしたら今度は私が払いますね」


「そうか、いつかは頼むよ」


 ということで俺が会計を済ませて店を出る。


「よし、じゃあ今から向かうか!」


「そうですね!」

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