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検索履歴が雑学事典みたいになりつつある今日この頃

各々手には飲みかけ抹茶ドリンクのカップを持って、鳥居をくぐる。

参道には、屋台がいくつも並んでいてお祭りもかくやといった様子だ。


「いつも、こんな感じなのかしら」

「さあ?」


この屋台は、京都っぽい! というものよりも、フランクフルトや唐揚げといった、ごくごく定番のものしかない。

ないが。


「うちの制服が並んでる」


制服でなくても正義達と同年代のグループが列に並んでいたりするので、ひょっとするとこの屋台群は、旅行で浮かれて財布のヒモが緩くなった観光客狙いなのかもしれない。


「どうする?」

「そそるものがあれば」


無かったらしい。


屋台の群れをスルーして、いよいよ本殿である。その前に。


「門番さんと写真撮らない?」

「撮らん」

「こっち見なさい」

「撮らんつったよな……」


するりと腕が絡まる。写真から見きれないように、二人の間の隙間を埋める。

インカメラにして、フィオナがシャッターを押す。絶え間なく聞こえるシャッター音。


「連写かよ」

「うーん」

「どうした? 写っちゃいけねえもんでも、写ってたか」

「君の顔が写ってる」

「そりゃ良かった。 写ってない方が問題だ」

「これで、君が指名手配された時に、市民の義務を果たせるよ」


そう言いながら、彼女は正義に端末を手渡した。


「なんだよ」

「君の方が若干とはいえわたしより背が高いんだから、そっちがカメラを持つべきでしょ」


しゃーないので、言われた通りにした。

手ぶれしまくった。


「自撮り下手すぎ」

「これで、指名手配された時に写真提供しても、俺の身元は守られるな」

「安心して。 君とわたしの写真はこれだけじゃないから」



手水舎と呼ばれる、手洗い場で手や口をすすぐ。


「フィオナ、気を付けろよ」

「なにをよ」

「洗いすぎると、お前の存在感が薄れるぞ」

「わたしが穢れてるって言いたいのかしら?」


ぶちぶちぶちと、手の甲がつねられた。正義は泣いた。


二礼二拍手一礼。

すると、がしゃがしゃがしゃがしゃと鈴が揺れた。風もなく、二人とも紐にも触れていない。

正義とフィオナは思わず顔を見合わす。

すると次の瞬間。

がっしゃん!と派手な音を鳴らしながら、鈴が正義の頭を狙って落ちてきた。

ソーマはその身体能力を駆使して、危なげなく受け止める。


「危ねえな」

「それ、受け止めて良かったのかな」

「あん?」

「君を狙って本坪鈴は落とされた様に、わたしは感じたのだけど。 身に覚えは?」

「そそそそそそそそそそんんんなことわるわけけけけけけ」

「あるのね!?」

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