81.「戦闘シーンを書く」
ノリと勢いで戦闘シーンを書く。
戦闘というより最後の一撃的なノリ。
何度叩いても、何度打ちのめしても立ち上がる。
――不屈の闘志は揺らがない。
「アクアソウル、力を貸してくれ!」
タケルが叫ぶと同時に、青の首輪が輝いて呼応する。
水しぶきが発生し、やがて水の塊から水の槍へと姿を変えていった。
「これでケリをつける!」
水の槍をがっしりと握り、タケルは目の前の敵、ハザマへと駆けていく。
対し、ハザマはタケルの勢いに動揺を隠せなかった。
「こいつ、なんでこんなになってまで諦めねえ、いい加減くたばっちまえよ!!」
先の戦いですでにタケルはボロボロだった。傷は絶えず左手もまともに使えない。それなのに、タケルはけして一歩たりとも退かない。
いままで出くわしたことのない未知の相手に、ハザマは恐怖している。
「くそ、だけどここで負けるわけにはいかねえ、終わらせてやるよ!」
ハザマもまた魔法を解放させる。まずは左にはめてある茶色の手袋が、大きなハンマーへと形を整えた。
「泥漬け(マッドポンプ)!!」
大地に叩きつけたハンマーが地面を揺らす。反動で泥があふれかえり、タケルの足元を崩そうと仕向けていた。
だが、タケルは一切転ぶことなく進んでいく。やがてハザマと接近すると、槍と共に空高く跳ね上がった。
「覚悟しろよ、ハザマ!!」
「させねえよ!!」
ハザマの右手側の手袋が、泥の塊から鋭利な牙へと変貌する。
暗く、禍々しい、泥の牙。
「泥食い(マッドファング)!!」
泥の牙が、飛翔したタケルを迎え撃とうとする。
だが。
「――彗青突破!!」
水の槍が牙を貫き、ハザマの右手を引き裂いた。
そして、水の槍は勢いを絶やさずにハザマの胴体を貫通させる。
「てめぇ……」
ポロ、ポロと、泥の塊が剥がれ落ちるように。
ハザマは砕け散った。
泥食いあたりで15分オーバー。
続かないしオチもない。




