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89.どこかの殺人

「即興小説トレーニング」にてお題を頂いて書いております。

お題:どこかの殺人

 些細なことでいがみ合い、流血沙汰になる事件が多発している。

 どこかの殺人事件では『プリンを勝手に食った』が動機となり捕まった人物までいる。

 世の中物騒すぎて、小心者の僕にはあまりにも生きづらい。


「あ、まだ黒板消さないでよ!」

「はー? 書くの遅すぎだろ!」


 休み時間、前の授業内容を日直が消してしまったことにより起きてしまった揉め事。

 大袈裟にならないよう、僕はすぐさま書くのが間に合わなかった女子生徒のもとへと駆けつける。

 そして、先の授業内容を映した自前のノートを無理やり渡した。


「これ、続きここに書いてあるから!!」

「……う、うん、ありがとう……」


 これで一件落着。大事にならずに済んだのだ。


「お前、俺の足踏んだろ!」

「はあ!? たかがつまさきだろうが!!」


 今度は廊下で体育会系男子二人の怒鳴り声。

 僕はダッシュで土下座を決めた。


「ごめん! 代わりに僕を踏んでくれ!!」

「え、いや……別にもういいや」


 火だねは消えた。校内は平和に包まれたのだ。


「今日はわたしと一緒に帰る約束でしょ! なんで他の奴と帰るのよ!」

「仕方ないじゃん、部活の皆が行くんだからあたしも行かなきゃ!」

「帰宅部のわたしはどうでもいいってわけ!? さいてー」


 争いは絶えない。女子生徒の叫びが教室中に響いてくる。

 僕はすかさず彼女たちの間に割って入った。


「じゃあ代わりに僕と一緒に帰ろう!」

「え、やだキモイ」


 二人の仲違いは加速していくが、時間が経てばまた仲良しに戻ったと知らされたのは後のこと。

 母さん父さん、僕はまだまだ力不足のようです。

 全てを穏便に済ませる平和主義者になるのはいつになることやら。

なにこれえ。

平和主義者は大変だ。

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