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47.潔白な惑星

「即興小説トレーニング」にてお題を頂いて書いております。

お題:潔白な惑星

「世界が平和になりますように」


 真っ黒な海を見つめながら、女性は両手を握って静かに祈る。

 この世界に異変が起きたのは数年前。人類の善悪行動によって世界は白と黒で可視化されるようになった。

 赤も緑も青もない。一昔前のモノクロテレビが全てに影響されたようなもの。

 いま、世界は黒に満ちている。


「きっと争いごとや悪いことをする人がいなくなれば、世界は元どおりになるはず……」


 自身もまた黒に染まったまま、女性は願う。

 しかし、女性は二つほど勘違いしていた。

 たとえ世界が善に満ち溢れたとしても、白色に変わるだけ。

 そして世界にとっての善なる行動は、争いや悪行を重ねる人間が消えるだけではない。

 全人類、そして自然に害をなす全ての抹消。

 それらが完璧に消え去ったとき、世界は純白に染まるだろう。

深いようで浅い。

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