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てこみこみでじゃ」「・・・それじゃ、お願いいたします」

「ああ、任しときなさいですげす」そしてかれこれ一年後、忘れた頃にそれが届いたのだが、それがとんでもない代物であったのは、一年後の話である、私の元へ届いたものは、もはや芸術作品とも、はたまた、あまりにも、継ぎ接ぎだらけで、もはやパッチワークなのではないか、なんて事が断然言えるような、継ぎ接ぎのほうが多いような気がするものであった、私はそれを一時間ほど眺めたあと、奴・・・そう、あの老婆が言っていた電話番号にかける、「・・・・・・・・・・・・・・・おかけになった電話番号は」なんて言うことだ、これは詐欺だろうか、それにしては・・・私は改めて、それをみる、正直なところ、感想に困るものであり、少なくとも会社に行くことはない、そんな奇抜過ぎるものである、しかしながら、問題点はほかにある、なまじ縫いつけなどを含めて、実に良い、そう言う言葉がでるものなのである、それはさわらずとも、見ただけで分かる

そう言うもの、まるで高級な釣り竿と、はたまた千円くらいで買えるものとの違い、そんなものなのだ、私は改めてそれを見るが・・どうしたものだろう、一度くらいは、恥を忍んできて外にでるべきかも知れない、しかしどうだろう、まずはきてみることから始めなければ、そう、今考えれば脱ぎ損というえよう、私は急いで、早速用意をして、そのスーツを着始める、またしても違いが私の骨からゾクゾクとさせた、それはさわった瞬間から高級感が漂ってきて、さらには匂いでのっくあうとさせられそうになる、それでも私はそれを着て、等身鏡にそのみを写した「・・・似合っている」なんと言うことだろう、何を着ても似合ったなんて思えないと言うのに、さらには、こんな良く分からないスーツがよくに合っている・・これはいったいどう言うことだ・・・そう言えば聞いたことがある、毒は毒で制す・・・臭ければさらなる匂いを・・・そう言う論理か・・いや、できれば否定したいところであった、しかしそうなると、どう言うものだろうか、私は改めて電話番号にかけるも、一向に出ないのであった・・・はあ、改めてみるかがみには、やはり似合っている男が写るのである

シラヌイ事件簿




世に怪談あるところ

何かしらの真実が混じる


その日、私はあることをきいた

それは実にいやなもので

私は忘れてしまおうと思ったけど

どうもこうもなく

ふとしたきっかけでそのことが思い出される

その話というのは

聞くだけで

しんでしまう

と言うもの

それは、幽霊など

誰も本気で信じない

今現在

その事自体に

大した意味など誰も持ってなどいないような時代

しかし

それは目にするまで

目の当たりにするまで

本当の意味で

わかったなんていえないのかも知れない

しかしながら

それを感じるのは

そう遠くない日である


私はその日

いつものように

大学に来ていた

最近過ぎ去った春が

ようやく若葉を出させている

そんな道を歩きながら

ふとあることに、気をつけた

それは

私のわきにかけているカバンが

先ほどから揺れているのだ

それはつまり

電話が振動しているのだが

どうしても

電車のなかでそれをとることにためらいを感じ

結局

そのまま忘れてしまい

この大学の

桜並木の下で

次に来た振動を受けて

思い出したのだ


「はい、桜庭ですが」

私はそんなことを言って電話を開始した

「・・絢子」

その声は

自分が誰か名乗ることもなく

私が私である確認をした

しかし、世の中で自分を確認できる方法は

実に少ない

それは、自らがロボットではないと言うほどに

「・・・一応は、絢子と言いますが、声の質感からして、虹走さんではないですか」

虹走 登楼

私の一個上の学年でありながら

なぜか私と同じ目線で物事を進行しようと努力する

もし努力ではなく

天然であれば

威厳のない人物である

「うん、登楼だけど・・・ちょっと学部に来てくれない」

学部連は

授業などをおこうなう

大昔の演劇場か

またはコロシアムのような

場所であり

その建物連から

かなり歩くと

半ば見捨てられたような端に

いろいろな学部が連なる

そんな学部連がある

その中の一つが

私が所属している物がある

「そうなんだけど・・・お願い」

私は脳内で考え始めた

確か今日の授業は午後からのはずであり

午前中は

学部にいって

課題でも減らそうかと思案していたのだ

だからどちらにしても

学部連にはむかわなくてはならない

それにどんな用事かは知らないけれど

無理なら課題があると言ってやんわりと断ることにしよう

そう思って

私はまっすぐ

学部連に続く

桜並木を突き進み

そのまま進んだ


「あーーーきてくれたんですね」

自分の言動がおかしいことにこの先輩は気をつけていないらしく

そんなことを言って

虹走さんが、入るなりそんなことを言った

この学部には

私を含め

教授と

副教授

として

私たち二人しか在籍していない

実に少人数であり

精鋭かというのであればない

弱小野球部

部員三年が三人

二年ゼロ人

みたいな感じだろう

しかしここは部活ではないので

教授たちがいなくならない限り

無くなることはない

「それで何かご用なのですか」

私は彼女にそう切り出す

そうきりだしているあいだに

私は課題の準備をもう終了させている

「それなんですがね」

彼女は、「婆美味い」と言うお菓子の袋を

その細い腕で精一杯開けようとしていたが

結局

ギザギザに逃げた

「・・・・・・・・・私・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・わた」

私はキレた

何を言いたいのか

課題に専念していいのか

「私がなんなんですか」

「・・・・わたわたわた・・た・・・あの・・・絢子さん・・その・・・・呪いの電話って知ってる」

私はすかさず言う

「ええ知ってます、通称「死の電話」また「市電」とも言う

見知らぬ電話番号からかかってくる電話

しかし

それは市内電話であり

誰だろうと

受話器を取ると・・・・」

私の言葉をさいぎって

彼女(虹走)が叫んだ

「もういやーーーーー」

そのヒステリックな悲鳴に

隣の学部の奴らが顔を出すが

先輩自ら

ーー何でもないのーー

みたいなことを言って

追い出した

「・・どうかしたんですか」

私は思ったことを正直に言う

「うん・・・あのね・・・実は・・・私のところに昨日

電話がかかってきたの

知らない奴だったから

出るのやめようかとおもったんだけど

・・市電だったから

知り合いかなって思って

それで出たら・・」

「・・殺すぞ・・シデンって言われたんですね」

「・・うん・・・どうしよう、桜庭さん」

それはそう言うと

もはや先輩という

貫禄も威厳もなく

うるんだ瞳で私に

抱きついてきた

「どうしよーー桜庭ちゃーん」

「桜庭ですが、さん付けでお願いします

もしくは呼び捨てでもかまいません」

「うううう」

「・・・・それでどうなんですか」

「なにがあーーー」

それは涙声で言う

「何がって、先輩今身の危険を感じたり

体の不調を覚えたりしてないですか」

先輩は私の超しに抱きついて

頭を左右にフリフリと振り

こちらをみやげる

「・・・・でもおかしいじゃないですか、確かその噂だと、電話がかかってきて、24時間以内に死ぬって言うじゃないですか

それじゃあ先輩は」

そのとき私は奇妙な音を聞いた

まるで何かをひっかくような

切るような

それは

切れない包丁で

鳥肉を切るような

そんな・・・音がした

私はその音の正体を見つけるために

部屋のなかを見渡した

しかしこれと言って変わったことはない

そのとき下で音がした・・いや声か

「・・さっき・・ざっぎ・・ががっで・・ぎたの

なんで、なんでわだじなの

いや、いや・・いだ・・・」

私は、鼻に何かにおいが付くのを感じた

それはたぶん

みじかだ

私は先輩に聞こうと

下を見た

見た

ミタ

みた・・のだ

みた

私は何かを目撃した

それはとても正常なものではない

だから私は

同じ事を何度も繰り返さなければならなかったのだ

そこには

そこには

そこには

先輩がいた

いた

居た

イタ

居たのであるが

それはとても生きているなんて形容詞できるものではない

首が異様な方向に折れ

私の周りに

なま暖かい液体が

落ちていた

私はその中で

ただそれを抱いていた

私の喉に

食物がこみ上げる前に

私はそれを上回る

早さで

その前に叫んでいた

それはとても人の言葉ではない

私はまるで壊れないように

私自身を仮に壊すように

部屋に汚物とともに

聞くも耐えない言葉を叫んでいた


「それで君は、そのあと警察と病院に、行ったたと」

丸眼鏡に

きちんとしたスーツ

さらには愛用の机の前の椅子に座って

何下もなくくつろいで聞いていた

彼の名前は

神林 祭

実にお目出度い名前だが

その性格は別の意味でお目出度い

何があろうと

まるで紳士てきであり

何があろうとも

まるでいたずらに

お茶目であり

なにがろうとも

とにかく自分を変えないような人なのである

私は連日連夜

警察に事情聴取を聞かれ

そのあとには病院のカウンセラーに診察を見てもらうことになっていた

幸いなのはレポートがその間免除になると

学校側が言ってきてくれたことくらいであり

しかし

それ以前に

私はふとしたきっかけで

先輩が脳裏に浮かぶのを感じ

とても勉強をする気にはなれないのだ

大体、心にダメージを負いすぎた気がする

そんなことが一周間くらいすぎた頃

「おい、桜庭さん・・今暇してますか・・・暇ならちょっと付き合え」

と、敬語と私語がおり混ざったような

独特の教授の声が聞こえてきた

「・・は・・はあ」

そのどちらとも取れないような返答に

嫌気をさしたのか

「どちらなんですか」

「・・いえ、いかせていただきます」

と、私は言う

すると教授というか

あの事件現場にこいというのだから

実にどうも・・どうなのであろうか

しかし

私は、教授が呼ぶというのが珍しく

はたしてなんだろうと

そちらの好奇心が先行して

久しぶりに大学に足を運んだのである

「やあ来たか」

彼はガラスのコップに烏龍茶を、注ぎながら言う

しかし知っている

あれは馬鹿高い

実に高級品だと言うことを

昔の先輩が

何げなしにあれでお茶を煮出そうとしたとき

地獄絵図がここで繰り広げられたといい

それから代々ルールとして

あのお茶は、タブーとなっていた

私の前に置かれたコップに、注がれた液体は

良く知る茶色いものではなく

まるで緑茶のようでありながら

黄緑ではなく

黄金色に、近い色合いをしていて

香りも

威厳たかだかでありながらも

フルーティーな、味わいもあるような気もするが

気のせいだろうか

私と、自分の分にお茶を注ぎ終えると

彼は席について話し始めたわけだ

「・・ほうほう・・と言うと、虹走君は、その、呪いの電話という物によって殺されたと」

一部違うが

「はい、市電と言う物に・・・でも・・私はとても信じることは」

「・・つまり嘘だと」

「・・ええ・・・でもそうなると」

私はそこで言葉を切った

アンティークな鳩時計が

静かな学部に、五月蠅いくらいにときを刻む音が響いた

しかし、私はそのまるで止まるような空間を切り裂こうと

決意を固めて話そうとすると

「・・・君自身がやったことだと言うことになりかねない」

神林教示に先に行われてしまった

「はい・・」

教授は別の話をはじめた

「しかし警察には、何て言っているんだい」

「・・・・気が付いたら、ああなっていて」

「そうか・・・・それで、君は大丈夫だと思うかい」

「なにがです」

「・・・これが本当だとすると

噂では、電話がかかってきた

人間の死を目撃した人間のところに

電話がかかってくると聞いたが」

「・・くわしんですね教授」

「・・・まあ、ネットを調べたり・・・それに大学生たちの言葉を聞けば

それなりに情報は混じっている」

先生はそういうと

烏龍茶に口を付けた

「先生、これは本当なんですか、本当に、この現実にこんな事が

それともこれは仕組まれた」

「そう思うかい」

私の声を遮るように

何の感情もないような声で

そんな言葉をはいた

「・・教授はどう思っているんですか」

「私は、これは殺人だと思うよ・・・君による」

「え」

私は言葉を失った

「君以外に誰がいるというのだね、ここにはいることができる人間は

この学部の四人しかいない

そして機密上

この空間は

この四人以外の人間が入ると

勝手にカメラが作動する

それは知っているね、桜庭君」

「・・はい」

「それではなぜ、警察は未だに犯人を捕まえることができず

さらには君に過酷な取り調べをしているか

それは単純だよ

君以外にいないからさ」

「・・でも・・それじゃあ、彼女は、虹走さんは、なぜ一瞬で死んだのですか」

「自演自作だろ」

「・・先輩が」

「・・・・・」

教授は

煙草をいつの間にかふかせて

一息付くと

「君自身以外いないだろ」

そう言った

「君は、彼女を恨んでいた

彼女は君にはない物をたくさん持っていた

そして君は努力なんて物では

彼女にはとうに追いつけないのを知っていた

・・・・・」

まるで違うか

そう言うように

間を置いて

「君は、そのうち彼女に悪戯を始めた

それが徐々にエスカレートして

彼女が自分を頼るのが楽しくて

そして、君は、とんでもないことをしでかした

彼女を殺した

彼女に、今噂になっている

そんな電話をかけ

・・・そして殺したんだ」

「・・そんなこと」

「本当かい」

先生は笑ってこちらを見た

それはまるで

死刑宣告を受けているように

見えた

なぜだろう

「・・・・一種の記憶喪失

君は実は

先輩をとても大切にしていた

だからこそ・・・それを失ったとき

それを認めたくなくて

自分自身でやったなど

耐えることができなくて

そこをちょんぎったのだろう」

「・・・・なら何で警察は私を捕まえないんですか」

「・・君自身が正常ではない

それどころか

二重人格者だった場合

警察は君に罪をかぶせることができない

・・・・ということだろう」

「・・・・・私本当にそんなこと」

「やったんだろう・・・・サーモグラフにもそれがのっていた」

「教授はそれを何で警察に言わないんですか」

「・・・君が正常ではないからだよ」

「私本当はなにもやってないんじゃないですか」

「・・・・映像を見るかい」

教授はそう言って

赤や青

くろやきいろの映像を私に見せた

そしてその大きさだけを

形だけの物体は

私にありありとあの状況を思い出させ

そして、私が犯人だという証拠を私に突きつけてきた

「私が・・・虹走さんを」

「・・・どうする、警察に行くかい」

「私は・・でも覚えて」

「・・好きにすると良い」

結局私は

そのあと烏龍茶を飲むことなく

警察に向かった


私は憎んでいた

どうして私よりも

いつ大学を卒業して

学問とは別の

結婚へ進もうとする人間なんかより、遅れているのかいやそれ以前に

私よりも頭が良いのだ

私がどれほどこの分野を勉強したと思っている

それをあの娘は

・・・・・・

私はその日、逆上していた

もう我慢の限界であった

今日学部に言ったら

あいつをころすきでいた

いや、それは実現した

しかし

そこにはもう一人いたのだ

桜庭という

二人しかいない生徒の内の一人だ

そいつはあまりのショックで

その場にうずくまった

そして気を失った

私の失敗は

こいつを生かせた事だと始めは思った

しかし

事態は徐々に変わっていく

奴は記憶をなくしていた

いわゆる

生命維持と言う奴であろう

奴に友達はいない

そして唯一

話してくれる人間が

虹走だったのだろう

私は奴が記憶が喪失しているのを知ると

急いである物を偽造工作した

サーモグラフの映像だ

これなら、さほど高い技術などいらない

顔も写らないし

ある程度、残された映像をまねすれば、あいつも騙されるだろう

そして騙された

これで最悪

あいつが捕まり

それで終幕を迎えるだろう

私は

奴が残していった

烏龍茶を飲んだ

もったいない

一杯

一万円はするというのに

飲まないで警察に行くなんて

もったいない


私は電話をかけていた

その電話番号は

もう空で言える

それほど考え深いものだ

すぐに電話に出る声がする

そのひどく透き通った声

何とも独特な言い回し

それは、あの人に違いない

あの人は、先輩に好意を抱いていた

だから私は

わざとそれを利用した

あの人が勘違いするように

恨むように

憎しみになるように

そしてそれは増大した

まるで火を放ったかのように

彼を燃やしていった

そしてあの日

先生は殺した

殺した

ころした

夢にまで見た邪魔者のいなくなった日

先生と私だけ

そして、先生は、運が良いことに

有り難いことに

私のせいにした

それは、始めは言わないだけかと思ったけど

それが今日

確実に変わった

それはつまり

またしに彼の命を握る資格が備わったという事

かれは、私が記憶をなくしたと思っている

しかし違う

私は彼が起こした物を

ずーーと見ていた

脳裏を思い起こせば

すぐに浮かぶ

恍惚とも言える時間

それを私は共有している

今私は電話をかけている

今度は、私がかける番だ

彼を脅すなんてできない

だけど

その逆はできる

私は彼から離れられない

そして彼を苦します事なんて

もっとできない

私は言った

「殺すぞ・・シ電」


深夜、トイレに行くために、階段を降りる

そのとき、聞き慣れない音が、一階に響いていた

それが何なのか

耳を澄ますと

どうも、和室から聞こえてくる

それは、エンジンを、鳴らしているようで

うるさい、モーター音が、ここまで聞こえる

何なのだろうか

国道とは、反対側の森に面した部屋だ

間違っても、車の音ではない

僕は、電気をつけようと

廊下を探る

すぐに見つかり、スイッチを入れると

和室の扉が、照らされる

「何なんだろう」

僕は、取っ手に、手を、向けた

その間にも、エンジン音は、大きくなり

元々、そこには、何か機械があったんじゃないかと思うのだが

そんな物は勿論無い

「・・・」

部屋の中は暗い

ただ、畳の真ん中に

四角形の鉄色の物体が、振るえながら置かれていた

「なんだこれは」

僕は、それに近づこうとしたが

恐ろしいことに、今度は赤いランプが光り出す

僕は、恐る恐る、それに触るが、あまりの振動に

手がちぎれてしまいそうで引っ込めた

僕はその日、良く分からないのであるが、いつの間にか眠ってしまった

ただ、起きた場所は、自分の部屋であり

朝つけたニュースで、近所のまちで、震度6の地震が起きていたが

関係はあるのだろうか


片手で、白い容器の中で、スープが、入っている

それを、見ながら、ウエーターとは別に、僕は、フォークを持つと

皿の上のサラダをつついた

どれもみずみずしく

一つとして、美しくない物はない

ウエートレスが、去ると

そこには、継ぎ足された、水と、スープが、置かれていた

右手で、スープを持つ

分厚い容器で、熱を完全には、伝えることがない

それを、僕は、自分の口元へと運んだ

フォークは、一つのサラダを突き刺す

トマトとオニオンコンソメ風味に、バジルが、多少入れられ

コンミが、底を漂う

そのまま、フォークを置くと

サラダが、皿の上で突き刺しのままだ

いつの間にか水がない

しかし、白いテーブルは、しっとりと濡れている

フォークを持ち

スープを一口、飲む

そこで、スープを置くと

ウエートレスが、継ぎ足しの水を、持参した

はてこのコップ漏っているのではないだろうか

継ぎ足されたあいだ

一つもふれていない



僕は玄関を開けると自分のアパートに入る

その中には一人の女性がいて僕の妻である

「ただいま」

僕は誰に言うわけでもなくそんなことを言って中に入る

「ただいま」

なぜかそんなことを言うロボットオウム

それは何かを言えば帰ってくる仕掛けなのだから当たり前なのだが

しかし毎度ながらこいつの意味がわからない

どうしてこんな所においてあるのだろう

ちなみに家族意外の声は再生はしない

無愛想なオウムである

「今日ね、飲み会に誘われたんだ」

僕は誰に言うともなく言う

「そうなんですか」

妻は相づちをうった

「それで僕はそのひちょうしが悪かったから断ることにした」

「それは今日の話ではないのですか」

「今日の話じゃないけど悪い」

「悪くわありませんが文法だけがおかしいです」

「おかしいと思っているのは悪いことだよ」

「それならあなたは私をおかしいと思っているのでしたらそれは・・」

「実は今日浮気をしようと思う」

「またビールはから日本酒はに移るとか」

「いや今日は違う、辛口ビールからドイツビールに移行しようと思うのだがそうだろう」

「どちらでも良いのではないのですか、どっちにしろ私は二種類のおつまみを用意いたしますから」

「そうか・・・・所で野球は今日やっていたっけ」

「今日はサッカーです」

「みたいのですが何をどうすればいいのですか」

「有料有線は高いのでやめてください、それならパソコンで見てください」

「君は携帯が嫌いだから、持ってないじゃないか僕も」

「・・・あらごめんなさい、私の性能より高機能だと・・私嫉妬で頭がどうにかなってしまいそうで」

「・・・僕少し外に行ってくるよ」

「あら、さっきも同じ事をいって出ていったではないですか」

「そうだっけ」

「そうですよ」

その日、二人の機械は永遠のような連続動作実験を繰り返すのである



すてるーなやまださん


ジュリルド


笑えない、笑えない、笑えない

私は、小さな鞄に、書類や財布を入れて

電車に乗っていた

私は、その後、一度も降りたこともない駅で降りると

その足で、商店街に、向かった

人通りもまばらなその商店街の中程

一階には、テナント募集という張り紙が張られたガラスの上

狭く、床が、ひび割れている階段を上り

上に行く

すると、曇りガラスの貼られたドアに「関係社」と言う文字が目に映る

私は、何度か、呼吸を、して中に入ろうとしたとき

足下に、鞄が置かれていることに気が付く

黒い小さい何の変哲もない鞄であり

私は、危ないなと思い、それを、鞄にしまうと、中に入った

部屋は、机と段ボール後は、部屋を区切るボードが、取って付けたように、置かれている

「だれじゃい」

窓際の席に、座る男に、詰め寄るように、サングラスをかけた男がいて

そいつが、私に、怒鳴りつけたようだった

「すっ、すいません」

私は急いで、履歴書を取り出した

「あの」

私は、雑誌を、一緒に、持つと近づく

「待てや」

サングラスの男が怒鳴った

「なっなんでしょうか」

私は、立ち尽くす

「止まれ言うとるやないか」

私は焦っている

そんなことを言われても

それで、家に帰されては事だし

第一電車代だってかかっているのだ

「はっはい」

私は、思いだしたように、鞄から、例の鞄を取り出そうとする

「待て、言うとるやないか」

男が、腰を低くして、怒鳴る

どうしよう、やっぱり帰るか

でも、この鞄だけでも返したら

電車代くらいくれるかも知れない

「待て、って」

男が怒鳴る中、私は、鞄から、黒い鞄を、取り出し

相手に、渡そうとしたが、どうも、鞄の中身を

取り出してしまったらしく

その妙に重くてごつごつしたものを

相手に向けて、私は、力を込めて、渡そうとした

しかし、何か強い、振動とともに

顔を上げると

そこには、サングラスの男が、頭から、血を流し

倒れる姿が、目に映っる

「やっやめ」

私は、こわばる体で、声のする方を見た

体がまだ力んでいたのか、また強い反動があり

顔を上げると、いすに座り、胸から赤い汁を

吹き出す男が、眼鏡を、天井に向けて、倒れている

私は怖くなり、毛糸の手袋ごと、その持っていた物を

床に投げつけると

そのまま階段を下りた



山というのは平地に比べて少ない

なぜだろうか

噴火によって起きた山

地核変動により衝突により出来た山

しかしながらそれはニキビにたとえると分かりやすいだろう

それは、力を込めて、押し出さないと出ない

つまり、自分たちの住んでいる平地も

押していないと言うだけではないだろうか


幽霊というのは、ちらりと見えた車のライトのようなもので

さわろうとすれば、そこに何もなく

それを追い求めるのはバカか変人である


「ゆうれい」


人は時としてタヌキである


私はあるとき、峠の山道を、走っていた

ハイビームにしても、道は、さして、見えず

対向車線の車が来る度に、消すのが煩わしく思っている

ふと、バックミラーを見ると

そこには、なぜか、青白い物が、写っていた

それが何なのか、分からなかったが

どこかに写る街頭が反射した程度に考えていたが

しばらくしても、その青白い物は写り続ける

私は、車を止め、背後を、確認しようとした

「ダメ」

すぐ横を、追い越し禁止にも関わらず

一台の車が、通り抜ける

私は、スピードを緩め

近くに止める場所を探した

しかし、停留所は、無く

山と谷に囲まれ

中には、車一台が、通れる程の道幅の場所がばかりだ

「何なんだ」

私は、答えるとも思わなかったが後ろに、声をかけた

「道とは、不思議なものだ

そこにあると思っている」

それは明らかに、声だった

私は、体が震えるのを感じながら

窓を閉めた

前方の谷に、明かりが見える

どうやら、すごい

煙が上がっているらしく

道の端まで、煙が見えた

「何だ」

私は、車のスピードを、落とそうとすると

「ダメだ」

また声がした

背後に、明かりが見える

ほんの一メートルの近い車間距離であり

いつの間にか、もう一台車が来ていたようだ

それは、黄色い線を越えて

前方に、戻ると走り出す

「警察は間抜けだな」

声がした

何なんだ

車内の温度が低くなっている気がする

暖房を、付けようとしたが

どう言うわけか見あたらない

「気をつけろ、前の人間が、正しい道を行くとは限らない」

私は、カーブを曲がったとき

前方に、赤々と燃える二台の車を見た

一台は、トラックであり

その背後に、一台の先ほど、追い越した車の姿があった

いつの間にか、山道を、越えたが、どう言うわけか、人通りがない

夜なので、当たり前と言えば、当たり前だが

徐々に、店が、増えてきたというのに

ジオラマのように、車一台通らない

「気をつけろ」

また声がした

背後に、車が

それは、二車線の反対側に行くと

いつの間にか車が行き交う車道に停止した

それは、大型のトラックに激突して

目に出来ないほどの早さで横に横転した

「なぜ、赤信号が、あると思う」

私は、振り返った

しかしそこに、人影はなく

背後で、ライトを照らした車に

クラクションを鳴らされた


「おい」


あなたは死んでいるのです、もう理解したら如何でしょうか

青白い髪をした年老いた老人が、白衣を着て

何を見ているのかよく分からない目を

無駄に高級そうな眼鏡の奥から私を見た

「私は、金持も地位も、家族もいます

なのになぜ、今死ななけりゃいけないんですか」

あなたの寿命は、明日までと決まっているのです

それは、法則ですので、まもりゃなかいけないのです」

「しかし、鼓動は、今も響いているのですよ

それなのに、あなたは、あなたは」

もう殺していいですよ

ゴリラのように、巨大な

ピンク色のナース服を着た女が

カーテンを開けて、現れる

背後にもいつの間にか

扉が、ロックされていた

「だめだ、金ならやる」

女が、首根っこをつかんだ

それだけで、気が遠くなりそうだったが

私は、必死扱いて、相手にけりを入れようとしたが

それは、岩のように堅く

靴が脱げただけであった

「それでは、永眠おめでとうございます」

私は、注射器を持つ

青白い男に向けて、パンチを繰り出した

それは、軌道をそれ

相手の手に当たり

注射器が、医者の手に刺さる

「あ」

医者は、心底いやそうな顔をした

ただでさえ、青白い髪をしていたが

さらに、顔まで青くして

医者が、倒れた

それからと言うもの、法則に乗っ取り

私は、医者が生きるという

300年後まで、医者をしている




「よるるるる」


「あなたは、もう生きていてはいけないのです」

ナイフを持った女が、私の心臓めがけて

その手を全力で突きだしてきた

私は、一人、それを余裕を持って、受け止めていた

もうかれこれ、三〇分は、意識のみが、その声を聞いていたが

そろそろそれさえも濁り始めた

もう死ぬのかも知れない

街頭に照らされ

ぐちゅぐちょが、まばらにまき散らされた


ナイフが、光り水槽の中に落ちた

それを猫が、余裕そうな目で眺めている

血が水槽内の水を、汚す


学校を、壊せと、誰に命令されたんですが

隊長は緑色のヘルメットを、かぶり

私の質問に答えた

それは、天寿第十六請訓ロクロクの教より抜粋

したものだ

よく覚えておけ

そう言って、緑のヘルメットを赤く染めていた


しーね、しーね、しーね」

猫達が、囲んで、僕に、言葉を吐いた


夢じゃないんです

真っ赤な血の付いた鈍器を、握りしめた

主婦が

真っ赤な血に塗れたエプロン姿で

交番に来ていた

「あなたは、夢でも見ていたんじゃないですか」

本当です

主婦は、叫んだ

「しかし、面倒ですよ仕事って」

警官の頭に、トンカチが振り下ろされた

後、30分ごとに、警官は殺され続けた

果たして、残るのはどれくらいだろうか


狂おしい程リンゴを握りつぶし

赤い赤子は、一人立ちし

蟻の巣に口を付けて楽しんでいる

私は、蟻地獄を培養して

一人一人殺して回ることにした

大切な自国民を


流れなさい

私の家の中を流れる下水道を探検途中に

怪獣の妖精を、見つけたので、それを酸性雨の虫かごの中に、入れて、町に放つ

火を飲み込んだそれは、

どろどろに、地面を溶かし

人を溶かしコンクリートを溶かし

全てを溶かし県庁を火の川を巻き込み

そのまま、降下して海に流れ

今日も町を焼きながら空を焦がし

海を蒸発させて苛立たすのです


げっこ

蛙は、目をなくし

いつもナメクジばかり食べ

近親相姦に飽きた蛇は

蛙をいじくり回し

今日も目玉だけ舐めとるのです

そのころ、ナメクジはと言えば、酸性の体液を流し

蛙の皮膚を一枚一枚薄くして

いずれ蛙の滅亡をもくろむのでした


あなたの声を、踏みにじり

今日も笑う月光は

私にお面をかぶせたまま

風呂場でぶくぶく沈んでる


夜を、殺して、笑います

朝を犯して悲しんで

昼に殺され終わります

短い人生細切れにして

蟻の巣からあふれ出し

染み出た液体モグラを犯し

一人ぷくぷく笑わせて


昨日見た夢殺人鬼

明日見る夢地獄道

昨日見た食べ物道に投げ

明日食べる食べ物殺します

昨日見た電話かかります

明日見る電話断線工作されました


ががあがががががが

口から流れ出す胃液を、ペットボトルに詰めまして

老人めがけて投げましたら

それは花を咲かしまして

道を真っ赤に染めました


よく使うレジに並んでいると

私の横を宇宙人が、歩いていきます

それの後を追ったものだから

彼は怒りだし

私のかごに、重い物ばかり積めるのです


あー殺してい

顔半分無いセーラー服の女が

手に、お玉を持って笑っています

私は、あんまり怖いものだから

扇風機の前まで逃げます

女子高校生(謎)は

風圧に弱いものですから

弱の風ですら

私に近づけないのです



夜が、近づいても、火は、青白く消えません

鉄板に、熱した自殺願望は、黒く焦げ炭となり

それは、ゆっくりと、抜け出して人を殺すのです


私は、夢の中で、赤い蝶を、追っていたのに

目を覚ますと

赤黒い芋虫の中で目を覚ますのでした



死ねばいいのに、死ねばいいのに

赤ん坊は、笑顔で私に、そう言いました

だから私は、一人殴り続けます

ずた袋を一人殴り続けたよ骨がぼろぼろ


殴った先から花が咲き

赤く黄色く白く黒く

私の笑顔は、血の色で、黒く変色消し飛ばし

真っ白な悪意が空を被い

私一人を悪意の湖に沈めたのです


どろどろとした、唐辛子を摘みながら

赤ん坊の口に、ねじこみながら

口の中を、のぞきながら

歯を一本一本撫で折りながら


ごしごしと目を、削り落としながら

気持ちを、木に、打ち付けながら

おこりんぼうの鬼を、地獄に、落としながら

にたにたと皿を、踊るのです

白い皿は、目玉が飾り

藁のぐざいに包まれ

血の色の液体が入れられた


あぁあああぁあーぁーあーあーあーあーあーーーーあーあーあーあーあーあーああああーあーあーーあーあーあーあーあーあーあーあーあーーーーーあーあぁーあああーぁああああーーーあああーぁーーああーあーあー

ゴジラが、一人、寂しく歩きます

誰もいない道を、歩きます

周りに誰もいません

一人歩きます


夜は、死んで、代わりに、新しい昼を、夜に持ってきて

それで、体が合わなくて昼は死んで

代わりに朝をつれてきましたが

恨まれていたので私は殺されて

全ては、夜になりました


何にも、無いはずはありません

私はまだあなたを殺していません

あなたなんて、いるはずありません

私は殺していないはずないんですもの


猛烈な、動機により

どうしようもないナメクジが

押しつぶし溶かします

笑えない猿が

人を潰しますつぶつぶツブツブ

弱気な熊は、体を、青く塗り

今日も人を空から食べます

どうしようもないゴム人間は

空気も入らず

一度も入らずしぼんでます


無く子も黙るおこりんぼうは

親から盗んだ鉄バットで、電柱をなぎ倒し

断線させて

町一つを消しました


おいおい、まだコロシテナ・・・



静かに、見てなかったもので

驚くべき、早さで、頭を殴られ

今、鉄塔台の上で、頭部が一人笑ってます

鷹を頭に住まわせて

一人、水溜まりを、のぞいたものだから

食用オタマジャクシに、ゴミ袋の中で、食べられ続けています

くちゅりんくちゅりんと卵とシェイクされなが

私は一人、笑います

お地蔵さんの中に隠れて

一人意識体でわらいます


鉄塔を、投げつけたせいで、山に、穴があき

妊婦が転んだせいで、道は、水浸し

教師が、一人笑ったせいで、子供は皆馬鹿ばかり

家が、一人傾いだせいで、蟻は人を食べ始め

心がなくなったせいで体が一人心だち

さまよい歩く魂は、おでんやで、大根と一緒に

酒におぼれ溺れ死に

死んで死に切れず

殺しても殺したりず

犯しても可笑しくもなく

ただむなしさが加速して

脳内から射精した芋虫は

一人、迷子を殺して回る

口から出た、汚泥は、飼い主を殺し

心から出た悪臭は

子供を窒息死させ

体から出る空しさは

飼い犬に遠吠えをさせ

保健所でおねんね


ばーかばーかとカバが池の中で、すいかを食べながら

妹に言うので

核爆弾を、落としたら

ゴジラみたいな姿になって

おそってきたので

チェーンソーで切ったら

いつの間にか爛れ

私は、カバになり

池ですいかを食べるのです



流し台に流れた子宮は

子供を求め、海を求め

浄水場で、殺された


学校で、殺された、子供達は、手に、銃を

トンカチを持って、殺します

家族を殺します先生を殺します

学校を殺します

市を殺します

県を殺します

その道中の店を殺します

国を、政治家を、食事を殺します

飢え死にした都会は

人を、食べ凌ぐ

人を殺します

一人農家は、のほほんと農薬をまきます

それでは飽きたらず、山を壊し人を殺し

川を、犯し

地面を封鎖し

空を飛び交い壊します殺します犯します

全てが、普通となったとき

教師は子供を殺します

そのときになって、子供は思うのです

大人って、つまんねって


夜道で、一人血を流した化け物が

そば屋ののれんをくぐると

サラリーマンが、首にナイフを刺され

血を流し死んでいます

化け物は、のれんをかぐりすて

夜闇に、身をとけ込まし

死にました


よく見るお化けが、農薬により

河童になり赤子を食べ始めましたので

軍は、陸上隊に、農薬を渡し

それで、河童を殺してくれと言うので

私は、農家の口に歩手丼を入れ

河童を一人飼うのです

産婦人科から流れてくる

歩手丼を飼うのです



のどから血が出るほどに、ほしい物を

花火と一緒に、打ち上げ、爆破させました

女の口から手が出たので

花火と一緒に

真っ赤に打ち上げました

綺麗な虹が咲く事でしょう

私は自分の足を、細切れにして

自分の舌を三枚に下ろし人参とジャガイモをすり下ろした大根下ろしと一緒に

あと脳味噌の柚煮と目玉のゼリー大腸の甘露煮

小腸のポン酢煮脊髄のお吸い物爪の唐揚げ

贅肉のジュース血液の火薬を少々打ち上げました

花火は、高く上げ

人々に、快楽を、ばらまきます


夜の帳尻をくじゃぐしゃに

芋煮を握りつぶし

お魚をすりつぶしコンクリートで寝かせます

夜の帳尻


泥棒のような阿呆達が飛び交います

夢見た怠け者が死に絶えます

努力した愛想笑いこそが本当の馬鹿です


みかんを串刺しに尻につっこみ

心を缶詰にして、出荷します

クレームが入ったら、電流流して感電し

も一本入ったら夜逃げします

電話と一緒に


君と二人で、感電し

夜空を塗り替え終身刑

子供を殺して地面の底へ

彼処を見たら目玉を溶かされ

舌ばかりが独り立ち


夜に消えれば、死んでいた

恐ろしいまでに、無意味です

期待値は、心臓の内部から針をつきだし

棺桶から独り立ち

見えないミミズク夜を舞い

聞こえない浪人は歩行者天国赤信号

立ち止まっては、一人泣き

息苦しさは、サウナさえも寒くして

大統領を殺します総理大臣を、各部位事に缶詰に

業務を怠った総務課は、一人皆で首くくり

一人むなしく鳴る電話

掃除のおばちゃん一人でる

ここは、どこだか、地獄か仏か天国か

あそこに見えるは血の池地獄か

嫌々ただの学校だ

子供が顔から血を流し

楽しそうに、勉強してる

魂湯立てて死んでいく

ここは死の国日本さ

酒とタバコとパチンコと

給料日の風俗焼き肉

死んでいくのが目に見える

ゴミ箱のちっしゅほどに


快楽おぼれて溺死

自我を通して首括り

いい加減で子が死んで

自己中達が作った世界が滅び始める


夜は、一人で、オナニーし

昼は、胃袋が破裂して

朝は、機関銃で挨拶し


ゴミ袋に包まれた犬が

一人わらいます

孤独から解放された草花が燃やされながら笑います

有毒物質が、魚の中で、すやすやと

われわれの脳はもうどこにもない


流れた涙は化粧水

怒った怒りは快楽物質

笑った顔は屋台のお面

死んだ心はスーパーに

作った体は張りぼてで

夜ばかりぷにぷにで

死んだ家族は粗大ゴミ

家族の縁はしがらみで

学校教育死んでいる

蛆の沸いた教育者

寄生された子供達

感染した親戚は

ただ一心に邁進し

車衝突大火災

怒ったナマズが大暴れ

地震津波に原子爆

子供は、海で、泳いでる

シュモク鮫が、フルスイング

大人はそれを、スイカ割り

車は走るよどこまでも

誰かをひくその日まで

金に眩んで走り出す

欲望なんともフルスロットル

女は走るよどこまでも

腐り落ちるその日まで

宗教教育公民館

誰も求めぬその日まで

腐り落ちるその日まで

誰も彼もが独り立ち

足をもがれて独り立ち

脳を取られて独り立ち

目玉を抜かれても独り立ち

明日を取られて独り立ち

世界を壊すその日まで

皆は歩く破滅をめざし

欲望携え殺されるその日まで


良くも悪くも歯を抜かれ

良くも悪くも目を壊され

何ともかんとも胃を抜かれ

どうもこうも腰を壊され

それでも笑う人の顔を

そのすごみのなんとやら


人の血を抜き

代わりに空気が充填されて

満員電車で破裂され

地面で弾かれた方が良かったと罵られ

馬鹿だ馬鹿だと笑われて

数秒後には上の空

金よ金よと育てられ

親の代わりに鉄を飲み

箸の代わりに札を持ち

人の代わりに小銭持ち

夢の代わりにそろばん器

計算ではじく人々よ

死んでも金は変わらない

同じように金は回る


みじんこぴよぴよ皆殺し

うずらずらずら集団自決

ことりむりょむりょ自爆テロ

亀はバカバカ銃を撃ち

河馬はすーすー皆殺し

みんな笑って平常運転

子供飛び出しはねちゃった

小鳥跳びだし平常運転

バックステップ衝突事故は

切符切られてさようなら

あしたまたさようなら

死んで出直してきますので

さようならと

ことりぴこぴこ大地震


殺したりない河馬の夫婦は

マシンガンを持って都庁内へ

子供は暇つぶしに共栄住宅へ

亀は一人寂しく下水道で、死んだワニと勘合し

ひとり滴が落ちました

テーブルから流れ落ちる


回るワルツは死の踊り

月が沈めば人はいない

皆赤い絨毯で寝っ転がって

朝日も見ずにお帰りだ


回るワルツは死の踊り

月きが沈めば人はいない

皆赤い絨毯で

冷たくなって眠ってる


回る月は死の踊り

月が沈めば、踊り出す

街角交差刑務所交番

学校職員室教室理科準備室

保健室給食室

全て全てが、白から変わる

内に秘めたる欲望が

押し殺した憎しみが

かみ殺した笑顔達が

つまらない赤に変えて

白々しい鉄の檻を

赤くただただの赤に染める


死んだ老人は、子供の足を、引っ張り貪る

一人死んだ子供は、小鳥達に啄まれる

あなたの子供は、一人回りコンクリートジャングルからマンホールへ、そして下水道

どこまでも、回る声は、あなた一人の偏頭痛


コンドルは一人笑う

親の両目に、膿を入れ

空高く笑いを飛ぶ

コンドルは、一人泣く

空が立方体に区切られて

虚像だったと泣いている

コンドルは、地面を歩く

死んだ骨を羽で鳴らしながら

声のした方へ鳴いている


君の両目は、親に売られた

お前の心は、教師が食べた

お前の体は、社長が殺した

お前の魂は、何色だ


何でもかんでも上の空

地面はさびて、目も当てられない

潤滑油を垂らそうものなら

血を目から流した亡者達が

我先にと毒を舐める


夢うつつに、うつつを抜かし

拳銃忘れて、ぶっ放し

教師の頭が吹っ飛んだ

仲間の体も巻き添えくらい

コンクリートにめり込んだ

一人処遇を考えながら

帰る下校は一人道


短い髪が、ふわりとゆれれば

廊下から雪崩が起こり

重軽傷者三百人

負傷者三人は必然さ

教師は、目玉を、落っことし

授業参観にこようものなら

我を忘れて、世界旅行

犬が、気になりのぞき込めば

あほになって、猫と一緒に添い遂げる

金魚も気になり、水槽からでもせり出せば

踊り狂って干からびる

短い髪が、雨に濡れれば

雨が恐縮して雪になる

そうなれば、教室は、吹雪になってゆき雪崩

死傷者含め300人は堅いもの

ああ、乙女の恐ろしさ

それが落ち着くのはいつの日やら


目玉くり貫き

赤黒かかれただるま入れりゃ

毎朝うるさくて

眠れや知れぬ

取り出そうとも脳味噌食われ

腹まで、足が伸び出して

にっちもさっちも取り出せず

死んだ後にようやくと

堂々と出てきたのです



死体漁って三十年

知らず知らずに四十幾とせ

人を殺して三十年

子供捜して百数年

宇宙燃やせば五十年ばかり

禄でもないと十数年

家を探して八十数年

彼を捜してたったの一年

人を燃やせば二十年は燃え尽きず

残りの四十年は一人歩きをぶっこわし

六十年と七十年は流し読み

九十年はこれからだ

一〇一年は、昨日過ぎた


馬鹿の串刺しはよく売れる

熟れた娘は皆買って

贅肉捨てて燃やしてる

上から目線の佃煮は貧乏余って仕方ない

燃やしても、怒られて捨てても罰金かかるし

この上は、秘密に無くすしかない

怒られようとも殺されようとも仕方がない

手に余っては消えるべき考えるには足りすぎる

想いすぎることもなく馬鹿を見るのは不条理で

燃やす度胸は、どこ行った明日忘れて昨日に逃げて

追い出されては皆殺し

忘れた、明日はどこに行く

死体引き連れ妖怪肉や

人なら何円三十円

魂軽すぎ肉腐りすぎ添加物が多すぎて

食ったらそれで、即終了

無限の命もすぐ尽きる

それほど人は、食えなすぎ

食ってもまずいし見ても反吐が出る

想えば端から腐り出し

考え事が不良品ルールに欠陥未来に損害

不良在庫の山の山

死んで償えもう居ない

居るのはただの借金と

消えない倉庫の不良品の富士山と

芋虫のような従業員

飛ぶことなく葉を食べて

くそばかりが蒔き散らかされ

一人たたずむ社長かと想えば

見向きもされないマスコットが

一人笑ってる呆然と


意味もなく死んでいく

それすら意味も考えず

溶けるようにゴミのようにあほのように

死ぬことさえ意味にならない

無意味さが押しつぶされて出てきたのが子供です

この世を恨むために出てきた破壊者が子供です

大人はただただひれ伏し殺される時を

ただ待つのです


夢が、ゴミ袋の中で、唸ったと思ったら

回りの血液が、沸騰して、一瞬で、回りを

ばらまきます


夜の苦しさを殺し

豚の笑いを眺め

サラリーマンの群を探し出し

漁師はそれを、捕獲して、嫁はそれを缶詰にして

サラリーマンの嫁は、それを見て笑うのです

雉を捕ったので、鍋にすれば

それは、私の子供でした

藁を裂いたので、それを見たら

私の犬でした

クッションを殴ったらそれは私の妻でした

冷蔵庫を横に倒したらそれは、祖父母でした

ガラスを割ったら家が壊れました

国が滅びました

地球が壊れました

宇宙が壊滅しました

一人月で笑っています


長い長い寄生虫が、めんたまの中で、泳ぎ回って

恋人を捜します

結婚相談所に掛け合いに行けば

おじさんの目の中で、ダイオウグソクムシが、テレビを見て、ニートしています

私は家に帰れば

嫁が、大腸菌と戦っていました

一人ちゃぶ台の上で、ソフビと戦いました

私です


がらんどうな、お勝手に

泥棒が串刺しになって三十年

めしをくれ

とうなります

余りにどうもうるさいと

家の子供が来て

マッチ棒で遊びます

あついあついと

叫びます


学校が、燃やされたってさ

あまりにも普通のことだったので

テレビを見ています

先生が、酸で溶かされてるってさ

カメラを持って行こうとすると

妹が、ぬいぐるみを持って

Tシャツの裾を引っ張るので

家でふて寝することにします

校長の血管が、一本一本引き抜かれてるってさ

あまりにもつまらない僕は寝ています

体育教師の眼球が転がされてるってさ

夢の中は安眠です


長い、長いスラロープのような道は

トンネルでありまして

クマが一列になり歩道橋を、ぬいぐるみ善とした姿勢で、人を殺しながら歩きます

道すがら、私は、笑います

ゴミのように、トラックに積まれながら笑います


長い長い苦しみの甘露

血は飛び散り宇宙は吹き飛ばされ

人の目玉は、灰となり

人の業を一粒一粒燃やします

苦しみは、数百倍にのばされ

それは、人を人たり得なくするには十分でしょうに


誰も怒らなくなり

人は死にました

誰も泣かなくなり

心は消えました

誰も苦しまなくなり

人は首を括りましょう

それから世界を壊しましょうに


目印探して皆殺し

酒を飲んでは皆殺し

車に乗っては皆殺し

会話しては皆殺し

飯を食べては皆殺し

仕事をしては皆殺し

遊んでは皆殺し

デートをしては皆殺し

葬式で皆殺し

全てが殺し皆殺し

誰も生きてる意味などないのです

誰もいきる価値などないのです

そうです、ようやく気が付いたのですか

この大馬鹿物メ


「どんぶら」


「それで、あなた、あなたは、後ろにいた車を

急ブレーキで、事故を起こさせ、殺しましたね」

男は、小さく震えながら

偉く高いところから見下ろしている老人に向けて言う

「はい」

老人は、髭を撫でるのを我慢しながら、下を向け男に言う

「あなたはそのときどんな気持ちを持っていましたか」

男は、前を見て言う

「私は、60キロを出していました

私は、60キロを出していました」

老人が、言う

「それは、分かりました、その後をお願いします」

男は、もう一度繰り返し別の言葉を選んだ

「はい、私は、60キロ出していました

法廷速度50キロの道です

気が付くと背後に荷台に座席のない軽トラ

そう白い軽のトラックが、近づいていました」

「それでどうしましたか」

老人は言う

「はい、それは、ぴったりと一メートル程後ろに張り付き

そのまま、長い間、確か六道から銀堂までの距離を

くっついていました

私は、怖くて怖くて

ああ、あのときも」

老人は、また言う

「あの時とは」

男は、老人を、見て言った

「僕は、もっとスピードを

法廷速度以上のスピードを出す必要性を感じ

ついに、アクセルを、全開で、踏んだ瞬間です

後は記憶があやふやで」

「踏み間違えたんですね」

老人は、そう言った

「はい、たぶんブレーキとアクセルを焦って」

「そうですか、ご着席を」


「彼の事故のせいで、農家の56才男性

田嶋 喜六被害者は、全身骨折 内臓破裂 前歯六本破壊 銀歯一つかぶせ物が取れるなどなど

事故後三時間後に死亡しております

このことから分かるとおり

加害者たる尊ミコト 信マコトには、懲役三十年が、該当するのではないでしょうか

また、家族が居ますので、その分の慰謝料

五千万円を、請求します」

検事に対して

弁護士が、重い腰を上げた

「まず、今回の焦点は

どちらが先に、法を、ルールを無視したかに

あります、陪審員の方々そうではないでしょうか」

おばさんや老人フリーターなんかが下を見る

「まず、尊さんは、法廷速度を守っていた

これは、ドライブレコーダーに、一分一秒

違わず残っている

さらに、背後から、軽トラックにのった

被害者による、悪質な追求

それは、あおり運転に飽きたらず急発進

不要な黄色車線違法の黄色車線の追い越しを臭わす

左右による蛇行運転

これに、被告人マコトさんは

なんと三〇分も耐えています

怖かったでしょう

ほんの1、2メートルです

ここに、映像を提出しますが

集中を要する運転

それを、三〇分

もしかすれば、立場が、十分逆転してもおかしくはありません

ルールを守らなかった人間が、貶されルールを守った人間が罰せられるそんなことがあって良いわけがない

彼は、悪だ」

「弁護人、言葉がすぎます彼はもう死んで居るのです」

「失礼」

弁護士は、重く腰を曲げ前を向いた

「以下のことを踏まえ今後の彼の事故をしたという

罪悪感を、考え、そして、この後田舎にあるにも関わらず車に乗ることが出来ないと言う死刑宣告のような事態を踏まえ

私は彼に、無罪判決を、要求します」

相手の弁護士が立ち上がった

「それはあまりにも、不敬です

彼は、事故によりどうあれ、人一人殺しているんですよ」

相手の弁護士が立ち上がる

「考えを改めます

車に一生乗れないと言うことから考え

その分の慰謝料五百万円を、要求します」

「ふざけるな」

弁護士が叫ぶが

もう一人は、席に付いた


この裁判は、裁判委員により

無罪に、決まり

マコトは、釈放され、

今現在コンビニで働いている


彼がこの犯行を思いついたのは

夜中の山の中を走っているときだ

彼の背後を、一台のバイクが、走っている

彼は、ウインカーを出し

道に止まる

背後のバイクは、猛スピードで、峠の坂を

落ちるように、消えた

そのとき、彼は、思ったのだ

ルールとは何だ

もし、圧倒的善意により

その範囲内でルールをやむなく破った場合

それは、善意の範囲内で相殺されてしまうのではないだろうか

かれの考えは、消えては浮かび

ある時、彼は、背後に、車が、近づいたとき、

止まる時間を考え始めたのであった


私が、本を持ちまして

ふと、開きますと

線のような血が、地面に垂れたのでした


私がいしと決別した日

全ての鉱物は、翌朝、粉々に

ひびが入り

見るも無惨な姿に、変化したのでした


とある石好きの男がいた

男は、働きに出ても、その全てを、石に使い

食うにも困る程であった

それでも、金が出来ると、どこか等か、石を集め

見る出もなく、しまってしまう

ある日、山伏が、男の家の前を、通りかかり

その面妖な空気に違和感を覚え

男の家にはいると

山伏は、男の背後に、様々な山の石が、積もり

がんじがらめにされている男をみつけた

山伏は、男に、石と別れるようにしないと

死ぬことを伝え、家を出た

男は、それを聞いた瞬間、もんどりがえるほど

苦悩な表情を見せたが

気が付くと、石と、決別する意志を見せた

翌朝、男が、石の箱を開けると

どの箱も粉々に、ひびのはいった石が

寂しげに、箱の隅っこに転がっていた



不完全と意味不明は違う

完全な意味不明は作りたいが

不完全な意味不明は作りたくない


現実に心を食われた人間は

何かしらからだを壊している

金の臭いに引きずられやってきた

怪物に、その心は食われのしかかられた重みに体をこわし、更に、寄生虫が川を目指すように

幻想を見せられ、良くも分からず、ただ忙しく動くしかない


言い表せる物は作るな



線に従え 


本物を作りたいのか楽しい物を作りたいのか


楽しい物がおもしろいとは限らないが

楽しそうな物はおもしろいに違いなく

おもしろい物が、楽なものとは限らないが満足できないものではない





知らず知らずに、踏んづけた猫は

平たい尻尾を嘆きまして

あんまり悔しいものだから

泣くわ泣くわ

あんまり悔しいものだから

そこらじゅうの木をかじり

涙であふれた街の中

木で作ったボートで泳ぎます



桜が、舞っている木の下で

お酒を、幹に寄っかかって飲んでいましたが

熊がオドロオドロシい声で、「酒をくれ」と言うものですから、徳利を、熊の口に、がばがばと、そそぎ込んでやりますと、口では「鮭じゃない」と言いましたものの、ほろ酔いになったと見えて

「もっとくれ」よと

ほんぐずれた声で、言いますのですよ


「シんでんじゃないよ」

赤い服を着た幼子が、灰色のスーツを着た

血みどろの男を引きずって、歩いてきます

頭上で、電線がくんずして、光っている下で

近づいてくる彼女でした


鮒が、水溜まりの底を泳いで、隣町に行こうと

しているので、私は、急遽

ずるい

と、そう言いまして、水の溜まった穴に、飛び込むのです


どうせプロならプロでしかできないことをやろう


人とは、動物のようなものだ、餌を与えれば、いくらでも食べる、水槽の中の魚や動物のように

人は虐げられて、観察されてようやく人本来の生体を成す



人の本性を裁くのに快楽は重要だ

そしてそれを目に見える形に、出すためのツールとして開発された物がお金と言う道具だ


金がなくて、職業は、成り立つのか

やりたいだけで、それは、成立させられるのか

人を動かす物が、金だけとは、何とも浅ましいものだ


死ぬきでなければ意味がない


人は自分の快楽のために人を動かすから疲れる

そう言うものだと諦めて、水槽の中を覗く

観察者になれ

もし動かしたいなら、人は一部を除き怠惰であり

また両立できるが適当 継続する穀潰し

そして、金で動く物が大半の酷く本能的でかつ

日本に生息する人族は、酷くルールに縛られ

それを楽しく思う者と

それが理解できないのに、応じて回りを巻き込む者

興味のない者

どちらでも良いものがいる



現実主義者と一流の芸人を会わせれば

理屈以外と快楽が共存しうる

快楽のソーセージが、存在しうる


一つのことだけやると、それは、破綻の理想主義となり

現実ばかり見ると想像のできない脳無となる

人の心に、余裕を持ち

されど、受け入れるみが必要だ


自殺するより嫁のことを考えるほうがいやになる


自分自身で、死ねるならまだいい

しかし、意志のないまま死んでは

死んでもしに切れない

これは、自分自身だけの問題ではない

人々は、意志を持つことを諦めている

これは、非情に危険なことだ



大丈夫です。師匠私はいつも不幸です


サンタロ臼


私は毎年クリスマスを楽しみにしている

なんと言っても奴が来るからだ


「それは全身真っ赤な血に染めて

唯一白いのは

顔中に生えた白い髭と病的に白い肌

死体の積められた袋は重く

人の家に押し入る度に、どんどん重量は増えた

老人は、愛車のロードン31を、ふかすと

別の街に、走り去る」


「ねえパパ」

暖炉が赤く燃え、ふわふわの毛を携えた大型犬が

その前の絨毯で、寝そべりながら少女を見ていた

母親は、談笑する二人の背後で、大きな、ダチョウの丸焼きを、車一台は、乗りそうな銀色の巨大なテーブルに設置する作業で忙しそうだ

「なんだい」

父親は、家の中だというのに、堅苦しいネクタイを締め、腰を屈め、少女の目の前に、顔を寄せて言う

「私、弟がほしいの」

父親の顔は、仮面を、氷で、作ったかのように、張り付き動かない

母親は、作業を、相変わらず続けていた

ダチョウのはみ出た顔が、銀色の巨大な皿の中に納められた

「もう一度、言ってごらん」

父親の顔は、朝起きたところだろうと寝るときだろうとその差はなく、彼女は、産まれてこの方

それ以外の顔を見たことがなかった

「うんん、別に、ヌイグルミがほしいの」

父親は、懐から手帳を取り出すと、細く短い鉛筆で

その黒い手帳に、何かを書き込むと

「さあ来なさい」と言って

一人巨大な食卓に、向かった

少女は、後を、白い靴下の足を動かして

カルガモのひなのように、後を追う

中間に母親が、エプロンをとり座る

父親は、暖炉から一番離れた右側

少女は、逆の左側に腰をかけた

椅子は高く彼女の背よりも背もたれは、腰の位置から頭まででも二倍ほど空きがある

「さあ、頂きます」

それは、長く続く食事の祝いの言葉が続く

民の平和と戦争が起こらない事への感謝

中央で、ダチョウが、切り分けられた

父親には、頭を、母親には、心臓を娘には足が、運ばれる

それ以外には、食べ物は存在せず

少女は、母親を見て、また父親を見て

最後に、だいぶ残っている中央の巨大な残骸を見て

そして自分の皿をのぞき込む

それは、小さな猫ほどもあり

とても少女が今晩の内に食べきれるとは思えなかった

肉は、血が滴るほど生焼けであり

白い皿に、血が流れている

「それでは頂こう」

抑揚のない声が、反対側の遠くで聞こえた


「それでなたは何をお願いしたの」

白い人形が、彼女にそう聞く

それは、この部屋に毎年増える人形の一体であり

その中でも今年、一番彼女としゃべった友達だ

「私、人としゃべりたいの

だから、サンタさんにお願いしたの新しい家族が欲しいって」

人形は、一人指を絡ませて、悩むような仕草の後

「それじゃあ、パパとママは死んでも良いって事ね」

少女は首を振る

金色の髪が、揺れた

「私にとっては、必要ないかも知れないけど

彼らにとって私は必要よ

だから、別の愛情をくれる人が必要なの」

人形は、今度は足を、組 彼女を見て言う

「あなたには、愛情はないの」

少女はまた首を振った

「いいえ、私は、愛情は知らないけど

それがあることは、知ってはいるわ

それは、知っているという事とおんなじ事でしょ」

人形は、ゆっくりと首を振った

しかし、あまりにも振ったせいで、首は、半分以上回り首が後ろを向いてしまう

「それは違うよ、ゲームという存在を、あなたは知っている、でもそれは、ゲームをしている人たちの感想であり、あなたはゲームを今まで産まれてから一度も・・そう、知らない だからあなたの愛情は

妄想でしかないのよ」

しらない

少女はそう答えると

さっさと布団の中に消えてしまった

外から見えるのは、遠くで明かりに包まれた街と

それを隠すようにふる白い雪の綿であり

人形は、先ほどのことなどなかったかのように

少女の手から、僅かに燃える暖炉の上の小さな布切れの中にいた

どこかで、無粋なエンジン音が近くまで響く音が聞こえる

しかし、少女に知るよしもない



少女は、一人いた

血の海で人形を、持って

赤々と燃えていた暖炉は、冷たく

灰が、白く積み重なっている

少女は、突っ立っていた



「それであなたに、愛情は、得られたかい」

少女の目の前に、サンタクロースがいた

それは、白い服に、白い口ひげ

目には、丸めがねをかけ

手に、高そうな筆を持っていた

「いいえ、あなたと同じ顔を、みんなしていたわ」

医者は、それを聞いてカルテに何かを書き込んだ

「君は、両親を、殺したそうだね、なぜだい」

少女は手に持った人形を握りしめたまま立ち上がる

「私は、ころしてなどいません

あさめをさましたら、二人はいませんでした

それだけです、サンタクロースが、持って行ったんです」

医者は、眼鏡の奥から前を見た

「君は、愛情を得られたのかい」

少女は、人形を抱きしめると、尻餅を付くように

椅子に座る

医者は、同じ事しか言わない

少女は、同じ事を考えていた

昨日のダチョウは、オスだったのだろうかと


「それで、城の主は、まだ、少女を、かくまっているのかい」

パン屋の前で、男が二人話している

道路は、灰色の煙を吹き出す調子の悪そうな車がたまに行き交い白い霧を汚している

「ああ、何でも、親を二人とも、殺された娘らしくて

まあ、子供が出来なかったんだ、仕方ないだろ」

「そう言うものかね」

二人は、帽子を深くかぶり、話を終えると

白い霧が行き交う街に、それぞれ別の方向へ分かれた

その途中の道路に面した交番で、警官が二人、湯飲みを前に、話し込んでいる、灯油ストーブの上では、白い蒸気をあげたヤカンが、一人考え事をしていた

「しかし、老婆が、一人で、大の大人を、寝込みでもないのに、殺せるものかな」

でっぷりとふとった方の警官が、深くかぶった帽子の奥から若い警官を見て言う

「少女だから、まだわからんが、目撃者が、居る

それはもう、仕方がないだろう」

若い方の警官は、言う

「しかし、老婆ですよ」

太った警官は、お茶を飲んでから

「毒の可能性は、無いらしいが、安心しきっていたらそう言うものだろう

そう言って、若い警官の腰をみた

「しかし」

太った警官は、立ち上がると、ヤカンを手に持ち

若い警官に言う

「君はそろそろ巡回の時間だ」

チクタクとなる小さな鳩付きの時計が揺れた

若い警官は、自転車の鍵を持ち表へ

その後ろから太った警官が言う

「滑ると危ないぞ」

若い警官は、水溜まりを、滑り・・・



ひそひそ声がする

若い看護婦が、カーテンの裏で、話し合っていた

「それで、父親と母親は、今、手術だそうで」

太った看護師が言う

「いえ、娘と老婆だと聞いたわよ」

細い年のした看護師が言う

「内の院長と愛人だと」

少女は、カーテンごしに揺れる彼らを見ながら

布団の中で、ほくそ笑んだ

また嘘に騙されている


肉体には自分がもっとも辛い物を

心には、自分がもっとも求める物を


時間を無視した物を


力なき物が虐げられるのではない

力を欲する物が虐げられるのだ


男の手が女の頬を叩いた

肌ははじけ

だいいだいいろの液体が辺りに飛び散った

その辺は、様々な色が飛び散り

オブジェックトの様に

白い骨が、コンクリートに埋められ

子供達は、色のないお面で、骸骨を登っていく


酒のような、ジュースを飲んだ、子供は

骨が抜け落ち

目は腐った蛍光灯のように点滅を弱々しく繰り返し

抜け落ちた喉から発せられる声は

小さく「チュウチュウ」鳴くのである



あなたが私を殺したのよ

老婆は、背骨辺りから流れる血を指さして

ハリボテの警察官に延々と話し続ける

しかし後ろに回り込んで、それがコンセントに刺された、ラジオテープな事に気が付く


文字の海にだいぶした少年少女は

大人達により、コンクリートで埋め立てられ

口の部分だけ、ホースでつながら

今日もゴミをながしこまれる

排処理場として運用が行われた


目印に立て込んだ

家が、火事に合い

老人と骨が、家から飛び出してきて

そのまま老人ホームに換金された

そこでは毎日不味い棒を延々と作らされ続ける

拷問に合い

老人達は、目を爛々と輝かせ

命を燃やす瞬間を眺めながら

上に立つ人間を殺す時を眺めるのです


時間の感覚を忘却し

さながら緩い時間的憂鬱を嘗め

私という肉体的誘惑が死の時間を進めていく

囚われた骨の鳥は、今日も鳥かごをかじり

私の餌を、口や目、肋骨などからこぼし

そのしたを小さなこびとが醜悪な顔で集め

泡沫の根城をこさえるのです


猿の顔をした姫君に

爆弾を食わせたことにより

この世の中の顔に関する記憶が塗り替えられ

河馬のような男爵がもてはやされ始める

機械職人の僕は、薄暗い地下室で一人

回る機械を眺めほくそ笑むのです



泥のように遊びながら肉のように滑り

骸骨のように壊れ言葉のようにイミガナイ

魚のように、廃棄物の水を泳ぐ

猿のように繰り返せ河馬のように優柔不断で

馬鹿のように天才であれ


軽い貧血を覚えながら

横にいる見ず知らずの女性に狂気していた

誰だ

この牢獄にいるのは、牛のような監視員と

ゴキブリのような虫とネズミのようなラットしか居ない

横にいる女は髪は金髪であり、目が隠れるほどに長い

それは、座れば腰の辺りで、ぐにゃりと横に曲がるほどに長い

目は閉じてはいるが、きっと青いだろう

日にも当たらない自分よりも幾分青白く濡れたように白い

僕は、その肌を汚すように重ねられた白いシーツのようなワンピースを着た女に驚愕していた

厚さ五センチは有る檻に囲まれた

この部屋に、食事以外に運ばれた物はない

ゴキブリやネズミは居たかも知れないが

自分ほどの大きなほ乳類は無い

本もなければ、紙もペンもないこの部屋に

それは、余りにも異質なものであった

私は、それを、揺り動かそうとしたが

それは石像のように、重く

また生きているかもどうか疑問に思われた

「あなたは生きているんですか」

女は動かない

それどころか、服がまるで、石で出来たように堅い

私はおそるおそる

その手を触った

沈み込むこともなければ

反発することもない

それは軽い軽いプラスチックのような歪な無機質だった

僕は彼女の目を指で押してみた

しかし、瞼が開くどころか

蝋をさわるように、指が滑って下に向いた

それは両手でやっても同じ事であり

青白い光りが壁の一角から

冷たい牢屋に刺す

眠りこけた監視員は

深く帽子を頭から目の辺りまで下げているせいで

顔色はうかがえない

物音一つしない牢獄の中で

僕は、マネキンと二人で閉じこめられた


腐り落ちるマネキンは、異臭をもたらすことなく

その想像を、自分にさせた

皮膚は黒く

徐々に落ちる姿を見ても

蠅一匹よってこない

ただナメクジや小さな虫が隠れ家として彼女の死体に間借りしている丁である


かんしいんさん


青い服を着て真っ黒いマントを制服の上から着て隠している男の監視員に言う

あなたはこのそんざいをごぞんじなのですか

しかし、監視員は、帽子を深くかぶり動かない

僕の声が聞こえているのかどうかも怪しく

たまに動くがそれ以外は寝ている姿しか見ない

女の骨が皮膚からのぞいていても

その光景はいつもと変わりなかった


プラスチックの死体を、観察し始めて

もう何日たっただろうか

それは、骨さえぼろぼろになっていた

ねえ かんしいんさん


言葉にできない会社


イタチコーポレーション


殺人者の憂鬱


あなたは、人を殺してしまいました

逃げなくてはいけません


殺人者一人

市民

警察


十字のマス

それの数の駒 

まず殺人現場

そこが犯人の場所

次に市民数分

警察数分

逃げ道数分(必ずそこが出口と限らないように

ひっくり返しまでそこがでれるかも分からない

もしくは、全ての出口を入らないと脱出出来ない

また、ある一点まで全ての出口を集めなければ

でれないなど)

市民は、カードを引く

一枚だけ警察

犯人は、市民を殺すことが出来る

ただし、さいころを振り奇数なら成功偶数なら

何も起こらない

市民の場所は通れない

(また偶数なら一回休みも市民は死ぬも)()の方が

まず一番目に

最後に物資

カードをばらまく カードを引いて

市民は、物資を運べる

物資のマスに行き運び置く

棒 そこが通れなくなる

ホイッスル 警察は、ニます進める三ターン

鳴らすと使えない(もしくは、もう一度カードを引いて場所を決める)

防具 市民がもてる 逮捕権はないが、犯人は通れない 

物資は、犯人も使える

物資は、一度使うとその効果を動かせない

棒は置いた場所を動かせない

犯人は、使わない物資を、奇数で壊せる

市民は、さいころを振り合計が六になるまで

毎ターンふる 六になれば壊せる

これを、販売行為と言う

ノコギリ 犯人のみが使える 使用済みの物資を壊せる

爆弾 犯人のみが使える そのマスを封鎖する

マスの前後

そこに人が居れば殺せる

市民が、使用した場合市民もゲームオーバーとなる

警察は、使用できないが、道を封鎖出来るが

その場所を離れられない

離れるときは封鎖がなくなる

(六ターン封鎖もその場合離れられる)

警察が、死んだ場合

犯人が任意の場所に警察を置ける

縄ばしご 通行不可能のマスを進める

警察は、犯人のマスに入ると逮捕となる

犯人が警察のマスに入ったとき

偶数なら逮捕となる

市民だとそのマスは通れないが

警察は通れる

謎の本

1サイコロを好きな数に出来る

2ニマス進める

3一人選び一回休み

4死ぬ

5謎の本をもう一マスカードを引き置く

6改心 別の職業になる

(6 殺人者の場合市民 ゲーム終了

市民の場合殺人者市民に逮捕されるが警察には逮捕できない存在殺人者どちらかが条件達成すれば逃げられる 警察殺人者を逮捕できなくなり市民を殺すことが出来るが、殺人者は殺すことが出来る

その場合サイコロを振り偶数なら相手を殺せる奇数なら死ぬその場合全員を殺すまで勝てない

ただし、殺人者と同じ条件をクリアーして脱出は可能

その場合殺人者は、野放しとなり終了

市民は、死ぬただし一回休みになる)

宝石 それを相手に渡せば、勝負がなくなる

通ることは出来ない(通っても良い)

新商品ドッペルゲンガー

1  +ニ体

23 +一体

456+0体

サイコロを振り

増えた物をカードを引き置く

そこに誰かの物資があれば消滅する

駒は、それを振った人物と同じ技能特権

ただし勝負の場合犯人は奇数なら警察でも勝てる

市民も偶数であれば勝てる

勝負とは、同じマスに入ったときに行われる

もし、その先に進める場合進めるマス分進める

基本縦横一マスしか進めない

もし盤面が違ければその類ではない

ただし、同じ人間のドッペルゲンガーと一マス以内入ることはできず 入ると両者が消滅する

ゾンビ

死んだときに発動する

奇数なら、生き返る

ただし、全員に勝負を挑み

全員が、まけてゾンビになれば勝ち

噛まれた者は、継続して、目標を遂行する

ゾンビは、物資を使えない

ゾンビは、偶数で死ぬ

勝負は、両者振り

数が大きい者がサイコロを振り

勝敗を決める

奇数で壊せる

ゾンビは、ゾンビと同じマスには入れる

その場合試合は、続けて行われる

市民は、同じマスに、二人居れば犯人警察は通れない

勝負も一人増える事に数を増やす

勝負に勝っても、相手は死なない

道具を一つ消すことで生き死にの勝負を行えるが

奇数と偶数の勝負であり勝っても負け

警察と市民は、殺人者を、逮捕することにより

勝負に勝てる

殺人者は、脱出もしくは、全員殺せた場合勝ちになる

ただし、そのほかの勝利条件も存在する

警察は、市民が全員殺された場合市民になる

牢屋 そのマスに、殺人者が入った場合

市民の勝ちになる

市民が、勝負するには、二人以上もしくは武器が必要

勝負に勝てば、相手を好きなマスに一マス動かせる

ロープ

サイコロを振り

自分のマスから一マス周辺に、置ける

行けない場所に行くために置いた場合

一回だけ使える

人に使った場合

1 三回休み

23二回休み

456一回休み

となる

会合 市民だけが使える

同じマスに、合意した市民が入れる

使用したマスに限る

談合 勝負の代わりに、使われた相手が道具を一つ交換する

売却札

未使用の道具を使わせないようにする

どの場所でもいいが

使う場合その場所に行き

物資を一つ消す

不完全な薬

カードを引きそのマスに行く

強欲な店

持っている全ての物資を消す

消した枚数カードを引きそれから選びその場所に行く

共犯カード

会った相手にそれを渡す

相手は、ゲーム終了に、それを裏返す

その場合、終了した時点で、もらった相手の勝敗に属す ただし、仲間になるかは、二枚のカードの内どちらか選べるが、最後まで裏返せない

特性は変わらない

突然変異薬

物資カードを全て捨てる

吸血鬼の始祖6

市民2

死体135

ゾンビ4

吸血鬼の始祖は、銀の銃弾でしか殺せない

ただし、それさえあれば、すぐ死ぬ

吸血鬼の始祖と同じマスにはいられた者は

サイコロを振り6なら死体それ以外なら配下

死体は、物資となり死体の数好きなマスに進める

はじめに勝負しても良いその場合配下になれない

6を、出さないと始祖には勝てない

始祖が、奇数を出せば、道具を一つ取られる

6を出しても、一つ死体が減る

死体がない状態で6を出せば死ぬ

配下は、始祖が、命じた場所に行かなければならない

命令する場合そのターン始祖は動けない

死体が無くても動けない

始祖は、障害物 人を越えられる

全員が、市民の場合

その中から警察と殺人者をサイコロなどで決め

(残りの市民からサイコロなどで決め一人死ぬ

その場合その場所に殺人者をも可能)

カードを引き置く

もし特殊条件で

市民が警察になるとき警察と殺人者だけなら

殺人者の勝ち

もし警察だけなら

その中から同じ事を繰り返し

その場合警察と殺人者は両方負けるが市民は勝ったことになる

殺人者が、全員殺すか警察が逮捕するまでおわれない

偽手帳

一回だけ特権を使える

市民警察殺人者に限る

うやむやスイッチ

全て最初からそのとき

押した者は出れない

隠れ家通り

設置した者だけが通れる

地下道

6ターン休み

6マスの間で

その数自分の場所から出た数の場所に穴を置き

そこまでいつでも行ける

今居る場所に穴をあけ一マスで進める

転職

12警察

4市民

356乞食

乞食になると物資を全て捨てる

誰かが使った物資を、使用できる

勝負に勝つことができないが負けることもない

勝負された場合12で死亡

3456で、相手の職を自分と入れ替える

自分で勝負は起こせない

選挙

全員でサイコロを振り

一番大きい数字がでるまでおこない

大きかった者は

警察を動かせる

警察を一人増やせる

市民は唯一普通に殺すことができる

殺人者が、成った場合

警官は、市民を殺すことができる

その場合政治家は、警官と政治家以外が全員死んだ時点で政治家一人の勝ちになる

警官は、引き分け

殺人者が、逮捕された場合も終了

スクープ

勝負の代わりにこれを使う

6以外が出た場合

特殊職業は、市民になる

6が、出た場合物資を全て失う

市民は乞食になる

戦争

サイコロを全員で振り

偶数奇数半分になれば

その中でサイコロを振り一人選び

その人間が死ぬか

全員死ぬまで勝負に変更される

駒は、全てもとのいちから始める

特殊条件でなければ

勝負して負けた方が死ぬ

サイコロをニ個ふり

ぞろ目なら勝ち

負けると死ぬ

ピストル

犯人と警察のみ使える

三こ先のますにいる者に勝負できる

置く物は置けるが

行動は消える

装備は消えない

消耗品は、消える場合もあるが消えない場合もあるので確認

死に神

6の物資で使える

ある者を6ターン止める

6がでないと6ターン目に死ぬ

お札

この世の者ではない者に勝負されたとき

サイコロを振り

その数逃げる


お化ヶ屋敷


あなたは、夏休み古びたお化け屋敷入ることになる

そこでは、死んだ亡霊が、夜な夜な生者を襲うらしい

屋敷には、妹が隠したというテストの答案用紙がある

君はそれを取り戻さなければいけない


賽子

1逃げる   

2見破る

3考える

4金縛り

5お祓い

6憑かれる


宇宙船~の脱出

宇宙船のようなもの

縁があり

サイコロの目デ

動かし

磁石の玉が動く

船員はエイリアンから逃げるため

脱出室まで行くが

棒を動かした後

船を左右に揺らすので

磁石が引っ付く可能性がでる



モリのナカノ寺院

それは岩場の多い山であるが

しっかりと太い道が造られ

学校でも、進むことが出来る範囲での常識はある

暗い森は、岩の多い地面に落ち葉をわずかに落とし

そこから、にょきにょきと

視界の全方向に必死に生えているが

皆同じに見えるほど山は暗く重い

皆で、中間まで行くと

左右を分厚い土の壁に挟まれ

その中に、壁のように

びっしりと何かも字が書かれたり貼られたりしている

空間にでる

壁の上に、屋根があり

ただでさえくらいのに

それは、廃墟以上の恐怖感を与えると同時に

その威圧は、それが、寺院と言う絵にも言われぬ

存在のおかげで、それが物質的そんざいでは無く

存在的意味から来る空想的意識を、意識させてくる

屋根は、瓦であるが黒く

壊れコケが生えている

しかし、その上から瓦が積まれ

土の存在が強い

更に、岩肌に掘られたように

そのの道を行く



父おやが海から上がってくると

その手には、箱があり

それを返して来るという

それを開けると

札束があり

彼曰く300万円あるという

僕はそれを持って、どこかにいこうとすると

制服をきた警察官が現れ

それは何かという

僕は、それを警察に届けることを

言うのであった


夜が落ちてきたように、突然暗くなった

辺りを見て、男は思った

どうして、僕はここにいるのかと

辺りの風景を、ゆっくりみたところで

男の考えは、大してまとまらずゆっくりと落ちるような眠りに引き戻される


妄想は絵

現実と快楽は小説


葉議知 歪 はぎしり ゆがみ



私はそのとき思っていた

なぜ思っていたなど聞かれても

そんなことは、私には到底分からないのであるが

そのことについて聞いても

分かるはずもないのだから仕方がない

その日、狂うような赤い日が、山の向こう側に

沈むのを見ながら、私は、家に入った

暗い玄関で、靴を脱ぐと、そのまま畳だか床だか

いろいろな物をまたいで、自分の部屋に入った

部屋には、一頭の良くできた猪がおり

畳の上で錆びたように動かない

私は、猪の方を見て、おがんだあと

机の上の電気のスイッチを付けてノートを開いた

猪は、死んだように動いていない



ご飯の声がしたので、落ちたように、階段を下り

そのままご飯の席に付いた

にぎやかな湯気が、テーブルの各所で湯気を上げ

中央の厚さがある大きなどんぶりの中から

山のような食料と噴火して、天井という天井を

水滴と油とにおいで、べとべとのねちょねちょ

にして充満させるような物が、湯気を立てる

私は一人、茶碗を、迎えに行く



長い廊下を、骸骨が、値札を付けて歩く

金魚が、腐りながら水槽でおぼれ

鐘が、金魚の大会の終わりを忘れている

長い廊下を、行く 一人行く

見つからないように電灯も持たず一人で歩く

遠くの街頭が揺れては増えた

消化灯が、ゴトンと揺れた

目印の下で、赤い鉄が動いた気がする

夜の学校で、秒針が止まる

階段は、狂ったように、上に上にと動き続け

西校舎では、あるはずのない地下へと動き続けた

涙のような水滴が、天井から流れ

二宮の銅像を、しとしとと濡らす

廊下は、笑う

老化した頭を、揺さぶり

机を笑う 階段を笑う 黒板を笑う

誰もいない校舎で 一人暗闇の中で


長い長い猫が、私を見て、こういう

そろそろ死ぬ時間ですよ、と

その目は明らかに、人間のような死んだ目であり

とても猫とはおもないようなまったいらな歯が

平行線に笑う

私は、首を振ると鞄も服も投げ出して走る

信号が意地悪く、黄色から赤に点滅を繰り返し

悪戯に空気からクラクションが怒鳴り散らす

私は一人、寝たふりをしながら

世界を怖そうとするホームレスから逃げ出すように

赤から切り替わった世界に足を踏み込む


流れ込んだ眠気が、あまりにもうるさいので

団扇と手と扇風機とジェットエンジンと

ありとあらゆる手を使い

最後にベルフェゴールに、頼んだものだから

消えてしまうと思いきや

いつまで経っても怠惰は起きず

私は今日もまた誰も来ない熱帯夜

眠気片手に戦う夜がつづくのです



魚が流した涙が余りにしょっぱいものだから

は虫類は、陸に逃げ

あんまり天がうるさいものだから

虫たちはこぞって地中で、眠り

一人人だけが、ネオンの故宮に今日も迷うのですよ


鯖のように側にいて

河馬のように虫歯を連ね

結婚前夜に逃亡を繰り返す

死んだように眠った河童はミイラになりながら

明日の夢を解き解く

学校帰りのガキたちは

一人手に手にナイフのようなチューイングガムを嘗めながら誰も居ない堤防をそれぞれ歩くのです


そんなに、その日は、赤かったのですか

頭のはげた老人が

手ぬぐいを持ち出しながら

女の子に、尋ねる

その日は、余りに暑かったものだから

空気が独りでに、会話を始めた

その声は、振動し

とある市を、空気中ながら断層を割り

震度5の揺れを催し流し

豆腐屋の木綿も油揚げも絹ごしも

ゆうゆうと揺らしたのでした


駄菓子屋の前にぶら下がったカカシ

郵便ポストから這い出る猫の皮を脱いだ暗闇()モノ

時間を忘れた通り

目薬しかない住宅地

沈んだ水溜まりで泳ぐシイラカンスの死体

今日も街では、骨が働く

ろくろのように回るこの街では、時間は砂のように落ち

魔女の時計で、換算される

本はインクを失い

一人また一人と拷問から抜け出すように

下水道を流れ

現実逃避の文字たちの列が並ぶ


希望を求めた悪魔たちは、己の辞職祝いと共に

魔界から地獄へと転職し

濁った汚泥でまたもがきあがくのです

空から落ちた天使たちは、汚れた羽を折り畳みながら

濁った袖に、腕を通し

汚れた目を硝子で隠し

今日もまた一人電車を飛び落ちるのです

かけるように、子供たちは、消えるようにランドセルを抱えながら


時間を調べる蟻たちは、昨日の劫火で焼け死に

転成を夢見ながら灰となりまい

カラス達は、あざけ笑うように、時間を浪費し

食中食堂は、今日も汚泥でイッパイだ

腐った死体 腐ろうとする患者

今日も公堂はイッパイだ

涙の中から水滴が落ち

塩分と水滴に分けられて

泣き疲れた赤子は一人

電気毛布で眠りを揺らし

学校に行けないオタマジャクシは

親の死体を食べながら、今日も明日もと笑うのです

流れるような流星は、一人ごごちのなか

落ちるように規則正しく横を落ち

側溝で、落ちた落ち葉は空を見て笑うのです



何ともないさと公衆電話で

公道の脇に止められた車

銀色のスーツ赤電話

嘗めるようなその音声は

落ちたような煙を横に潜らせながら

赤い歯をちらつかせ

電気記号も通らない

暗い夜道ではなすのです


シーラカンスが、乗る電車

赤いランドセルが、おぼれた浮き輪のように

赤い色を揺らし

吊革には、真っ赤な釣り針で、魚の腕を縛っている

長い列車は途中までしか無く

傷ついた鰭を引きづったものだけが

アミの上で焼かれるのです


我慢強く夜の寒さを凌いでいたが

マントから通りすがりの空っ風がよじ登り

ぶかぶかのズボン裾からよじ登り

パンツにぶら下がる

長いようなコンクリートの道を

脇目を見ずにひたすらと駆ける

誰も通らないあぜ道は、誰か死んだように静まりかえり

虫も口を手で塞ぎ死んだよう

なのに、ナメクジだけが、のろのろと

呪いの口笛吹きながら

よろめく声だけ耳にする日曜日


カラスの裾を開きっぱなしで

落下する海 血みどろで

真っ赤な水平線から浮き上がる

青い潜水艦は

所々ペンキが剥げ錆び

なかから、半分腐り落ちたペンギン達が

骨をのぞかしながら甲板の蓋を開けた

半開きの望遠鏡を

双眼鏡という老人の横で

佐々島 胸腔 の「鷹ラムラ」を朗読する

機械っぽい少女は

潮風に当てられたせいか

十円玉の入れ口のネジが、わずかに浮き出て

そこから異様な物質が湯気を時折出しており

そのせいで、彼女の口から流れる異音は

どうも変化に富んでおり

蝙蝠は、近づけず

耳の悪い糞老人と先の戦争で鼓膜の半分破れた

自分しか居ないのです



まだ私が生まれて間もない頃

蒸気のような物を吐き出す金魚が、逃げ出して

何匹も空に漂い それからはせいしたような

古釘の群生林が、地上から離れて、飛行機に激突したり地下で、海中性となり深海魚を文字通り釘のなかに閉じこめたりしていた

わたしは、そのころ

へそのおの中に、釘が混じっていたせいで

母親は、死産しており

釘の妖精の結晶体が、子宮中びっしり生えた中

血だらけで、手術により

生を受けたのです

あれからもう三十年

鏡の中の闇は居なくなり

人形症候群の特効薬が、自殺と判明して

早半世紀

人は地上から居なくなり

代わりに、意志気体の閉じこめられた箱に足が生えた物が

どんぶりこと歩くのです



流れたような流線型の女が持った

尺八型の望遠鏡が

今日は暑いと火を垂らしながら

涎のような丸っこい月が

笑うのをこらえるから

今日も地球は壊滅的な

振動地震で壊滅的です



割れたようなお面の遠く

近くのひょうたんいけに浮いた

腐った豆腐が叫びます

アアナリタクナイ ああなりたくない

血のように赤い水面に

真っ青なひょうたんが

池中浮かんでいます

ああわれ 春よ

もりのなかのやしろで

叫びます



もりよもり

あかあおきいろくろ

はよ はよ 葉よ

私はわらいます

森の中でわらおうよ

はよ いよ はよ



とあるアーティストが

事故で死ぬとき

臓器の提供を否定したが

それを進められ

何人もの人間に

アーティストは

きっと自分のような人間の一部が入れば

その人間は、つらさに自殺すると言った

もしくは、平凡に自分で自分を殺すと

そして次々と



余り見も頭が回りすぎる物だから

物語がすぐに解決してしまうものだから

無理矢理快楽漬けにしてわざと頭を濁らせて

おぼれるような苦しみを味わうのです





力を持って行動しなければ何の意味もない


どの音がない世界であなただけがどを使えますなにをしますか


空想するユキダルマ

音を鳴らす集団



揺らぐような悲しさの中

可笑しい様な悲しさの中央

馬鹿みたいに笑う君の瞳が、いつか曇るまで

猿のようなポストの中で、私は一人考え中


流れた様子を、こくめいに記しながら

夜の帳に腰掛けて

猿の歌を唄います

どちらとも無く揺れる髪

見たこともない月が歌います

どちらとも無い悲しみの中

シチューのような琥珀を焦がし

脳内に揺れる三日月は

昨日食べた夢でした

揺れる幽霊を横に見ながら半開きに眠りにつく

日曜日のことでした



サクラメントースが、通る

春風三番地半を、すどおりし

三日月五番地を半分曲がり

路地裏マンホールを下に五丁

目印逆さのモグラの国で

曲がり姫が、さらわれて

牢屋の腐蝕を理由に輸送中

暴食猫が大暴増殖中の鼠の餌狩り場

揺れる目玉を、右左 左右に揺らし

落っこちた 口から漏れた三日月尻尾

割られた皿に落っこちた

それを理由に、姫脱走し

理由を問われて猫が捕らわれ

代わりに今日も地下都市で

鼠におわれる日々でした

逆さま通りを素通りしたが

癌の増水内蔵通り

我慢忘れて忘却消却

消え去られた紙束求め

あの子の脳内逆回り

内回りに八十日を要しても

結局わかるは、外見ばかり

ますからくるくるさかまわり

次第にとれる髭と落ちるは

だーれも居ない公民館の空き室で

骨の少女が、夕暮れ窓から

漏れる火を揺らめきながら

小さな人形と遊ぶのですよ

隠れた宝は、君の瞳に

揺らめき消える曇り空

笑うお面ははずれて落ちる

片っぽ松明落ちては燃えた

月夜に揺れる長刀きらり

星空落ちても刃は落ちず

割れた長刀社の中で

なみだながしてまた来年

それまで、長く眠ろうよ

そしたらまた来年

あの夏休みの過ぎた頃



頑固なあの子の虫歯が深く

黒く踊って死んじゃった

黒猫道路でワルツを踊り

白いトラック明日の影に

神社の蟻地獄

トラウマ抱えて魔法陣

神社から出てきては

中央の白線で

今日もふらふら踊っては

空飛ぶ夢を見ながらは

どうも足音に消されて霞のようにたち消えた

ぎるぎる回るテレビ局

回る歌手は骨のよう

マイクの金属溶けた頃

溶接職人機械のように

今日もラジオで歌います

白けた鷺が田圃の中で

ドジョウ貝魚にエビに

人参里芋子供の子

そこのけドジョウが叫んだ日には

日に日に衰え消える日か

目印そのまま通ればいいのに

忘れた猫はスーツを着込み

今日も電車で目を光らせて

田圃道で僕をみる


鯖の味噌を

頭から落とし

ナイフの錆を口に入れ

そのまま隠れた医者を捜し

今日もさまようビルの中

うろつくドジョウを探し回って

鷺の一途さにあきれを切らし

新聞紙にくるまれて

猫と鼠が仲違い

その姿を毛虫が一人

新聞紙からのぞき込み

あほかとつぶやき人混みへ

二人の猫は、鼠に変わり

今日も電子の回路をかじります


文字列バラして空を見上げ

夜空の星座を、バラバラに

渋谷の荒波 涙目で見ながら

怪獣を呼ぶ叫び声をあげる

喫茶店のガランドウ

真似して出来ないテレビの油

消えて覚えない味覚の老後

さして知らない物差しを忘れて



雑音の混じるヘッドホンが

壊れてこびとが穴からこぼれ出す

ワイヤーを引きちぎった彼女の神経から

音が徐々に漏れ出し回りの目線が底を行く

時間がこすれ歯車が止まり

見たこともない影が耳元で盆踊り

知らないおばさんが、扉の前でぶつぶつと

スーパーの缶詰がすべて偽物に変えたと一人言

忘れ忘れてわすれな草を はんで かじって 揉みくちゃに

知らず知れずに人知らず忘れたことを知っていない

ガスコンロは、空回り 代わりに黒い液体を

こそこそ垂らして夢の中

胃の底探して人知れず

見れぬ見慣れず人知れず

こぼれる思いがボロボロと

こぼれる思いが、ロボの中で

奇怪に奇っ怪で魑魅網霊で

油と冷気に冷やかされ

産まれ落ちるは一滴の

ミジンコみたいな魂でした

それでどうした どんぶらこ

落ちる夢見て一滴

心凍えて部屋の中

忘れ形見が、封筒中で

動き破く部屋の中


蛙の腹は、でぶっぱら

のびてちじんでまったいら

人知れず池で冷やしてまったいら

人の心を水面に沈め

沈む姿を笑うは鯉か

知らぬ蛙は水面を揺らし

いつも知れず葉の上で

葉っぱが揺れた蓮の上


学ランを着た夕焼けが

割れた硝子からすれ違った夕闇に

ハイタッチしながら血が流れ

真っ赤な月が浮かび上がる

夜闇の夕暮れゆうまぐれ

闇夜の怪物通り過ぎ

人知れず、笑うもしないで猫の人形

一人人形腹の中

金魚が泳ぐ水平箪笥

あければ溺れるお地蔵さんが

笑う夢見て沈んでく

こぼれる人形夢見て怒る

子供の態度に愚痴を言い

知らぬシャベルに跨がって着物の解れを遊んでる

見知らぬおじさんの帽子が飛んで

電柱柱を混乱させた物だから

人形 一人で怒り出し

一人ぷりぷり木版揺らし回路の砂をいじくりまわす

知らず知らずに満員電車

誰も知らない田舎の片隅

誰も知らずに森の中

赤い金魚が、泳ぐ空

タンスも隅で浮いていて

電信柱の腕が伸び


見ず知らずの猫が埋もれた

部屋の片隅壊れて落ちる

転がる結びは結び目で

夜やらナポレオンやら落語家が

笑いながら斜めに落ちて

揺れる地球が、笑っている

ほつれる帳が緩やかに昼と夕方ごっちゃにしては

いずれ夜の夢見て寝ては

カーテン揺れて裂け続け

空気が揺れる闇の中

沈む声は、誰よりはやく

声ばかりが、さけはじめ

足下揺らぐ声沈み

赤い太陽 崩れて消える

夢が小躍り夢うつつ

映るテレビは暗黒模様

知らぬ着ぐるみくるりと回り

リングの阿呆が沈み込み

声を忘れる懐中電灯

カチカチ合図は

誰にもわからず

テレビの下で蠢いて

見ない言葉を探していたが

宇宙の底が、割れ始め

赤い子供が、行き来する

目印探して踊る木霊達は

山のそばでちじこまり

電波達に閉じこめられた

虫かごで虫の息

もじもじ動くにわかの子供

目を爛々とガランドウ

その暗闇に赤と星空を写しながら 

消えた霧を探し中

赤い手に握られた

壊れた電気を握りしめ

カチカチ鳴らす明かりが消えた

星は真っ赤にひび割れて

垂れた赤いボールの月へ


影は、世界を包むと言うが

明かりも明かり以外も

なければいけないので

中々大変である


シュガーレイブ


ベルに真っ赤なペンキを塗りたくり

真っ赤なハンカチ ペンギンに巻いて

子供の心を赤く塗り染め

黒い街に降り注ぐ

硫酸のような思惑を越えて

ただただ絶望がやってきた


我慢の限界湯気に消え

積もる熱さは指を壊して

気だけが渦巻く予習を越えて

ただただ湯気が顔を潜らせ



ドロリとした溶液の中

配水管が目まぐるしく鳴り

薬瓶の底で歩いた

僕の足は半分中和的に揺れている

テレビに映る君の顔は、歪み驚き沈んで消えた

誰も居ない白い部屋で

どろりどろりと夢に入り

僕はくるりとウインクを

とろける海老は逃げ遅れ

机の上で兵隊のように

前に後ろに動きを合わせ

無様にぶようにほほえんで

カサカサと足音のみが

揺れる瓶の中身を越えて

僕の鼓膜を緩ませる


かさつく肌に 吸い寄せられ

カナブン一匹 目も当てられないような

空に一人で落ちていく

学園こぼれて落ち葉が舞って

蚊が一人で弔いおこし

見えない星が部屋でまったりお茶を飲む

ボールの音を転がせながら

滑る床でナメクジ達が

安月給でアルバイト

滑る社長の話を流し

山へかえるは深夜帯

出勤時間を考えるなら

もうそろそろでようかと

落ち葉がぬめる深夜帯

狸が一人せき込めば

よだかが阿呆とせせら笑い

小声の熊は、おどろしくとも

誰も居ない洞穴の中

静かに血を滴らせ

まず無い出会いを今夜もまとう

時間感覚狂った猿は

今日もバナナに寝言を聞かせ

頭空っぽ ぽっぽっぽーと

ぽつぽつバナナをかじりながらも

笑う声に怖じ気好き

知らぬ土地で腹踊り

気づく頃には、誰もが知らぬ

年も時代も突き抜け消える

答える寒さは、脳だけで、

体は熱く薪の上

消える空は、知らずに沈む

嘘も真もほんとも嘘も

気づく前に闇の中

どんぶらこと意味不明

夜も希望も底抜け消える

いみふめいなさか上がり

いきる心は沈殿物に

残された倉庫が夢を見ながら、

あくびすれば、星が挙がって

消える頃には、夕焼けが、怒る姿を記憶に残し

沈む夜空を忘れ去り

沈む星ぞら水平線に

引きずられるは孤島の小島

いつかの夢が沈没した

木の小舟と沈み込む

誰もいない子供の話

知らない良くもわからない

こだます声が沈んだ夜は

誰が引き上げるかを駆けては負けて

勝った奴は沈んでる



妄想という無意味な恋禁述


学校帰りの

さっちゃんは、赤い鞄を背中に担ぎ

山のようなコンクリートの道を登ると

まっかっかな家に入るのでした

白い舌を伸ばした猫は

水槽の光のかげに ゆれる空気に眠ります

学校帰りのさっちゃんは組木を見て笑います

上の組まれた木材は黒く煤けて真っ黒い

白い頬を赤く引き裂き微笑む彼女はさっちゃんです

苦汁のようにしろくしらじむ固まり始めた夜の闇

聞こえる闇夜はミミズク知らず

思う心は溶け消え煙り その温泉は湯花に消える


自己中心的でなければ自分を殺すことは出来ない

それ故に作家は死んだ



マンホールから見上げる空は

2000年を遙かにとおし時代背景を消し去る

宇宙の怪人表れ消える

年表 伝票 給料袋

すべて盗んで死んじゃった

暗い穴から叫ぶ声

穴から出てくる下水音

汚物にまみれ夢心地

砂糖のような砂の中

箱にしまわれ海の中

心囚われ夢うつつ 消えるあの子は骨の様

時間の割れ目が切れ目で途切れ途切れて消えゆく針は

さされ 驚く 自分の穴は

こぼれ落ちる砂に混じり

赤いバラが砂に刺さった



怖い廊下に赤いかげ

知らない夏に白い帽子

誰も居ない湯場で消える黄色い蛙箱

遠い思いで海馬で忘れ浮き輪だけが電線に絡まった

空の様な人混みを見て暗い怪物 赤い目を光らせた

空のようなカレーライスあんまりも青いもんだから

黒い怪物 顔真っ青にして人混みに紛れ人知れず

ならず者の渡り者 糞だけ残して優雅に飛べば

鉄砲持った青二才笑顔で青を打ち上げる

空に残った薬臭は 忘れた頭も逃げ出した


逃げるでんでん虫を横目に流れた

素麺谷の髪が揺れる水底の中

白い泡が包む湖

白い少女は夜の淵に腰掛け揺れ動く秒針にそろえ

飛び込む秒数、午後六時五五分を目玉でギョロリと

合わせて見たよ

揺れる空はぼやけて二つ

青い月が二つ揺れて飛び立った

家で鳴る歯車動いてコチンとつまずき

暗い母屋で待つ時計

押し松握って待つ夜を



猿の筆箱重すぎて

船の中央ぽっくり割れて

鮫もうようよあざけ笑って

猿は叫ぶよ宇宙から

助けを呼んで水の底

鮫はゆらゆら水の中

宙をくるくるヘリの翼が

泡立つ泡を眺めたとさ


時間の歪みに落ちたとさ

赤い布をヒラ付かせ

落ちるあの子はテングダケ

くるくる回るパラシュート

下に控える剣山は

白い刃が消える夢見て

笑う皺はのっぺらぼう

棒にも貼れない布つなぎ

笑う彼女は脳天気

天気予報がクルクルまわり

沈む気持ちをノートに隠し

歩く姿を目撃されて

笑う姿を忘れちゃった

張り付いた心をはがし

濡れた肌は赤く濡れては固まった

時間通りに待ち伏せ失敗

通りの角からのっぺらぼう

顔を奪うの彼女の拷か

赤く引かれた白線揺らぎ

笑うえくぼは未発見

先ゆく夕焼け消火され

消える瞳は、まだ白く

月のに揺れる皮膚は白く

今日すいた和紙のよう

ただ滑らかに、滑ってる

消える夢の狭間に落ちる

右足だけが未来に落ちゆく

姿が薄らぎ消えちゃった

学校帰りのさよなら忘れ

清水の湧 池が枯れちゃって

空ゆく夕焼け赤爛れ

見るもむなしい漁鯨場は

知らない影が立ち尽くす

会社の引き出しでは

母親の右手が干からびて眠ってる

良く見る老人目から揺らがす静かな歌を歌い止め


学校揺らぐ揺れた校舎だ

殴られた解答用紙は鉛筆のせいで血塗れで

揺れる水道管は教師の移動に使われる

子供ばかりが灼熱の廊下で地獄と戦う日々を

流れる猫が教室を泳ぎ

猫の先生 シシャモをくわえ 赤点生徒の膝嘗め笑う

学校終わりの寂れた駄菓子屋

ミイラが一人ラジオ見て 聞く振り 蚊取り線香消えた


ジャンプは、くるりと回って明日に消える

知らない老婆は、銀歯で笑い

明日を笑って落ちていく

見えない目玉にクルクル回れ

知らないバーで溶け落ちる

知らずに檻にくるまれた

わすれた道は引き返せ

思いでぼろぼろ虫の痕

団子虫が、チャンバラとデザート片手に夢の中


見えないコンクリートで出来た渡り橋

川の中で経ち消えて

白いあの子が取り残されて経ち消えない

重りを飛ばして届かしてみても

空気のように森の中

重い天気が、雨を降らせ

黒い目が髪の奥から

未だに誰かを思い出す

外は、雷雲曇りだし

春風服を、じとりとぬらし

ただ自分だけがほほえみを浮かべた



並んだ笑顔が、横にズレ

進んだ道からこぼれ落ち

歩いた穴は数知れず

刺さった笑顔は鬼の数

知らず知らずに進む道は

どこもかしこも穴だらけ

言った端から崩れ落ち

笑顔で補填で死んじゃった

怒って、幸せ夢の中

笑って事実が肥満をおこし

善意の食い過ぎ盲目亡者

明日から見えるは骨の道

見えざる気持ちは火に消えた


流れ落ちた気持ちの屑は

誰かの意志に飛ばされて

池の魚の胃の中で

死ぬまですやすやお休みみんい

昨日まで光った夢が

今日は、サーチライトと同化して

懐中電灯と差異はなく

怒った君は快楽主義者

誰とも同じ無意味を張り付け

おんなじ言葉で怒鳴るのさ

悲しい快楽主義者は

誰とも知れず頑張って

イイカゲンだと怒られて

今日も涙のような夢を見た

欲も眩んだ暴力は

無謀な快楽あさっては

ひーとりさみしく死んじゃった

残る葉無意味な備忘録

誰かのためにと思っても

誰も見ない亡骸は朽ちていく

明日 あさって 明明後日

昨日 おととい 一昨々日

どうも壊れて流れてる

テレビの理不尽

会社の無謀

子供のあほさが救いか否か

学者は、髭の位置ばかり気にして明日は眠れない

ねんきんのようなサラリーマン

働きすぎで溶けちゃって

仲間も自分もわかんなくなっちゃって

結局怒鳴れず死んじゃった

思いでぽろろと愚痴が出て

無意味さ際だち死んじゃった

現実溺れて鰯の子

夢見てあの子はシャコ貝の中で眠って夢うつつ

声にならない現実は、無粋に、鰯を弱らせ蒔いて花さかす

無粋な現実貝を割り

ただの石ころ取り出して

途中経過も知らずにほめて

今日も外見壊してる


ガムのように延びる現実世界のどんちょうを

切っては裂いて夢の人

ナイフが落ちて入院中

腕もなくして目もつぶれ

耳から赤い夢ながら

青い顔をしながら夜を呪う

しがないポチは旅に出た

風呂敷道具をくるんで出たは

隣横町の金持ち名家

盗む銅像金銀銅貨

誰も居ない部屋中を

不変のハイテク朽ち果てて燃え落ちた

犬は一人考える

はて私は、犬だろうかと

夜を、ペンキで黄色く塗って

人の目玉は、失明し

読みもしない文字列が紙一杯に腐り落ち

ついでに脳もどろろんちょ

歩く道は、踏み固まれて

鉄の怪物ごっちんこ

思いで話は、ハイテク化

しまった記憶は、もう出てもこず

彷徨く思案だけが、逃げ場所めざし

夢の排気ガスを吸っては今日も中毒虫垂

酒に女にパチンコ薬

どいつもこいつもボロボロで

見る目はみんな死んでいる

動く関節きしんでは

無意味なルールを探すのさ


ガードレールはいつもより白く

凍えた声は凍死した

長い炬燵は布団に続き

双六ばかりが独りでに

歩いて賭事転ぶのさ

見えないだるまがひとりぼっちに

歩く酒屋は、鉄の塀

どこまでも

水平線を歩いて迷い

夜が明けた頃にはゴミ箱を頭からかぶって

不燃ゴミ

夢見た道祖神はいと遠く

子供の声は何処にもなくて

あるのはガスとバーナーで

遠くで聞こえる悲鳴の声は

誰の声でもなくて

ただものが擦れるだけの悲鳴です

夢のカラスは、目玉を探し

いつの間にか、足を落としてハシブトガラス

遠いお山は、ビルの向こうですくわれて

今頃墓地が建つでしょう

見るも無惨な快楽は

あまりの太った不細工で

見るも無惨な欲望は

見るに耐えない歯車の

見るも無体な感情は

今日も満員電車の中で

押し出されては排気ガスと混ざって

子供の咳を増やします

白んだ半目はあけては遠く

今は無き幻想を昔に見ます

ああなんともかんとも

ありゃのりゃりゃ


白んだ蛍光灯の裏からみる人生は

蒲鉾板とありんことそれからじょうろと鯛焼きで

へんてこ編成されてます

重う夢は百円でなんなら野原に野ざらしで

見るも無惨な太鼓っ腹 遊んで落ちた羽は酒に浸されホルマリン遠い記憶と共に地下室でいびきをかいている

流れる涙は、ざりざりと砂と混ざって、夢の岸

行くこともない城ばかり、流され作られ罪のよう

賽の河原に遊んだ日には怖い先生怒鳴り散らして

頭の上から角はやし首筋噛みつき離れない

あんまり痛いものだから、金を渡して殴られた

暗い倉庫の夢の中道に落ちたアメンボは

あめ玉探して今日もまた

路地裏迷い夢の中


昨日と今日の差も気づかずに

いつの間にか明日に浸かり

知らない内に浅漬けは

閻魔の口に運ばれた

夢のうつつに寝ころべば

鬼も子供も追いかけて

ふと気が付けば彼岸花

咲いては売る子も手が出せず

毒の野原は今日もまた

平凡に散らす様子を見るのです


カードは毎日めくられて

思わぬ罠が笑い出す

知らない男の指さされ

子供に負けて狸眠りも見破られ

破れかぶれの今宵の宴

ゲロ吐き声吐き奇声を上げて

白んだ夜を暗闇の

どんぐろ夜に戻すのです

見たこともない美人の横顔

狐か狸か狢か岩魚か

気付きゃここは、竜宮の

トイレの廊下の壁のとこ

知らない魚が泡吹いて

明日の料理の相談話す

逃げる足は、岩のよう

良く見りゃ岩魚の歯が食い込んで

明日の人生ほくそ笑む

流れた子供の脳からは

ひとくいむしの渦巻きが

人食った笑みを浮かべながら

ぷかぷか用水で笑うのです

流れた融通腐って落ちて

田圃でほどけて稲がなる

三日月笑う狐さえ

稲を食わずに山の中

一人岩をかじるのです



青白い布がゆれたとき

黒い鏡で祭りが見える

真っ黒体を紙で包み

ゆれる髪からキリンを生やし

子供の腕を掴むのさ

子供の腕から首が

痛い気持ちを液に変え

スポンジポロポロ夢の後



ブルースポンジ揺れる朝

輝き失う鏡を覗き

青いきらめきキリンを光らせ青い星

未来をくぐらせ鏡が落ちる

青い夜空が白めくままに




顔が延び写る 写真の声が聞こええる

映画のうーた 声が笑い 笑う 笑え

どるんと夢が弾ける声 聞こーえーない夢のカナタ

ながるる声 おーちる運命 聞こえる声は

夢に落ちていく 胎動の心 動きはじめーる



広い公民館のような建物であるが

作りは、温泉地の会場にも見える


古い図書館の一角

児童書からもっともはなれた位置に

中央に大きな空間のある本棚があり

その下の引き出しには、古い宝石のような物が

ずらりと並んでいる

それすべてが、古い魔法の呪術であり

すべてが忌み嫌われた品である



学校帰りの恐ろしさ

夕焼け延びる無数の影は

聞こえる物音 鳥ではなくて

知らない人達 とおせんぼ


悲しい時間が、ひっくり返り

見知った人形歩く午後

泣く泣く錆びる金魚の人形

ブリキの継ぎ目が錆び出す深夜

夜の帳にぶら下がり

悪ふざけが踊り出す

窓に手をかけ、悪戯法師朝日に手をかけ

おどけて踊る


流れるよそ見は、見ながら行え

知らぬ残業 余所から流れ

君しか知らない 腕時計

螺旋を無くして 舞い踊る

心の孤独を 歌い舞え

知らぬ孤独は 老いても笑う

無味無臭の苦行の果ては

なのない終点 かの地に消える

毒のない池に泳ぐ

あの人魚の生き血は枯れた

さびれた夢は、夢見て消えた

消えたビル群砂漠の真ん中

朽ちた怪獣の腹の中

轟く怒濤は、ラッパの中から

知らぬ彼奴を夢の中

猫の夢見る爪とぎは

臭い何処に鼠の匂い

学校を引きこもりの拠点に定め

タダ飯タダ住 怠惰の極み

過ごす寝過ごすただただ流れ

忘れた頃に産まれる恨み

ミンミンゼミが血を吸えば

それは、夢見る凍える声で


届いた思いで紙とも知れず

すぐに届けば十に通じる

心に届けば、千に罰する

ここに落ちるは、次元の歪み

さらば、あほ共骨に成れ

地に這え地に舞え灰のごとく

夢の水銀 灰に濁り池の水は押しつぶされた

孤独のミイラは生煮えに洞窟の奥でふてくされ

黄泉の大道 心にあらず

見えぬ手足は、生にあらず

溶ける文字盤人知れず

消えた命は目録にあらず

そこら中の意味合いを含めた子供の意味は

バーコード程度の意味合いを逃れたか

鯖のような群の中で

どれだけの缶詰が意味をなせたか

くるまれた思いではそこら中からホースが繋がれ

思いでだけが、供給源

流れた思いは 供給源の溜め池で

思いでぽろりと鳴くのです

空は黒々はえわたり

聞こえるサケビは、寒々しいと

夜のムササビ夜の中

赤い空気を吸い込んで

切り裂く赤は、青く変わり

轟く爆音 無意味にはぜた

轟く無音は、死の風を

思いではぜさえせ死のこきゅう

カゼンガゼン

カゼンガゼン


さらばえた思いでは

空に散る桜の花弁

ビルに突き刺さる電波の群は

ビル群に骨の墓標を突き立てる

流れるにおいは、木々の風

乗せては、散ってまた風を行く

空に乗せられた機械の国は

落ちる場所を探してさまよう

心なくした辺境伯は、忘れた兵隊思いだし

ジャングルの中で消え行く意識

思いだそうと骨の兵隊

心探して、埋め込んでみても、直ぐに腐って

地のなかへ

魚の心に子供の心空の心に思いでの心

ぽろぽろおとした思いでは

何時もあなたを哀れんで

悲しい笑顔が昨日でひかる

探した悲しい思いでは

棺の中で夜寝坊

心の楽しみ溶けていく

器が高く探しても

手にはいらずに消えてゆく


動物園で網によると

手を小さな蛇にかまれ

皮を引きちぎられる

急いで係委員が、下から

こっちに来るようにと言う

何か対応があるんだろうと

下に降りると

いろいろな生物が部屋にいたが

そんなとき写真を一枚賠償として好きな生物と

とらせようと言う

じゃあと

やけに、でぃティーるのぬるい大蛇にと言うが

それは、偽物だからばれたらやばいと言う

じゃあと結局 かまれた蛇と写真を撮る


いつの間にか、巨大な坂道にいた

周りはいなかであり

どうやら家族で何か食べにきたらしい

そこで僕は濡れており

民家に待合室があり

そこで何かと思ったが

背後から親子がきており

隠れるようにそこにはいるが

二人はどうやらこの家の人間らしく

私は急いで顔を合わせたが

外に出た


広い病院だが

小学校のようにまばらに子供たちがいる

そこで、同じ学校の生徒に出会った



いろいろな封筒やら紙が十時に縛られている

それは、ひどく古くさい

石川こうじは、それがむかし自分が書いたものだと言い警察署に届けるべきだと言う

しかし僕はそれをふたつもっており

いやだといいい走って逃げる

昔のおばあちゃんの部屋で封を切ると

小さな茶色の封筒から小さな紙がその中から

ふつうの二三倍も小さな針が

昔の人間は、携帯性を求めこんな物を


たまのメンバーがいる

温泉に入り歌っている

急いで携帯をいじり録音しようとするが動かない

歌が終わった

やはりなにも興味がないように風呂にいるべきだったか




怖いくらい暗い夜が来る

顔の半分隠れたピエロが、いざなう

夜のヤシロは、半分壊れ腕のように細いホースが這う

目玉を剥いて見上げる電灯

輝る緑は虫のように空を揺らめく電灯のように

暗い笑顔が素敵です貴方は

隠れた顔が、チャーミングに、不適に不遜に笑う日は

決まって夜なのです

夜なのですよ

怖いくらい暗い夜の始まりでした

でした



ブットベ釈迦


暗い日曜日の午後の事

私は、物置で、一枚の落ち葉を見つけた

それは古びて、さわれば壊れそうで

月明かりに照らされたそれには、見たこともない文字が、びっしりと書き連ねられていた

「君は、どうしてそんなに楽しそうなんだい」

僕は、目を疑った

目の前に、頭に団子をびっしりとひっつけた

美男子が其処に居た

それは、決して線が細いわけではない

どちらかと言えば、安心できる程度に、細身ながら

それでも、柔道をやっていそうな軽い筋肉がその真っ直ぐとした姿勢から読みとれる

されどそれは、規律正しさとは、ちょっと違う

もっと別次元の異質な雰囲気を月光を背に漂わせていた

「あなたは誰ですか」

私は、驚きのままその男に声を出す

「私ですか、私は、ガウタマ シッダルータ 悟ったものだ」

地獄の業火が、照りつける夏が終わり

クーラーが不要の秋口の夜の事


私の目の前には、小麦入りのロープが揺れ

その横に、その男が立っている

木が黒く経年劣化をして黒くくすんだ

むき出した土蔵の柱に、括られた縄の先端がドーナッツのような輪を、描がいていた

「あなたは、死にたいのですか」

男は、私に目線を向け

平等に目線を向けた

「いえ、死にたくはありません」

私は、仮面のような笑みを浮かべて男に言う

「そうですか、私は、何時も悩みますよ

どうして、人は何時も苦しむのだろうかと」

男は、勝手に話し始めた

なんなのだこの男は、顔立ちからして、日本人ではない しかし、顔の白いタイプ別の外人とは思えない

異風テイストの顔 しかしながらどこか見慣れてさえ居た

「あなたは誰かは知りませんが、お帰りを願えますか」

男の顔は、私の目から離れない

「悩みなら聞きますよ」

私は幸せですよ

そういう意味を込めてニッコっと笑うが

男は、まあ座って

と、土蔵の埃のうっすらと積もった床に、座る

私は、多少其処に嫌悪したが

しかし、今から旅立とうとする手前

まあ、いいかと膝を抱えるように足を折った

「歯医者に行きたくないから死ぬんです」

男は、押し黙ると、静かに私に尋ねた

「歯医者とは、何ですか」

私はそのあと事細かに、それが何であるかを説明するとはいはいと相づちを打つ男

「しかし、その恐怖は、あなただけの物ではない

大勢の苦しみだ

どうしてあなたは、そこまで苦しみから逃げようとするんですか」

この男は、何を言っているのだろうか

もう疲れたのだ毎年のように歯医者に行く苦しみを

そのたびに、笑顔をひっつけないと怒ったような顔をする医者

説明不足により勘違い

何年もその失敗を引きずる口内

もう疲れたのだ

「どうだろう、私が、歯を引っこ抜いて見ようか」

やめてください

私は、手で制した

「そうですか」

私はそのとき、男の手が、口内に進入したのに気が付く

「にゃめぺくだざい」

男の顔に、一点の笑みも感情も表情もなく

何処までも終わった笑みが浮いている

「歯は、いずれ抜け落ちる

どうしてをそれに執着をする

いや、いずれそれもなくなるかも知れない

しかし、そんなことに、何の意味が、あるのだろうか

それならいっそう、抜けば」

私の奥歯に、いやなきしみが、響く

「やめてください」

私は手を、口からはなすように、腕を掴む

それは空気を掴むように後ろに下がった

「意味などは存在しない それ故に意味を頑強に繋げる 俺は、意味を超越した平凡となれるだろう」

「私やっやぱり死にます」

男の手が、私の肩を掴んだ

「大丈夫だ、あきらめは重要だ

問題は、そこにどんな意味を見いだすか」

私は、縄に首を入れる

その男は、私の行為を、見て言う

「君は、それで、幸せなのかい」

私は、首を振る

ちくちくと首に縄が擦れた

「いいえ、しかし、もうじゅうぶん生きました

人間の年齢は、本来30歳程です

五年なら許容範囲でしょう」

ブッダとか何とか言った男は言う

「あなたは、死に魅せられているのではないですか

そこに、希望を持ちすぎている」

私の鋭く死んだ目が男を見た

「死がカッコいいのは二十歳までです

あとはだらだらと続く消化試合と人生の無駄遣いです

この世に、自分も相手も思う者等いない皆自分勝手すぎるこんな世の中滅べば良いのですよ」

「だから、あなたは、滅ぶのです

もう少し、自分に自信を持たないと

先は、暗いばっかですよ」

私は、いらつき始めていた

そんな人生相談など何の足しになるのだろうか

「あなたは、自分の考えを、他人に押しつけすぎです

あなたの考えがあるように、私にも考えがあります

それを否定することはありませんが、もし一歩でも

私の意見に立ち入ったらそれなりの制裁を加えますよ」

「それは」男は聞く

「十万円」

男は口を開く

「それがなんなのかは、知りませんが、お金なら

無意味ですよ」

「持ってないのか」

あたしは聞く

「お金は、何の意味もない、それは、あなたの体ではない何の価値もない物を持つのはやめなさい」

私は、このあまちゃんに言う

「金がなければ、生きていけません」

男は言う

「本当に、なければ生きてはいけませんか」

「どう言うことですか」

「それが無くても最低限で生きれば、そこから見えてくる物もあるでしょう 体の中に異物を入れるのは明らかに体に良くない」

「そんなことを言っても、健康にいい食べ物とか病院とかそれと仕事に疲れた癒しとか」

「食べ物と寝床さえ合れば事足りるでしょう

それ以上は不要です過ぎ足るものです」

「あなたは全く何もわかっていない

私の癒しは、仕事じゃないだから買うんです」

「それで満足できましたか

あなたは自信を得られますか」

「自信はありませんが、確証は得られます

この世の中は自分が思っているよりもかなりせっぱ詰まっていると」

「それは、不要な物が、多すぎるせいじゃありませんか、人間などと言う物は、身についている物だけが全てですよ」

「しかし、今の社会は、学歴が」

「学びとは、常に行うことで自分の愚かしさを知る行為です それを、傲慢にひけらかすようでは、何も学んでいないも同然です」

「それでも、今の世の中は」

「そんなのは、昔から同じですよ

何時の時代でも上は居ます

上下関係など犬を見れば一目瞭然

それを不自然にゆがめるから歪みが産まれる

そういうのは、はっきりと分けていた方が平和と言うものです」

「じゃあ、死にます」

「やっぱり」

男の手が、口の中に又



四時四四分に必ずトイレにいる


音のないヘッドフォンには飛行機のエンジン音がこだます



世界を敵視するか

世界を否定するか


子供は、悪役にあこがれます

小さいチャーリーは、とある悪者にあこがれました

しかし彼は、チャーリーを悪に入れてはくれません

チャーリーは思いました大きくなるにつれ

こんな悪役はいやだ、僕を入れてくれない悪なんて

そしてチャーリーは、悪を殺し始めるヒーローとなりました



老人は、別の世界にいた

その世界では、マヨネーズの作り方に国家予算を出してたが大事な一部が無い

その国では、名前が付けられなくて人々は泣き叫んでいた

その国では、友達ができなくて人々はころしあいをしていた

老人は、そんな国々でこう呼ばれた天才と


出来るだけ形を変えず回れ

この世の中の歪な歯車となって


人災は人の手でしか解決しない

ただし短絡的物に限る


夜の闇に紛れてよるがやってくる


本でできた人間


砂を握るような作品を書け


夜の静寂に浮かぶゴミを集め

星の数ほど悲しい歌を捨て

殴るような悲しみをふらりふらりとよけながら

死ぬまでつまらなく生きるのです


ガムのように延びた人生のさなか

笑うように落ちる食を眺め

ひたすら無意味に嘆く人々の中

ケケケとひたすら笑うのです


目印に付けて置いた食パンは

見知らぬ老婆の胃袋の中

暗い森に浮かぶ屋敷は何処までも続く畳をたたえ

そこで目を凝らせば、やはり何処からともなく声がする

聞けば聞くほど意味難解で

はっと目線をやったらば

くくくと笑う見知らぬ老婆が立っている



悲しい視線を這わせながら

夜の根城を羽化します

悲しい河原の河童は引っ越し

今も残るキュウリが揺れる

悲しい悲しい河原のご飯

蛇蜻蛉の笑いだけがルルルとこだます


べらぼうに高い骨董屋でひっかった猫を抱え

不適に笑うラーメン屋で夜の読書を流します

名もない知らない黒くて黒い漆黒の招き猫

誰を招くか招き猫 暖簾を潜って現れる

下手な落書きのような赤い女は今日の夢か誰かの幻か


流れた夜風に紙をふらつかせ

見えない手足が通る通りの

笠屋で借りた赤い傘

誰かの目線に気づき振り返れば

蛙の声が藪から聞こえ

雨降る中の満月は狸の葬式笑う夜


四島の通りをチャリで走れば

狸の行列つら連ね

知らぬお経を合唱しながら

知らぬ砂利道滑走する春先


長い長い葬式は仏像の行列が

行く先々を黙列し

どこもかしこも仏像ばかり

灰色一色の目線の中で

ヒカルあの子は死に神か

真っ赤なドレスにおかっぱ頭

数珠を掴んだ白い手には

草を刈るのか大きな鎌が

滑稽なほど大きく栄えた




私は開けてはならなかったのだ

その腐ったようなにおいが私の鼻につき

ただただ、その形容詞し難い何かが動いていた

「これは何ですか」

そうきかれても、「腐った、何か」としか、言いようがない

そんなよく分からないものであった

やはり開けるべきではなかった

私は、その銀色の小型の箱を前に

そう思わずに入られないのである


ある日曜日、私は、いつものように、山へ出かけた

それだけ聞くと、畑仕事か、山登りのように受け取られかねないが

私がしようとしているのは、発掘である

そうはいっても、恐竜の骨を少しずつ、地面から掘り出したり

大昔の人家の柱を建てた後を、調べるなんて大層なことではなく

ただ、何となく星空を眺めて、綺麗だと思うかのように

ただ、地面を掘り返し、矢尻や、昔の土器のかけらを探したりするのだ

私の最大の発見は、良く出土する場所と、曲玉だろう

そのほかは、これといって、特別視する物はなく

部屋には、壊れかけの土器なんかが、じゃまなほど、壁際を占領している

実際、そんなことをしていると、壷や、歴史なんてこれっぽっちも興味がないにも関わらず、何かしら、面白味を感じたりする物だ

その日も、何となく土曜日に、行きたいなと考えはじめ

日曜日の午後になり、ようやく、家を出たのである

持っていく物も、大した物はなく、軍手とスコップ、後タオルと水ぐらいだ、食料は、あまりおなかが減るまでやることもないため、それほど持ち歩かない、以前は、熱中症で、別の用件で倒れたため、何かしらきにしていたが、ある時、そう言う物を、過剰に取っている方が、余計疲れることを感じ、それから最小限にとどめている

かく言う、私は、いつものように、ぶらりぶらりとあるき、なんとなしに

気になったところをほじくり返していると

不意に、何かがスコップの先端に当たった

それが何かは知らなかったが

どうも、おかしな感じだった

石ではない、しかし、それなら何かと思うところ

金属のような気がするが

そんな物出土したことが、今まで一度もない

誰かが捨てたものだろうか

わたしはさらに、その手を進めた

進めたのであるが、ある一定の期に、いきなり底が抜けたのだ

それは、その金属に、力を込めて、掘ろうとしたとき

金属の感触が、途中まであったにも関わらず

急に何もない空間に飛び出した

その意味が何を意味したかはしらなかったが

次の瞬間、わたしの足下はなくなっていた


わたしは遠ざかる光を前に、その崩れ落ちた、穴の縁を

必死で掴んでいた、わずかな衝撃がした後急激に、掴んだ手に重さがかかり始める

「っぐ」

わたしはもう片方の手を、よじ登りながら、縁に付けようとしたが

土が崩れて、掴んだ手間で落ちそうになる

滑る手、落ちそうな自分

今下を見るべきか、それとも、必死に、上を目指すべきか

一瞬の間に、その時が二度三度反転したが

結局わたしは下を見ると

たいしたものではなく

すぐしたに地面があった

その時は気がつかなかったが

その小さな平らな空間の一角に

少し盛り上がりがあり

わたしは、おそるおそる、それを蹴ると

どうも、石ではない感じがする

先ほどもそうだったのを、思いだし、慎重に後ろに下がった

しかし、どうしてこんな空間が存在するのか

そして、今足で触れた、四角い段差は、一体、何なのか

わたしは、好奇心がおさえきれなかった

もしかしたら、大発見をしてしまうかもしれない

そんな期待が過ぎり、わたしを後押しした

わたしは、それを、スコップで掘り起こすと

縦横三十センチくらいの、金属製のはこのようなものであって

みた感じ、SF映画に出てくる、小物の一つと言った風体をしている

しかし、だからといって、それを鵜呑みに、宇宙人の残した何かだと思うほど、わたしも幼くはない、いや、夢がないのかも知れない

わたしは、それを遠目に眺めていたが

不意に、そんなことをしても意味がないことにことに気がつき

それをまじまじとみた

その縦横三十センチほどのは小型の物体は

持ち上げようにも、酷く重く、わずかさえも動かすことがかなわない

それこそ足でぐいぐい押したくらいでは、動かない

それでは、そのはこのしたはどうなっているかと言えば、少し掘ってみたが、繋がっているわけではなさそうであった

わたしは、その銀色の物体を、いろいろな角度から、分けも分からず

眺めていたが、中央に、突起のような物があり、わたしはそれを押してみた、すると、それは、音もなく左右に開き、中から、わずかにしろいきり状の何かが吹き出した、そして、その銀色のはこの中には、鉄のような断片もあり、酷く黒ずんだ肉片のような物もあり、それらが、蠢いて

その中で臭い臭いをただその穴に垂れ流していた


わたしは、その気色の悪い物を、しばらくどうすることもなく眺めていたが、どうしようもなく気色が悪くなり、外にでようとした

しかし、体に力が入らず

ただ、土の壁に手を引っかくだけで

どうすることもできず

その銀色の箱を見るしかない

わたしは、疲れ果て、その場に座り込んだ頃

ようやく、ひと思いに、この妙な状況を

考えるに至った

わたしは、どうしてこんな物を、見つけてしまったのか

それはまず、どうでも良い、しかし、これは一体何なのだろう

わたしは、未だに、蠢いている、その悪臭漂う肉片を見る

まるでナメクジと豚のミンチ、そして粗大ゴミをミキサーにかけたような

そんな断片がうねうねとうごめく姿は、一種、夢のような物を感じるが

決して楽しい分類では断固としてない

ここに来たときが、確か、二時過ぎ

そして今日が徐々に暗くなりつつあることから考えて

もうろく次はすぎていることが想像できる

今の季節から言って

このままここにいることで、寒さにより命が奪われるかと言われれば

まだ大丈夫だろう

なんとなしに、この空間は、外より暖かいような気はする

しかし、問題は、この悪臭だ

いつまでたっても慣れることなく

わたしの精神を徐々に吸収するかのごとく

吸い取っていく

果たして、これは有害なのか

でられたとしても、わたしは大丈夫なのか

この肉片は何なのか

そして、襲われることはないのか

いくら考えても、それに答えはなく

それどころか、全くの無駄な行為だ

今何を考えても、良いことなど何一つ無い

本当なら嫌だし、嘘でも心配という精神を削る物も嫌だ

わたしはただただ、いつまでも蒸し暑い温泉で、身を溶かしているような感覚になる

このまま精神の余裕を過ぎ

死ぬほど追いつめられたとき

僕はどうなるのだろう

死ぬのか、狂うのか

案外平気なかおして、さらには、強靱な精神を所有できるのか

やはり普通で今まで通り変わらないままか

どちらにしても、やはり空論にすぎず

わたしはただ、無音にも近い、蠢く音を聞いているのである


いつの間にか、あたりは暗やみが包み

幸い、星がでているのか、わずかではあるが、ぽっかりと空いた

丸い上に見えるあなたからは、ぼやけた、てんがに三個見ることができる

しかし、その精神は、大して変わらず

ただ、うじうじと悩んでいた

昼間とは違い、あの奇妙きてれつな嫌気のさすものが見えないうのが

せめてもの救いであったが、ふとしたすきに思い出すと、どうしようもなく恐ろしくなる、できるだけ楽しい物を考えると、それは、危険を麻痺させたように、わずかなようゆうができるが、逆に今度は、異臭が僕の精神を支配する、しばらく頭がボートして、このまま眠れるかと思ったが

いつの間にか、この空間に藪蚊がはいってきたらしく

先ほどからうるさい、少し地上での、ことを感じさせるが

その暗やみでかと戦うのは、湖に一人はいり、そこで、人の三十倍はあろうかという、鯉と戦うが如し、なかなか難しい物に思われた

奴は静かにしていると、突然顔の横を通り過ぎ

そのまま何食わぬ顔で、顔を一周して

どこを、どこを狙っていたのか

膝らへんに着地したようであり、どうもむずがゆい

そこを払うと、どうも飛び立ったらしく、あたりを、金属音のような

あのおとが旋回する

もう、そんなこと気にするべくもなく、眠ってしまった方が楽なのではないかと幾度と無く思った

しかし、逆撫でした神経は、いっこうに休まることを許さず

疲労した身体を、いよいよ酷くさえさせるのである

奴は実に巧みに飛び回り、闇の中で暗躍した

わたしは、それを闇雲に体を振り回してみたり

始終貧乏揺すりを実践してみたが

夕飯も食べていない身体は、徐々に疲労困憊して

腕さえもろくに振り回すことがおっくうになり

目が汗でしみ

体中が、海にはいったとのような、粘つくような有様で、いろいろ切ったのか、体中が汗でしみる、Tシャツがだぼだぼと汗を吸い込み

ズボンは蒸れて痒い、一層のこと、全裸になれば、いかほども楽になれるような気がしたが、あたりを旋回する蚊に、むざむざと敗北することを

精神が許さなかった


明くる朝、結局一睡もすることができず

ずたぼろのせいしんの中、僕ま目を、明るみ始めた、まあるいあなたか見える空を見上げて知る

しかし、もはやそこにあるのは、体中あせまみれ、土だらけ、虫さされだらけの、実にむなしい男であり、果たして、このままここで暮らした方が、世界のためになるのではないだろうかという、非情な精神になっていた、相変わらず動くのは無駄に思想だけだったが、それでも、夜が明けただけ、世界が動いている証拠だが、一向に喜ばしいとは思えず

ただ、苦しい夜の続きの延長が、朝であるように思われてならない

この場所は、少々人里から離れており、しかし、だからといって、人が全くこないかと言えば疑問である、この穴のある場所から、百メートル以内に、人が通る歩道があり、そこから、ここに気がついても良さそうなものである、そしてここは何を隠そう城跡であり、近所には小学校まである

その周りに民家が数件あるほか、コンビニエンスストアーまであるのだ

ここで見つからず、飢え死になど実に恥曝しも良いところだ

しかし、声を出そうにも、口から漏れるのは、乾いたいいわけがましいグチであり、もはやしゃべるだけでのどがひりつき、めまいまでし始める

手の感覚がかすかに自分の物ではないような

掴んでいるはずなのに、一回り、自分の感覚が小さくなり

厚い自分の皮の中にもう一つ別の手があって

そこに溶けた氷のごとく、小さく神経が通っているような気がした

熱中症だろうか

水は、幸い持っていたが

いつ発見されるか分からない今

どれほど飲んで良いか、見当を付けかねていた

熱中症になるか

飲み過ぎて、残りの水をなくし干からびるか

果たして、がりがりであるわたしが、腐らずに干からびるかは疑問しかないが、どちらにしても、わたしは耳だけは集中して

あたりを伺うが、蝉の鳴き声がするだけで

わたしだけまるで世界から隔離されたように

それ以外は、絵を見るように、動きもしなかった

相変わらず、目の前の銀色のその箱の中で・・・

そこまで見て、わたしは固まる

その銀色の中身が無くなり、代わりに銀色の像のような物が

どこかのお土産のように、そこに、置かれていたが

それが果たして何か分からない

顔は、大仏とも、蛸ともとれぬ、異様な風体をしており

体は、自由の女神のような、物を着て、両手はだらりと下がり

両方に、鉛筆と思わしき長い棒を握っている

「何だこれ」

夜の間に何が起こったと言うのか

あの蚊との戦いの間に

わたしはそこに、ただ無機質な、あの臭態が、実は、意識ある、物の一端

だったように、今更ながらに仮説を立て始めた

今現に、そこに妙な銀色の像が立っている

大きさは、そこまで大きくなく

直立している

何だ、何が起こったのだ

わたしはどうかするべきなのか

どうにかしなければいけないのか

変わったことに意味は、果たしてあるのか

果てしない理論は、すべてが空想の中に溶け

結局わたしは、その像を、遠巻きに眺めていたが

耐えきれなくなったように

それを動かした

その間に、幾度と無く青い空に、雲が流れ

一時間ほど、動かしてはいけないような心と

もううごかせや、と言う心がせめぎ合い

わたしは現実逃避にもにた、空を丸い穴から見るという行為に

ただ逃げて没頭していた

十まで雲が穴の端から端まで消えたのを

皮切りに、また悩み、その後は、その繰り返しだ

なお、それ以降、雲の数を数える行為はやめ

ただ腹の奥底が、ぐつぐつと、または、こそこそと、こそばゆい気持ちが幾度と無く刺激して

このままあのあなから脱出してみようかと幾度と無く試みるも

結局、その時になると、力が抜け、どうしようもなく躊躇してしまうのだ


それで結局わたしは、疲れ果て、思考さえ、ことごとく嫌気を指し

ただだるいからだは、ふらふらと、その像を掴むことだけを意識した

その銀色のはこの中に、それは直立不動に立ち

ただ、こちらをあざけわらうわけもなく

立っている

そこに何か意味があるような気がするが

とうてい分からない

無いのかも知れない

あの肉片のようなものだって

同じだ

しかし、この二つに唯一共通していると言うべきか

あの、臭いだけは、肉片がなくなった今でも、変わらずにおうのだ

どういうことか、あの肉のにおいでは、なかったと言うのだろうか

もしかして、あの銀色の箱のどこかから、臭いの元が噴出しているのか

それとも染み付いているのか

又は、この空間自体から、まさか、僕自身だというのか

しかし、もはや誰がどの臭いなのか、僕の嗅覚では、判断しかねる

どこをかいでも同じなのだ、そうかんがえると、一晩立ったにも関わらず、相変わらず臭いと分かるこの臭いは、いよいよ異常な臭いだと思わずにはいられないと思う

わたしは、そんな疑問さえ、何かしらの何者からかの挑戦にも似た出題問題なのではないかと、思考を巡らせるも、疲労困憊した、判断力のない脳は、自暴自棄的に、その像を僕に握らせようとして

そして実際に、僕は昼間の中、穴の下で、その銀色の像を右手で握りしめた、その瞬間

穴の至る所から、あの肉片が、我をまるで埋めたてんが如く溢れかえり

僕は直ちにその波の中で、必死に水面と言うべきか肉面と言うべきかの上にでようとした、しかし感覚としては、まるで、水面だけ、油のように

肉があり、その下は、トロリとした、暗黒のような、何かに思われたが

目を開けていないので、やはり分からない

しかし、今も、わたしは、肉の中で、顔だけを、肉面に浮かべ

何とか上を仰げば

もう少しであの穴の縁が眼下へと迫り行っていた

「やっやったぞ」

僕はそう思いながら

沈まぬように、気を失わぬように

ただもがくだけもがいていたが

おもしろいことに、沈むことはなく

ただ、平然と、穴の縁だけが、エスカレーターに、呆然と乗っているときのように

、刻一刻と迫る

僕は肉の水からその手を抜いて

上に手を伸ばす

わずかに届くが

肉の波に、さらわれ、その手がずれて

肉に落ちる

肉の水が、跳ねて、顔にかかるが

まるで蓮のはの上を滑る水の如く

それは水面に又はじかれ落ちていく

幾度と無く繰り返すうちに

手など届かずとも

水面が僕を、壷の外へと、押し上げるかの如く

上に押しやり、いつの間にか、僕はステージからせり上がるかの如く

汚い醜態を、何の変哲もない

山中の一角に、今表したのであった


果たしてあれは何だったのか、目を覚ました僕は、対して汚れているわけでも、綺麗なわけでもなかったが、城跡の山中に寝ていた

そして、その横には、あのおおきな坪型の穴があり

その中は、あのときの面影などいっさい無く

それどころか、地面には、無かったはずの草などが、明かりのある場所にわずかばかし生え、石などがごろごろと、地面に転がっている

「・・どういうことだ」

調べることもなんだか出来ず

僕はそのまま、乗り捨てるように、おいてあった自転車に飛び乗り

そのまま家に付くと

日付は、一日経っており

酷く怒られた

まあ、それは良い、問題はそれからなのだ

いくらあの場所に行っても、あの穴は見つからず

かといって、あれが嘘だったのかと言われると

どうも違うと思われる

なぜなら、たまに、口の中に違和感を覚え

っぺ

と、唾を吐き出すようにすると

あの肉片が、口の中から飛び出るからである

・・・・・・あの穴は一体

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