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74.女のつるつる

「即興小説トレーニング」にてお題を頂いて書いております。

お題:女のつるつる

 気になるあの子が柔肌というので、どうしても触りたい。

 思春期真っただ中の坂本仙太郎は、同じクラスメイトの牧田頼子に恋をしていた。

 しかし、二人は顔見知り程度の間柄でしかなく、会話なんて一度もしたことがない。

 さらには奥手中の奥手である仙太郎が、頼子の肌を触るなんてシチュエーションを起こすにはかなりの無理があった。


「諦め諦め、諦めなさいな」


 そんな仙太郎の恋事情を知る幼馴染みの小野田ユキは、やれやれという表情で首を振る。

 ユキには唯一裏表なく接することができる仙太郎。貴重な相談相手であった。


「だけどなあ、やっぱり一度くらいは触ってみたいんだ」

「きみね、話したこともない相手に触られるとか恐怖以外の何物でもないよ」

「じゃあ話したことあれば触っても大丈夫なのか」

「いや、段階によるんだが」


 下心はないと信じているが、いささかユキは仙太郎が心配であった。


「それにね、わたしも牧田さんの手とか触ったことあるけど別に他の女子と大して変わらないよ。柔肌って言ってもわたしのほうがつるつるなぐらいなんだから」

「ふーん……そんなもんかあ」

「そんなもんよ、なんなら触ってみる」


 そうしてユキは長袖をめくり、自身の腕を仙太郎に見せる。白く細い肌が露わになってユキは内心ドキドキしているが。


「いや、別にお前のはいいや」


 仙太郎には効果がなかった。あくまでも目当ては、牧田頼子のつるつる柔肌。


「バーカ」

「いったあ……?」


 そしてその腕で仙太郎の腹へと暴力を奮う。

 どうしてユキが不機嫌になったのか、仙太郎には知る由もないことだった。

丁度15分あたり。オチ弱し。

健全なお題です。

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